シーズン20 薪ストーブ

20年目のホウロウレッドの天板

アンコールホウロウレッド#2550触媒機が、20年経つとこんな感じです、の画像だ。
ホウロウの美しさは変わらないけれど、ホウロウの剥がれは隠しようがないね。ホウロウは欠ける。そして剥がれる。私の場合は15年目あたりから目立って剥がれた。理由はただ経年によるもので、天板に鍋を置いて料理をしたり、やかんの湯をこぼしたり、そんな物理的な衝撃や荷重、日々くり返される急激な温度変化が、多くのダメージを与えるんだろう。

一時期、剥がれをパテで埋めて塗装しようと試行錯誤したけど、天板については絶対的にムダだった。あんなに見事に補修したのに、パテも塗装もシーズン中に1ヶ月もしないうちにすべて剥がれてしまったよ。もう二度と天板をパテで補修することはしない。むしろ天板はパテなどしないで、剥がれたままヤスリで磨いて、ストーブポリッシュやオリーブオイルを塗布した方が、違和感のない、味のある天板になると思う。
じゃあこのままホウロウは剥がれ続けて、もし仮に30年たったら全部剥がれてクラシックブラックになるのかって?笑
天板について想像すれば、剥がれるところは剥がれるけれど、残るところは剥がれる気配すらなく頑丈で、残ると思う。それでも天板の2〜3割は剥がれるかもしれない、そんな予想と覚悟をしてる。もちろんこれは天板についての話だ。天板以外の、フロントドアとかウォーミングシェルフとかは剥がれというより、「欠け」なのでパテで埋めて補修する余地はあるし、専用塗料も積極的に使えると思う。

まあ、私の20年目のアンコールを見て、こんなに剥がれるなんて許せない、と思う人はやはりいるんだろうか。人それぞれ。私は「暮らしていれば普通に起こる経年劣化」としか思わないけどね。新築の家が20年経って新築のままであるはずがないし、柱のキズといっしょ。こういうこと全部が私には暮らしだし、思い出でいっぱいだ。
思えば私も20年前にアンコールのホウロウレッドを導入する頃は、「ホウロウは欠けるよ〜」と何度も言われた。でも、じゃあホウロウはやめておこうと計算したことは一度もなかったな。もともとそういう性格なんだ。いいと思ったものは、いつの時代もいい。それは間違いじゃなかったよ。