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アンコール5年目のメンテナンス3
アンコール5年目のメンテナンス。テーマは「気密」。
取扱説明書にある通常の気密チェックではなく、「耐火セメントでする補修」がテーマだ。
そもそも、鋳物と鋳物の間にすき間がある、ってこと自体が最初のうちは飲み込めない。ちゃんとした製品だろう?(それもあんなに高価な、、、)。すき間があるって?それを耐火セメントで埋める?ジョークだろ?って。(笑)
はじめてのユーザーならきっとそう思うよね。
だから耐火セメントが剥がれて穴ができた実例をネットで知っても、それはてっきり長年使ってごく稀に発生する珍しいケースだと思っていた。
でもそうでもないらしい。というか慣れてくると「さもあらん」と思う。
特に高温で焚く私の場合、「1年に一度」「必要に応じて耐火セメントで補修する」ことは、数年に一度のフルメンテナンスではなく、毎年の通常の気密チェックと同じレベルと思っていいんだな。
たとえばアッパーファイヤーバックだ。私の場合たった3年で交換したように、必要以上の高温は変形を早めるし、接着する耐火セメントもいち早く割れたり脱落する。そこにできたすき間から、燃焼ガスの一部が二次燃焼室を通らず煙突へと直接素通りしていたことは、前回の記事で確認したところ。
昨シーズン途中、口元から煙突のたった2mまでの部分に尋常でない量の煤がついた時期があり、「5年目のアンコール3」の記事と合わせて、この見立てと一致すると思うんだな。
で、これらのすき間をどうするか。バラして古い耐火セメントを取り除き、新しい耐火セメントで接着し直すのがベストだが、毎年毎年アッパーファイヤーバックを取り出す人はまさかおるまい。数年に一度、5年なり10年なり必要な時にアッパーファイヤーバックやセラミックボックスの交換とともに行うのが普通だ。だからそれ以外の毎年のメンテナンスでは、必要な箇所に耐火セメントを足すなりして補修しましょう、というわけなんだな。
で、アンコール5年目の私の場合、あんなところやこんなところに耐火セメント盛りました、っていうのが次回の話になる。
追記だ。
この後、パソコンのHDがダメになってデータがすべてなくなってしまった。いろんな調べ物も薪の乾燥のデータも全部消えた、泣。
耐火セメントについても画像がなくなり、紹介する機会のないまま尻切れトンボになってる。残念。
要するに、記事で疑問に思った通りの箇所に耐火セメントを盛りました。結果としてつけた見込みは正しいようです。エアープレート周辺、アッパーファイヤーバック、バックパネルについても同様に耐火セメントの補修が有効です。ただ根本的にはある程度の年数で取り外して新しい耐火セメントで接着し直すのがいいようです。
ただダンパーレバーの穴については、可動する部分なのでもちろん耐火セメントは使いません。
また耐火セメントを盛りすぎると、次のメンテナンスが苦労するのでは?と思いましたが、高温によりいずれは砕ける耐火セメントです。盛りすぎて支障となるほどではありませんでした。
暑い夏
2010年の夏は文字通り「記録にも記憶にも残る夏」になりそう。私もこんなに暑い夏ははじめてだ。
さて薪ストーブのメンテナンスだが前回の記事のつづきで、あとはお盆すぎに涼しくなったらじっくり作業するつもりでいたのに、いつまでたっても涼しくならない。夏休みも終わってしまい、結局、この夏ほぼ3ヶ月をアンコールはバラされたまま。とうとう9月を迎える。その分いろいろ考えることもあったけどね。メンテナンスのつづきはいずれ書こう。
ところで、このところの円高で薪ストーブアクセサリ「還元セール」が賑わっている。例えば2万円を越えていたグレンスフォシュの薪割り鎚が1万円台になってる。メンテナンス用品も同様。まとめ買いにはいいチャンスだね。
私は着火材を買ったよ。
アンコール5年目のメンテナンス2
アンコール5年目のメンテナンス、私のテーマは「気密」。
シーズン中から気になっていたあの件だ。(「5年目のアンコール3」)
薪ストーブの気密性ってのは、ファイバーロープの交換やヒンジ調整、紙幣テストなどでチェックするのは知られている。でも鋳物と鋳物の接合部分や、ファイヤーバックなどの取り付け部分を耐火セメントで補修するなんてことは我々一般ユーザーに情報がない。どこをどう耐火セメントを盛るのが適切なんだ?
