アンコール5年目のメンテナンス2
アンコール5年目のメンテナンス、私のテーマは「気密」。
シーズン中から気になっていたあの件だ。(「5年目のアンコール3」)
薪ストーブの気密性ってのは、ファイバーロープの交換やヒンジ調整、紙幣テストなどでチェックするのは知られている。でも鋳物と鋳物の接合部分や、ファイヤーバックなどの取り付け部分を耐火セメントで補修するなんてことは我々一般ユーザーに情報がない。どこをどう耐火セメントを盛るのが適切なんだ?
例えばこんな感じ。私は線香の煙と掃除機でチェックしてみた。
なんと煙が吸い込まれていくではないか。充填してあった耐火セメントが剥がれすき間が生じているという証拠だ。また、写真はないが灰受け皿を納めるアッシュパンにも耐火セメントの剥がれた部分に穴を発見。このようにアンコール本体は前後、左右、上下の大雑把に6つの大きな鋳物で組み立てられているとしたら、そのすべての接合部分に耐火セメントが盛られていて、理屈からいって同じことが起こりうる。チェックにはそれを頭に入れておこう。
ましてや、ただでさえ消耗の激しいアッパーファイヤーバックは、それこそ毎年一番のチェックポイントなのだな。
シーズン中に見当をつけた通り、アッパーファイヤーバックに目で見てもそれとわかる大きなすき間を発見。掃除機でその穴を吸ってみると線香の煙がみるみる吸い込まれていく。
まったく、基本的なセッティング(メンテナンス)ができてないなら、焚き方だの燃焼効率だの何を試行錯誤したって話にならないね。
他にもまだあるぞ。
エアープレートの周囲に沿ってよく見ていくと、左右とも4~6カ所にファイバーロープだけで抑えられるのか?というパーツのつなぎ目がある。それはきっと耐火セメントを足して空気の漏れを止めていたにちがいないのだ。
バーモントの工場の職人さんは、組み立てつつ耐火セメントを要所要所に盛りながら仕上げていくんではないか?。だから焚いていると耐火セメントの塊があちこちたくさん落ちてくる。あれはハミだした余分なセメントばかりでなく、そこに必要があって気密のために盛られていたセメントなのかもしれない。だから耐火セメントによる補修が必要不可欠なのではないか?
さらにアッパーファイヤーバックの左側でエアープレートの空気が流れるであろうすき間が確認できる。燃焼にほとんど影響ない範囲なんだろうと解釈しておくが、、、、、、本当か?
(小声で)ヒダリノエアープレートハ、ダンパーロッドノアナカラ、エントツニツナガッテイルノダゾ。
これらのすき間をいちいち塞ぎたがるのは日本人だけなのだろうか?
あんまりやりすぎて耐火セメントを盛りまくると、次回のメンテナンスで取り外せなくて苦労しそうだ。
しかしできることはやってみたい衝動に駆られる。あれこれ考えながら、あくまで一般ユーザーが普通の範囲でできることを試してみようか。
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