雨ざらしの長さ
いくら雨ざらしが乾燥に効果ありといっても、やり過ぎはよくない。
「雨ざらしが過ぎると火力のでない薪になる」
とコメントを頂いた通り(「薪の重さを量る2」)、何事も丁度良いのが丁度良い。
ではいったいどこに最も効果的な雨ざらしの長さがあるのだろう?
そもそも雨ざらしが過ぎると薪はどうなるのか。
日光による劣化や、カビや腐朽菌などのいろんな微生物、細胞レベルでの分解とか、まさしくそれが「腐朽」に至るメカニズムであり、目には見えなくとも薪にはさまざまなことが起こっていそうだ。火力がなくなるという状態もこの腐朽に至るどこかの段階なんだろう。
目に見えて腐ってしまうのは論外として、火力が無くなる手前の、一番適当な雨ざらし期間。これを探りたいわけで、とりあえず私の当てずっぽうな感覚では、春に割る薪の場合であれば、割った直後から2ヶ月までのどこかに適当な長さがある。最大でも3ヶ月。半年は長すぎる。
というイメージを前提にしてあーだこーだと調べている。
雨ざらし期間の目安は雨量なのか。日数なのか。それとも薪自体に現れる変化なのだろうか。
例えば下の図は年間の各地の降水量だが、地域によって平気で2倍も3倍も違う。つまり雨量だけに注目するなら、あるところでは2ヶ月かける雨ざらしが、あるところでは1ヶ月で事足りるという推理もできてしまう。もっと想像すると、4月5月の雨量の少ない時期なら2ヶ月の雨ざらしもいいが、梅雨時では1ヶ月でも長過ぎる、とかね。
他にもいろんな可能性がありそうなのだ。