「 吹き抜けを考える 」 一覧

タグ "吹き抜けを考える":7件
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洗濯物がよく乾く

2007/03/24   -シーズン2, 薪ストーブ

我が家では吹き抜けの一部をスノコ状にして、冬の間はそこで洗濯物を干している。家づくりの段階からこの干し方は決まっていた。
「薪ストーブを入れて良かったって一番実感する瞬間は、冬場の洗濯物かもしれないよ」
なんて、家事がたいへんな奥さんを喜ばせようと設計段階によく話したものだ。
それまでは冬場は2日干してもなかなか乾かなかった。乾いていていいはずなのにいつまでも湿った感じがする。石油ストーブの上に吊るしたりコタツの中に入れておいたり、子供の登校に間に合わないのでドライヤーまで出てきてゴーゴーと、毎日毎日洗濯物と格闘していた。狭い家はもっと狭くなるし、結露はますますヒドく、結構なストレスだったものだ。
今では薪ストーブのおかげで洗濯物が実によく乾く。夜干せば朝には乾いてるし、朝干せば夕方には乾いてる。それも太陽にあたったようにパリッパリだ。気持ちいいっ!
子供たちがどんな雪まみれで帰って来ようとも問題ない。以前の暮らしのような、洗濯物のストレスは完全に解消した。
過乾燥対策にもなるし、薪ストーブを利用して洗濯物を楽に干す方法は最初から設計に入れておくのがいいね。
奥さまも喜んでくれること間違いなしだ。

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サーキュレーター2

2007/02/22   -シーズン2, 薪ストーブ

もっと静かで音のしないサーキュレーターはないものか、というわけで、探してきたのはシロッコファンがまわるサーキュレーターSANYO「SF-70GH」。
写真のように壁に取り付けて下方向に空気を送る。エアーカーテンのように使うこともできるとある。
消費電力はわずか18Wだし何より静かで良い。音の大きさを例えてみれば、先日購入したフロア置きプロペラタイプのサーキュレーターの一番静かなスイッチ位置が「1」だとすると、シロッコファンの弱は「0.1」くらいに音が小さい。
もちろん「0」みたいに無音ではない。風量も弱い。でも使い方次第でうまくいかないだろうか。
下の2枚目の写真は同じくシロッコファンのサーキュレーターで三菱「AC-90S」。
音は「0.1」から限りなく「0」に近い。かなり静かに回る。これだ、これくらい静かにまわって欲しかったのだ。風量もこっちの方がある。
でも逆に私は風を体に感じたくないのでSANYOの方をメインにもってきた。

この2台のサーキュレーターの効果は結構見込める。下向きの風が吹いたら寒いだけじゃないかと思っていたが、暖気を間違いなく下ろしてくれる。今まで暖気を感じなかったポイントで暖気を感じる。室温は27度、28度、夕食のテーブルで家族が初めて「暑い」と言った。感無量だ(笑)
エアコンのある家ならそれで代用できるから、わざわざシロッコファンのサーキュレーターを使うケースは少ないだろう。ただ、静かなサーキュレーションを望むならこういう方法もある。使わない季節は取り外しておけるしね。

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吹き抜けを考える3

2007/02/20   -シーズン2, 薪ストーブ

薪ストーブライフ2年目。
我が家の吹き抜け問題もそろそろ答えを出したいが、これで良しという方法が定まらない。

要するに4-1図が今までだった。薪ストーブは熱く、暖気は吹き抜けの天井に溜まる。だからシーリングファンをまわすが思ったほどの効果がない。
そこでシーリングファンを下向きで試したり、サーキュレーターやボックスファンを使っていろいろ試行錯誤していたわけだが、サーキュレーターもなかなかベストポイントが見つからない。吹き抜けには梁があったり洗濯物を吊す場所だったり、うっかり近づくと顔にもろに風を受けてしまったり、どの場所に置いても一長一短があった。
そんなことをやっているうちに、ある日、気まぐれにサーキュレーターを階段下に置いて階段に風をぶつけてみた。(4-2図)階段はストリップ階段だ。その階段裏は暖気が届かない温度が低い空間になっていたので、その冷気を散らしたらどうなるかと思い立ったのだ。

意外にもこれは良かった。1階に明らかに暖気が満ちてくる。これまでで一番具合が良い。階段で足元に風を感じるが歩行中だから我慢できる。
扇風機も同じことができるが、サーキュレーターとは空気をあてて撹拌するだけが能じゃない。背面は陰圧となって空気を呼び込む働きになる。暖かさの感覚としては図の通りサーキュレーターの背面に暖気が集まってくる感じだ。
相変わらずあーだこーだとやっている。
室内の気流を解析する方法があるらしいが叶うならぜひやってみたいものだ。

