シーズン2 薪ストーブ

廃棄物量

バーモントキャスティングスの薪ストーブは「1時間あたりの廃棄物量」という数字が表記されている。薪ストーブの廃棄物といえば灰のことか?最初はその程度に思っていた。
それがアンコールは1時間あたり1.6gとある。
「1時間で1.6gしか灰が溜まらないのか、へーそりゃすごい。たった小さじスプーン1杯だ」なんて驚いたのだが、ご承知の通り炉内に溜まる灰のことではない。煙突から排出される煙のことを指す。その煙には煤や灰とともに微量の有害物質も含まれていて、つまり近所迷惑の話、いやいや大気汚染の話なのだ。
昔の暖炉やストーブは1時間あたり50gも60gもまき散らしていたらしい。ところが二次燃焼で触媒を使うとこんなに排気がクリーンなんですよ、高性能なんですよ、環境に良いんですよと強調したい数字なんだな。見るとダッチウェストのサイトではこれを排気煙量と書いてあってこれならわかりやすい。
逆に言えば、1時間に小さじスプーン1杯ずつ確実に大気に排出しているわけだ。
60gは論外として、3gなら多くて1gなら良いというわけでもない。とにかく良い薪を使って良く燃やすことだな。特に私は薪を詰め込み過ぎだ。厳冬期はともかく、適量の薪で効率よく焚くことも気にしてみよう。せっかく廃棄物量が最も少ないタイプのハイエンドストーブなんだからね(笑)

それにしてもカタログの数字ひとつとってもなかなか正確に読み取れないのが初心者というもの。達人を訪ねても「スローライフはそんなこと気にしないのだ」と言わんばかりのおおらかなオーラでつい幸せな気分に浸ってしまい聞きそびれてしまうし、あっち探してこっち探して、初心者やってるのも結構大変です(笑)

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