例えばこんな感じ。私は線香の煙と掃除機でチェックしてみた。
なんと煙が吸い込まれていくではないか。充填してあった耐火セメントが剥がれすき間が生じているという証拠だ。また、写真はないが灰受け皿を納めるアッシュパンにも耐火セメントの剥がれた部分に穴を発見。このようにアンコール本体は前後、左右、上下の大雑把に6つの大きな鋳物で組み立てられているとしたら、そのすべての接合部分に耐火セメントが盛られていて、理屈からいって同じことが起こりうる。チェックにはそれを頭に入れておこう。
ましてや、ただでさえ消耗の激しいアッパーファイヤーバックは、それこそ毎年一番のチェックポイントなのだな。
シーズン中に見当をつけた通り、アッパーファイヤーバックに目で見てもそれとわかる大きなすき間を発見。掃除機でその穴を吸ってみると線香の煙がみるみる吸い込まれていく。
まったく、基本的なセッティング(メンテナンス)ができてないなら、焚き方だの燃焼効率だの何を試行錯誤したって話にならないね。
他にもまだあるぞ。
エアープレートの周囲に沿ってよく見ていくと、左右とも4~6カ所にファイバーロープだけで抑えられるのか?というパーツのつなぎ目がある。それはきっと耐火セメントを足して空気の漏れを止めていたにちがいないのだ。
バーモントの工場の職人さんは、組み立てつつ耐火セメントを要所要所に盛りながら仕上げていくんではないか?。だから焚いていると耐火セメントの塊があちこちたくさん落ちてくる。あれはハミだした余分なセメントばかりでなく、そこに必要があって気密のために盛られていたセメントなのかもしれない。だから耐火セメントによる補修が必要不可欠なのではないか?
さらにアッパーファイヤーバックの左側でエアープレートの空気が流れるであろうすき間が確認できる。燃焼にほとんど影響ない範囲なんだろうと解釈しておくが、、、、、、本当か?
(小声で)ヒダリノエアープレートハ、ダンパーロッドノアナカラ、エントツニツナガッテイルノダゾ。
これらのすき間をいちいち塞ぎたがるのは日本人だけなのだろうか?
あんまりやりすぎて耐火セメントを盛りまくると、次回のメンテナンスで取り外せなくて苦労しそうだ。
しかしできることはやってみたい衝動に駆られる。あれこれ考えながら、あくまで一般ユーザーが普通の範囲でできることを試してみようか。
アンコール5年目のメンテナンス1
シーズン5を終えて、アンコール5年目のメンテナンスをしているところ。
以前シーズン4 ('08-09)に書いた 「デジタル温度計」と「二次燃焼をモニターする」シリーズは、自分なりに本当に有意義な実験で、あの時のコンバスターはどうなった?というわけで早速様子を見てみた。それまで私のコンバスターは1年か2年ですぐバキバキになったものだった。
あの実験から2年。その時のコンバスターが現在、3枚目の写真だ。一部抜け落ちがある。右側一番奥の列あたり。そして全体の右側がやや沈んでいる。
しかし、、どうだ?今これは即交換の状態だろうか???機能的にまだ使えるだろう?
