「 チェンソー 」 一覧

タグ "チェンソー":15件
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6年目のソーチェン

2011/06/16   -シーズン6, チェンソー

私の目立ては手で丸ヤスリだ。30度の目立て角を決めるビデオケースも健在。(「チェンソーの目立て2」
玉切りに行く前は毎回必ず目立てする。たいていは数日前のヒマのある時に済ませておく。デプスも忘れず定期的にやる。刃の食い込みがぜんぜん違うからね。
所詮は素人レベルなんだが目立てすれば真っすぐ切れるしよく切れる。一度新品のソーチェンにつけ替えたけど切れ味はそれほど劇的に向上しなかったから、素人なりにそこそこの目立てはできているんだろう。
2mの原木を45~50cmに玉切りするのに2トンなら2時間くらい。以前はあんなにヒイヒイ言いながら何日もかかっていたのに、最近は拍子抜けするくらい短時間で切ってしまう。玉切りは大好きだ。
6年間で買ったソーチェンは2本。1本を予備、刃が残ってる2本目をメインで使う。よく見ると最初の頃のヘタな目立てのせいで、極端に減ってる刃があったり左右の片側だけ削りすぎるクセがあったり、刃の長さはバラバラ。石に当ててたくさん削った刃もあるから仕方がないが、もちろん刃がなくなるまで使う。私の仕事量だったらまだまだ数年使えるだろう。

6年目で気をつけていることは、
・30度角、
・上刃に意識、
・「削る」と「整える」を使い分ける、
・左右をバランスよく、
・デプスも削る、
そんなところかな。
私のカーツポーランCS220の場合、91VG-56を替え刃にしている。

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玉切り

2011/06/23   -シーズン6, チェンソー

「玉切り台」を書いたのは最初の年。1年目の初心者の頃だ。
6年目の現在、あの玉切り台は写真のような有様で薪場にうち捨てられている。ほとんど使わなくなったんだな。
じゃあどうやって玉切りしているかというと、(1)か(2)だ。


(1)のように小径木を敷いて地面から浮かせて切る。4年目まではこのスタイルが多かった。今でも時々やるけどね。
(2)は6年目の現在。手前の大径木のように「そのまま切る」さらに「寝かせたまま切る」スタイルだ。
基本、いちいち地面から浮かそうとしない。余計な動きが増えるし時間がかかるし疲れる。重いものには極力触らない、触らなければ疲れない、というわけ。道理だろう?
積み上げられている原木は「将棋崩し」のように切れるところから切って、切りにくければ地面に転がす。地面に寝たものはそのまま下図のように切るんだな。そして後方へ蹴る、笑

5年目あたりから寝かせたままを覚えて玉切りのスピードが上がった。さあ玉切りするぞ、と一日仕事のつもりで出かけたら2時間で済んでしまった、なんてことになってる。
もちろん10cm未満みたいな小径木は浮かせる必要があるから、それには玉切り台は便利だよね。


補足だ。
記事はあえて「チョン」と省略してラクチンを強調したのだが、コメントをいただいているので興味のある人は参考に。実際はバーの上側を使って内側から切ることが多いのだ。切り口も揃うし、刃を痛めないためもある。
ただし「キックバック」「突っ込み切り」などの言葉を知らない聞いたこともない人は、そっちを検索するのが先だよ。バーの上側を使うのはそれなりに危険だからね。

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7年目のチェンソー

2012/04/23   -シーズン7, チェンソー

私の使うチェンソーはカーツポーランのCS220。
38cc中級クラスでありながら2万円前後というウソみたいな低価格チェンソーだが、7年目もバッチリ健在だ。
低価格ゆえに不安もあったが、最近チェンソーの達人に見てもらったところ、分解&清掃の上、いろいろ調整してくれて、おかげで見違えるように調子良くなった。エンジンも一発。作業中に何度再始動しても一発だ。
達人いわく、
「玉切りには全然問題ない、重量(5kg)が良い。」とのこと。
こうも言った。
「チェンソーはつまり刃物だ。その刃をエンジンが回すだけの機械。刃をしっかり研ぐことだけが重要。あとは(メーカーだのエンジンだの機能だの)関係ない。」
ちゃんと手入れしていればまだまだ頑張れる。達人のおかげだね。
毎年書いてるが、私の使用状況は次の通り。
休日だけの薪づくりで、チェンソーは年に数回しか使わない、原木は購入するので平坦な土場で玉切りするのみ。
たとえば年間10トンを切ると仮定すれば、週末の休日に1日2トン切るとして年間5日間。たまに使ったとしても一年で一週間から10日程度しか使わない計算になる。
それならばこの低価格チェンソーの選択もアリということだね。
達人のおかげで今年は確信に変わったよ。


