シーズン2 薪ストーブ

朝の日課

朝飯前っていう言葉があるが、薪ストーブの暮らしをするようになってから「朝飯前」によく働くようになった。
起床は朝5時すぎ。
すぐに室温と薪ストーブをチェックして灰があれば片付け、ガラスが拭ければ拭く。そして熾きの上に細めの薪を追加すればすぐに燃え上がり、熱を蓄えていく。
温度が上がるのを待つ間に一人分のコーヒーをドリップしつつ、前夜に洗っておいた食洗機の食器を拭いて片付ける。なぜか習慣になってしまった。
やがてダンパーを閉めて室温も20度を越えてくるあたりで、7人分の食器がガチャガチャと片付いた音を聞いてかそれを待ってか、奥さんが起きてくる。それが朝6時少し前。
それから愛犬の散歩。
ゴミの日はゴミを集めてゴミ出し。
本当は薪割りがしたいのだが住宅街で早朝からパッカン、パッカンやるわけにはいかない。それは我慢。代わりに薪を運ぶ。途中、子供たちに起床の号令をかけながら、その時々の気温に合わせてナラを多くしたり、中割だけで済ませたり、休日ならリンゴを増やしたりして室内の薪棚をいっぱいにする。
そうして朝飯前の仕事をひとしきり終えた後、朝日のまぶしい食卓で子供たちとそろって朝食となる。それが朝6時半を回った頃。
もともと学生時代から昼と夜が逆転していた私。就業開始が朝8時30分の勤め人のくせに8時まで寝る毎日。朝食を食べる習慣はなかったし、起きてみれば子供たちはとっくに登校した後。
こんな男にとって朝5時なんてのは徹夜明けの29時でしかなかったのだが、変われば変わるものだ。
今では薪ストーブを焚きつけたくて寝てられない。
1日のうちで朝が一番好きな時間帯になってしまった。

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