薪の重さを量る3
薪の重さを量ることでもう一つ、含水率の計算をして遊ぶことができる。
まず目安になるのが繊維飽和点という考え方。グラフでいえば急カーブが横ばい傾向に転じる変曲点にあたると思われ、ここがどの樹種でもだいたい30%前後だというのだ。
これらの理由など、木の乾燥について詳しく知りたい人は検索すればたくさん見つかる。
30%前後というアバウトな数字なんだが、とりあえず私が現在やっている雨ざらしの実験でいえば(「薪の重さを量る2」)、グラフはそろそろ横ばい傾向を迎えつつあるので、そこ(2.78kg)を繊維飽和点と仮定してみる。
(でないとこの記事が始まらないからね)
すると下記のような含水率の計算ができる。
つまりこの薪の全乾重量は約2.14kg。
そこから算出すると、この薪が薪ストーブに適した含水率15%になるのは、約2.46kg。
20%では約2.57kgということになる。
本当か?(笑)。根拠があるようで当てずっぽうな計算なのはおわかりだろう。
でも楽しみじゃないか。仮説を立証していく過程は大なり小なりこういうもの。薪の乾燥に対する捉え方やアプローチの話だ。
こんな目安を立てながら(楽しみにしながら)木を学びつつ、修正を加えていけば、いつか経験的にもっと確かな数字が出せると考えているんだ。