アンコールの天板をはずす
天板を外すのはもっと先送りするつもりだった。
なのにやってしまったよ。
「普通にする普通のメンテナンス」を書いてるつもりが、しかしその「普通のメンテナンス」が難しいのがアンコール触媒機。とくに今やろうとしているアッパーファイヤーバックの取り付けは、天板を外さないでやるにはあまりにも作業性が悪すぎる。
やれないことはない。何度かシミュレーションもしてみた。しかしここ数年気にしているアッパーファイヤーバックの気密に関して、「大丈夫、これで問題ない」とするために、やはり天板のない一番確実な状況で取り付けてこの目で確認せずにはいられなくなったんだ。
天板は3カ所のボルトで固定されている。いきなり回さないでまずはCRCを吹いておこう。
この時、写真にはバックパネルを仮のボルトで固定しているのが見えるね。バックパネルは唯一ここで固定されているから、天板の押さえがなくなってうっかり剥がれてしまわないよう、この時はその用心だ。
ボルトを外したら、さあて天板を両手でつかんで片方を「ふんっ」とやるとパカっとあっけなく天板は持ち上がったよ。
耐火セメントを盛りに盛りまくって気密を保ちボルトで固定する。ここでも構造はまったく単純なものだ。難易度はロアーファイヤーバックやエアープレートと大差ない。いや作業のし易さでいえば天板の方が楽かもしれないよ。ただ面積が大きいだけ。
コーナー4カ所のパーツのつなぎ目に盛大にセメントが盛ってある。フロント中央のネジ込み部分にも。気密のためには当然そうなるよね。結構な隙間だから接着というより空間をセメントで埋めてるんだ。このあたりが元に戻す時の留意ポイントだね。
ホウロウはやっぱり少し欠けた。はみ出した耐火セメントが剥がれる時に持って行かれたようだ。
作業を続けよう。
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