1年や2年で外枠ごとバキバキに歪めて壊した以前のコンバスターに比べたら雲泥の差。かなり向上していて、3年目を使おうとする余地は十分にありそうだ。
それにしても勿体ないのは、シーズン4の実験で手応えを得た私はその時点ですっかり満足してしまい、シーズン5でほぼ忘れた(笑)。実はシーズン5はまったくモニターしてない(笑)。もし2年間ずっとモニターして焚けば、ますますキレイなままのコンバスターを紹介できたに違いないと思っている。残念。
いずれにしろあの実験を通して検証できたこと、
「いつ出力を下げるべきかコンバスターの温度をモニターしながら焚く」
このことはコンバスターの長寿命のためにかなり有効なことと言って間違いなさそうだ。
アンコール触媒機はコンバスターをモニターするための専用の穴を背面に用意しているようだが、仕様ではこのことにまったく触れられていない。何か理由があるのだろうと想像するしかないが、できるならメーカー標準仕様として、あるいはメーカーオプションとして正式対応&なんらかのアナウンスが可能であればいいのにね。
追記だ。
この記事と前後してファイヤーサイドの公式サイトで「触媒Q&A追加 ~薪ストーブの知識~」が追加されているじゃないか。触媒(コンバスター)について今までにない丁寧な情報提供だ。例の背面の穴を利用する内容も含まれている。
メーカー(ここでは日本における総代理店)が出す基本情報、よく読んで参考にしよう。
アンコールのファイバーロープ
アンコール触媒機で使われるファイバーロープのリストだ。
必要分を数メートルまとめて買った方が無駄が少ないからね。ロープの長さは規定の数字。実際の作業は少し長め(プラス5cmほど)に切ることも計算に入れよう。
■ガラス左・・・・・・・・・ 95cm
■ガラス右・・・・・・・・・ 95cm
・・・・・・・・・ファイバーロープ:φ4.76mm(3/16")品番:81219
■グリドル・・・・・・・・・120cm
・・・・・・・・・ファイバーロープ:φ7.94mm(5/16")品番:R516GG
■フロントドア左・・・・・・120cm
■フロントドア右・・・・・・ 85cm
■ダンパーフレーム・・・・・110cm
■灰受けドア・・・・・・・・125cm
■ロアーファイヤーバック・・130cm
■フルーカラー・・・・・・・100cm
・・・・・・・・・ファイバーロープ:φ7.94mm(5/16")品番:R721
■エアープレート左・・・・・140cm
■エアープレート右・・・・・150cm
・・・・・・・・・ファイバーロープ:φ9.50mm(3/8")品番:R722
アンコール触媒機は以上の4種類。
どの店も1m単位での販売だが、50cm単位の店もある→「薪おじさん」
同じアンコール触媒機のメンテナンス情報満載のお店もある→「ありがた屋」
近くの薪ストーブ店へ行ってもすぐ揃うし、まあ下調べの参考にはなるだろう。
私もこれで忘れずに済む。耐火セメントも下記の通り。
斧を研ぐ
私の斧はグレンスフォシュブルークス 薪割り鎚 450 Splitting Maul。斧頭が鎚になってる。ハンマー斧とも言うらしい。だからSplitting Axeでなく、Splitting Maul。グレンスフォシュの中では最も強力な斧だ。
この斧を買って最初の3年間、私は一度も刃を研いだことがなかった。刃は丸く刃こぼれもあった。でもこのハンマー斧は切るんじゃなくてぶっ叩いて割るんだからどっちでも大差ないだろうくらいに軽く考えていた。自分は磨いて飾って喜ぶ斧フェチじゃない、なんて思い違いもあった。チェンソーはせっせと目立てするのにね。
そんな3年目、私は腰痛に苦しむことになる。薪割りができない、斧が振れない。それが電動薪割機を買うきっかけになるのだが、腰痛を経験してわかったことは、要するに研いでない丸い刃は腰にくる。少しも食い込まない鉄の塊が木と衝突するわけだから、それは自爆そのもの。元気な時は気づかないだけで、相当な衝撃を腰は支えているのだ。
斧を研ぐと切れ味ならぬ「割れ味」が復活する。グッと鋭く食い込みながら重厚に割れる手応えがタマラナイ。研ぐのはホームセンターで買ってきた普通の砥石。500円。ちゃんとした専用のシャープナーがあるから買える人はそちらをオススメ。
グレンスフォシュの斧についてくる「斧の本」を参考に。やりすぎて刃を薄く弱くすると逆に刃こぼれしやすくなるから気をつけよう。
この、斧を研ぐってのは古今東西いろんな教訓、逸話の中に象徴的に登場する。
