シーズン2 薪づくり・薪のこと

木材の水分計2

購入した簡易水分計を試してみた。
写真はこの冬にメインで焚くつもりのナラだ。割ってから7ヶ月。乾燥薪の目安としてよく言われる「春に割ってひと夏越えて半年以上乾燥させた薪」だ。
保管しているのはクルマで20分の薪置き場。陽当たりも風通しも抜群。私の環境下でこれ以上の好条件の薪棚はない。こいつが乾燥してないとなるとショックだぞ。
水分計の針を押し当ててみる。本来は針をブッスリ差した方がより正確だと思うが木が堅くて差さらない。とりあえず強く押し当てる程度で試みる。14%と出た。どの場所で測っても12%~15%あたり。意外と乾いている。

しかし、空気に触れている表面が乾いているのは当たり前。内部まで乾燥しているかどうかだ。
割って内部を測ってみると19%。ばらつきはあるが18~20%あたり。ファイアーサイドのサイトに「薪は20%前後まで乾燥」とあるから、薪としては十分合格ということになろうか。本当は、薪を手にした感触からもう少し乾いていてほしい気がするが、ということは日当り抜群のこの場所よりもっと条件の悪い場所だったらここまで乾燥しない。だからそんな薪棚ではできるだけ中割以下に割って、かつ井桁にするなどの工夫が必要なわけか。でなかったら、ひと冬越えて1年以上乾燥させる。
樹種にもよる。雑木などは春に割れば冬に十分乾く。乾燥が遅いのはナラだ。ナラをその年の冬に焚きたいなら中割以下で割る。大割にするならばひと冬超えて1年以上がベストじゃなかろうか。
いずれにしろ実際のところは焚いてみないとわからない。自分の感覚と実際焚いてみた感じで経験を積みながら、水分計の数値で裏付けができるといいんだけどね。

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