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12年目のチェンソー

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初心者だった私がはじめて買ったチェンソーがカーツポーランのCS220。低価格モデルだけど「休日DIYの薪ストーブ玉切り専門」そんな作業量の私には必要十分。12年たってもそれは同じ。最初に買うチェンソーとしては、価格とその後の結果を見ればとても良い買い物だった。

低価格といっても正体不明の中華製とか、5,000円のホビーとか、それとはまったく違う。もともとの型式はPP3816AV。米国ポーランpoulan社からの輸入チェンソー。日本での販売元がカーツだ。現在は取り扱っていない。
ポーラン自体はアメリカに昔からあるチェンソーメーカーで、今じゃハスクバーナと共用部品があったり供給したり作ったりハスクバーナグループになってる。ポーラン製のハスクバーナなんてモデルもハスクバーナにあるらしい。
だから10年目でスターターのスプリングが折れた時も、それを含むキットを探すとハスクバーナのパーツリストにまったく同じ品番でまったく同じキットがあって、しかも中国で作ってるとかで輸入したら送料+価格で嘘みたいに安く直すことができた。わざわざお金かけて直すかは別として、パーツの入手は可能だしeBayで探せばピストンだってなんだって届く。もし探しているならね、笑。
12年目現在もまったく快調だ。どんなに久しぶりでも一発始動だしエンジンも安定してる。私のところでは優等生だ。あるものは大事にしていくよ。

でも、さすがに10年目あたりでは不安になっていた。長時間使っているとエンジンの再始動ができない。この年だけの症状だった。今から思えばキャブレターのHとLをいじってしまったのと、清掃が足りなくて空冷が機能しなかったのが原因、つまりただの整備不良だったんだが当時はその知識がない。もし突然チェンソーが動かなくなったら困るぞ、と考えてそれでサブマシンを探しはじめた。
そうして今、サブどころかメインになっているのが中古のドルマーだ。68ccある。

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ドルマーdolmar121si

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dolmar121si(PS-6800i)、68cc、不動ジャンク。水没か埋没か内部は木屑や泥がびっしり詰まっていた。
しかし自分にキャブレターの分解清掃ができて、クラッチやらコイルやらオイルポンプやら整備できるとは思わなかった。すべてはパーツリストあればこそだが、そこから手がかりを見つけては新品やら中古やら代替やらパーツの入手を試みる。古いモデルの楽しみってこういうこともあるのなのかな。

実は長年使ってるカーツポーランCS220がいつか調子悪くなった時に備えて、中古の予備を1台確保したかった。そうして古いチェンソーを探してるうちにドルマーに当たって、最初は40ccクラスだったのが、52cc、68ccと、興味が止まらなくなってしまった。

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何が魅力ってこの低音で響く「ドルマーサウンド」。アイドリング音はドッドッドッドッドッ、てまるでバイク。高回転まで回してもエンジン音は太く、カン高い音では唸らない。これまで2サイクルエンジンとか内燃系のメカにまったく興味を感じなかった私のくせに、この「サウンド」にはすっかり虜になってしまった。
玉切りやってて気づくと普段やってくることのない林業の社員が近寄ってきてこっち見てる。たかが薪ストーブの玉切りのはずだがこの音は?って反応したんだよね。あるいは昔よく聞いた久しぶりの音だったとか。

ドルマーはドイツのメーカー。世界初、今のガソリンで回るチェンソーを開発したのはドルマーだそうだ。1927年のこと。2年遅れてスチールが続く。1990年代からは日本のマキタの傘下に入った。マキタといえばそのパーツ販売網は、、、、(略略略)。そんなあれこれで整備したのが2015年のこと。記録していればチェンソーのメンテナンスシリーズで1ヶ月分の記事くらい書いたのにね。

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こうしてポーランの38ccしか知らなかった私がドルマーの68ccも使うようになった。ものすごいパワーと恐ろしいほどの反動。感動もののスピード。しかしこれでも大型チェンソーの中では最も小さい。世の中は知らないことだらけだ。

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追記だ。
まあ、チェンソーを知らない私ならではの記事だ。話は半分に。
そしてチェンソーは危険な道具だ。素人が中古をイジって動くからって、いつ怪我するとも限らない。慎重と緊張と自重は最大限で。

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