「もし私が木を切りたおすのに8時間与えられたら、斧を研ぐのに6時間かけるだろう」
と言ったのはエイブラハム・リンカーンだとか。日本の二宮金次郎が薪を背負いながら本を読めば、アメリカのリンカーンは斧と本で苦学した。斧は相当使えたらしい。
他には「木こりのジレンマ」という話もある。検索すればズバリ読める。
*** あるところに新しい斧を手に入れた木こりがいた。
斧は切れ味素晴らしく、1日でたくさんの木を切り倒すことができた。
毎日毎日、彼は朝から晩までせっせと仕事に励んだ。
しかしそれと反比例して、日に日に切り倒せる本数は少なくなっていった。
それを見ていた人はアドバイスした。
「斧を研いだらどうだ?。刃がボロボロになってるじゃないか。はかどらないのは当然だよ」
すると、木こりは答えた。
「そんなことをしている暇はない。私は忙しい。もっと数多くの木を切り倒さなければならいのだから」
電動薪割機5
使い始めた頃は意外と忘れがちな「エア抜き」。薪割機の使用前には必ず「エアーブリード」というネジを6~8回まわしてエアを抜く。そうしないと圧力が低下して「割れない薪割機」になるそうだ。使用後はまたネジをしっかり締める。慣れてクセになればいいけれど、機械に馴染みのない家族は一度くらいじゃ覚えない、まったく意に介さずって感じ(笑)。
「エア抜き」は「延長コード」と同じく、使用前に要チェックだ。
さていろいろ書いた電動薪割機だが、これは私が使うナカトミのLS-52HSの話(現在の後継機はLS-4)。他メーカーのことはわからない。探して買ったのが送料込みで3万少しと一番安い4トンのタイプで、国内メーカーでサポートも保証もあるナカトミだったということ。
クルマでいえば「軽」みたいなものと書いたが、「軽」でとても重宝しているし、とても「使える」。もしそうでない場合は、延長コードによる電圧降下をまず疑ってほしい。さらに、エア抜き忘れなどの基本的なセッティングを確かめてほしい。
そして一番大事かもしれないこと。薪割りの経験はあるだろうか。薪がどう割れるか、どんな時に割れないか、知っているといないとでは大違い。そして、まるでエンジン式のようなパワーとスピードを求めてしまってないか。これは4トンの電気。「軽」は「軽」として「軽」なりに使うからとても便利なのだ。
そりゃ私だって「いつかはクラウン」。もっと大きいのに越したことはないと思ってる。ただ今はまだ子どもにお金がかかるし、だいたい買ってもいれる車庫がない。そういうことなんだな。
そのナカトミのサイトによると、このタイプの電動薪割機は年間販売台数4000台のベストセラーなんだそうだ。薪を焚く人が増えれば増えるほどそれは一般ユーザーが増えるということで、そんな我々一般が住宅街で使うとすればやっぱり電気。いま通常の家庭のコンセント&ブレーカーはたいてい15A~20Aだけど、車庫や庭で薪割り用に20Aや30Aを単独で1つ用意してもいいかも。いっそ200Vにするとかね。これから新築する人はいいだろうね。
そのうち電気自動車のための200Vのコンセントがどの家の車庫にもついたりして、その頃には10トン級パワーの200V電動薪割機がホームセンターで売られてる、3万円くらいで(笑)。空想だけどね。ものごとは何でも進歩するからね、さらなる商品開発に期待している。
その頃の私は定年を過ぎてるだろうか。せいぜいラクさせて欲しいものだ。年金で買えないとダメだよ。家計にやさしく、人にやさしく。頼むよ。
電動薪割機4
割れないとこんな感じで刃が食い込んだまま途中で止まる。いったん止まると食い込んだ刃から玉を外して、違う角度や方向に刃をあてて割り直すことになる。
もっと中ほどまで食い込んでしまい手で外せない時は、木口をコンコンと叩いて外す。グレンスフォシュは斧の背がハンマーになっていてこんなことにも役立つ。
別に難しいことじゃないし最終的には必ず割るんだけれど、できるだけ割れ筋を読んで刃をあてるってのは、この割り直す回数を減らすってことになるんだな。
写真のナラは割ってみると中に節が隠れてた。元口(樹の根元の方)と末口(樹の末端の方)を入れ替えたらパックリ普通に割れたよ。そう思うと薪割り経験がある人ほどこのタイプの薪割機はうまく使えるんじゃないかな。割れ筋とか向きとか、読むからね。
さて、私が一番不満に感じるのは、薪割機で割った薪は見苦しいということ。斧のようにスパッとした割れ方にはならないのだ。こればかりはどうしようもない。
