シーズン2 薪ストーブ

放射温度計2

アンコールの表面温度を放射温度計で測ってみた。
最初なので試し測定といったところだが、だいたいの結果だけでもなかなか面白くて興味深い。
まず、案の定というか予想以上というか、「どこを測るか」によって温度はまるでバラバラ。トップの温度といってもA図のようにこんなに差がある。

A図は薪を追加してぼうぼう焚いてダンパーを閉めた頃。二次燃焼までには至っていない。
図では右側の方が温度が高い。それは炉内でたまたま炎が右に偏って燃えているからだ。知ればなんとも当たり前。煙突の根元のホーロー部分もその影響を受けて右側の方が高い。鋳物のストーブとはほぼ一定でムラの少ない温度かと思っていたが、案外ストレートに炉内の燃焼状態を反映するのだな。
次のB図は二次燃焼が起こり調子の良い状態だ。室温も25度に達しようとし、このあと2時間は何もしなくていいという巡航運転になった頃。外気温は0度。特別ガンガンに焚いているわけではなく、この時は薪もナラは少なく広葉樹の雑木を多めに焚いている。乾燥はよし。まあ通常の焚き方だ。
この調子の良い状態で意外なのは煙突の根元が300度程度なのに対して、グリドルが250度を下回っていること。


では最高温度はどこかというとC図のとおり、トップではなくバックパネル、二次燃焼室の側面だ。ちょうどコンバスターのある高さあたりで330度。このあと400度にまで達する。一次燃焼室はさほど高くないのに二次燃焼室側は高温になっているということは、つまりこの暖かさは二次燃焼の威力、コンバスターが作動している暖かさなのか。知れば納得。すごいぞ二次燃焼。私のアンコールではじめて二次燃焼の確証を得た思いがする。本当なら嬉しい限りだ。
炉内を見ると「二次燃焼の灯り2」で書いたスロートフードの隙間が真っ赤になっている。ここに灯りが見えないときは側面は300度を越えていない。やはりあれは二次燃焼と連動する灯りなのだな。
これまでバイメタルの温度計1つを使用してきたが、置くなら煙突の根元(トップ)が全体の温度を反映して一番適当としても、2つめのバイメタルを二次燃焼室側面につけたくなってきたぞ。(また買うつもりか?笑)。
買ったばかりでたった一度測ってみた結果だ。次に測れば燃焼状態はまた違うだろう。いずれもっと精度のある測り方をして活用していこうと思う。

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