もちろん樹種や状態によるのだが、なかには木の繊維がぐちゃぐちゃに入り乱れながら割れてしまうものがある。見るも無惨にぐちゃぐちゃに引き裂こうとして、やってることはまるで「木の解体ショー」だ。これに出くわすと著しくテンションが下がる。写真などはまだぜんぜんマシなほうで、私がいちいち割れ筋を見て刃をあてたがるのは、このせいもあるんだな。
でもまあ、「解体ショー」のおかげで木っ端がたくさんできる。斧で割る何倍も出る。もちろん拾い集めて土のう袋に入れておけば次の冬すぐ使える。私は薪割機を使いだしてから焚きつけを確保する手間がまったくなくなったよ。
電動薪割機3
4トンの電動薪割機(ナカトミのLS-52HS)。私は図のように手を添えて刃の当たる位置を決め、思う通りの薪をつくる。実はここにメーカーから見れば禁止行為がある。「作動中は薪に手を添えては危ない」ということなんだな。
たしかに自分の子どもには薪を乗せたら後方(B)に下がってレバーを押すだけにしろと教える。大人だってうっかり失敗したら指の骨は一瞬で砕けて切断。皮だけでぶら下がってるって恐ろしいことになるからね。
図解した手前、律儀に注意喚起をしておこう。
さて本題だ。
電動薪割機の弱点は何か。斧で割る楽しさがない、割れない、時間がかかる。ではせめて、私はこう考えた。
まず玉は斧で半割にする。私が言うのは25cm、30cm、40cm級の玉だ。片っ端から半割にする。ど真ん中にめいっぱい打ち込む薪割りの一番楽しいところを存分に味わう。
その半割が山のようになったところで薪割機にかけるのだ。半割だから重量が2分の1。それでもまだ大きければ4分の1まで割ってもいい。断然、扱いやすく、持ち上げるのに立ったり座ったりがなくなって、座ったままで薪割機の前(A)にいられる。しかもすでに割れているのだから楽に割れるし、割れ筋を読む必要も少なく、流れ作業的に次から次へとセットしてひたすらに機械が割る。時間のかかるプッシャーの往復が最短の距離で済むよう、(A)に座って次から次へとセットして割っていくのだ。思うよりは意外とはかどるものだよ。
上の写真、イスにして座ってる(A)の切り株がわかるね。
薪割機の定格時間は30分。そのあたりでいったん止めて私はまた薪割りを楽しむ。好きなだけ。5年目の薪づくりはとっても順調だ。
電動薪割機2
私は4トンの電動薪割機(ナカトミのLS-52HS)も使う。結果的に斧で割る薪割りが早くなるしラクチンになったと思う。
基本は斧。斧で割る方が早い。
でも斧一本だと疲れたらそこでおしまい。もう割れなくなるが、機械ならばそこから座って電気で続けられる。復活したらまた斧を振る。1日中仕事ができるのだ。
だいたい斧8割、機械2割。
薪割機にかけるのは斧で攻めあぐねたヤツか、ハナから割る気にならない曲者。そういうのはたいてい機械でも苦労するからまた斧で叩いたり、どこかに割れる糸口を探して最終的には斧か機械のどちらかで割り切る。斧が通用しないものも、機械なら攻めようもある。その逆もしかり。おかげで最近の薪づくりは完割率ほぼ100%。割り切れずに残る玉はほとんど無くなった。
ある日は機械9割、斧で1割。
ほとんど気分次第。体調次第。朝から座って電気で割る。割れないのがあった時だけ斧で割る。基本、座ってるのだから汗をかくどころか寒い。「寒い薪割り」って矛盾が成立する(笑)。
そのうちノッてきて斧に持ち替えたり、ずっと座ったままでいたり。別に悪くない。同じ薪割りだ。玉をセットする時、割れ筋を読んで狙ったところに薪割機の刃をあてる。割れなければ読み違いか、あるいは中に何かがあるのだ。節かねじれか、向きか方向か?この樹種ならこう割ろう、30cmを越える太さにはどう刃をあてよう?
斧で割るのと読み方はまったく同じ。そうやって割れ筋を見て刃をあててやれば4トンだって相当数、割れる。
そんなことは関係なく、機械なんだから乗せるだけで割れてほしい、スパンスパンと短時間で片づけたい、というニーズには4トンの電気は非力と思う。エンジン式の真似はできない。何でもそうだが、求めるものと結果が見合ってないと「使えない」という評価になるのであって、4トンの電動はクルマでいえば「軽」なのだ。「軽」は「軽」なりの仕事をして「軽」なりに使うからとても重宝する。で、サンデー薪割り人の私とはかなり相性がいい。軽トラで持ち運べて小回りが効くしね。斧と薪割機でちゃんと年間8トン、10トンの薪づくりを可能にしている。
次はそれなりに効率のいい割り方を考えてみよう。