(さらに…)

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吹き抜けを考える2

2007/02/01   -シーズン2, 薪ストーブ

<前提として>- - - - - - - -
我が家で暖めたい空間を1階40畳、2階40畳、としよう。それをつなぐ吹き抜けは10m×1.2mと家を縦断するように細長い。この記事の図はその細長い吹き抜けの断面。
シーリングファンの使い方も普通と逆だし、あくまでひとつの事例と考えること。

(図1-1)薪ストーブを導入する時、我が家の構造では空気の流れはこうなるだろうと考えた。
吹き抜けも5~6mと高いから暖気を「撹拌」ではなく「循環」させるイメージを持ち、自然に生まれる空気の対流に逆らうことなく、むしろ加速する形で暖気を大きくまわそうと考えた。
そこでシーリングファンは図1-1のような位置にあり、細長い吹き抜けに向けて下回転を想定した。
こうして1年目、薪ストーブシーズンが始まったが、しかし暖かくない。室温も全然上がらない。それは単に薪ストーブに慣れてないので「焚き方が甘い」だけの話だったのだが当時はそうと気づかない。何とかしなければと打った手が(図1-2)「吹き抜けを一部塞ぐ」だった。

(図1-2)「焚き方が甘い」上に吹き抜けを一部塞いだこのパターンが、実は一番寒かった。
なにより「焚き方が甘い」のだから暖気が足りてない。あちこちに温度差が生まれた。しかも吹き抜けが小さくなったことで1階の暖気はその「穴」をめがけて上昇しようとし、2階の冷気はそこしかない「穴」をめがけて降りてこようとする。穴が小さければ小さいほど空気の流れは速くなり、薪ストーブを焚けば焚くほど加速される。それが階段をイッキに降りて来た。我が家の床を這う冷気の正体はこれだ。
やはり空間は塞がず大きく大きく空気をまわそう。温度差があるから冷気が動く。暖気はまわして冷気は散らして、2階の空間こそ均一にしよう。冷気がなければ降りてくることはない。そう考えた。

(図2)つまり一番当初の暖気計画に戻った。そしてサーキュレーターで2階天井の暖気を動かし、それをシーリングファンが1階へ運ぶ。なるほど1階にいて頭上に暖気が降りてくるのがわかる。なかなかいい。ボックスファンを回して階段を降りようとする空気も散らす。リビングの温度はかなり満足できるものになった。
しかし不満もなくはない。薪ストーブの温度が下がると暖気の温度も下がり、循環して1階へ降りてくる空気に暖かさを感じなくなる。
何よりもあのサーキュレーターの大きな音。日常的に回す気は毛頭ない。もっと静かな方法が必要だ。3年目に向けてもう少し検討しなければ。
ちなみに蛇足だが、次のようなことも考えた。

(さらに…)

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サーキュレーター

2007/01/31   -シーズン2, 薪ストーブ

もっと静かで音のしないサーキュレーターはないものか。
これじゃあ、せっかく薪ストーブの暮らしでエアコンやファンヒーターの騒音とは無縁なのに、なんでわざわざ電気じかけでゴウゴウと風を起こさなきゃならんのだ?という気になってくる。
しかし家中に暖気をもっと循環させたいので何か手を打たなければならない。やってみなければ何もわからない。探しているばかりでラチがあかないので、少しは静かな方だという口コミを頼りに1台注文してみた。

「YAMAZEN エアーサー キュレーターベージュ CS-A20-C」
扇風機だって同じことができるがサーキュレーターの方がはるかに強力だ。竜巻のような風が空気を撹拌しながら渦を巻いて直進していくという。床に置いて天井めがけてスイッチを入れた途端、グイグイと暖気が足元まで循環してくるのがわかる。
シーリングファンが一度取り付けてしまえば移動できないのと違い、サーキュレーターは場所も向きも角度も自在だ。最適なポイントを探せるという点では工夫する余地はたくさんある。

しかしこの音。
一番静かな「弱」にしても、扇風機の「中」あるいは「強」くらいの音がする。
家族が大勢いてテレビがついていて生活音いっぱいの団欒時ならいいのだが、一人の時や落ち着いた夜の時間はとても回していられない。コイツを消した途端、いつもの薪ストーブの静寂に戻ってホッとする(笑)。本当にホッとする。
もともと四六時中運転する考え方ではないのかもしれない。回したい時だけ回して空気を撹拌できたらすぐ止める。そんな使い方なら少しは理解できる。
我が家には他にもボックスファンというものがあり、こいつも轟音で唸る。薪ストーブライフをこれらと一生つき合うつもりは毛頭ないが、シーリングファンと組み合わせて一番効果的な暖気の流れを試すのだ。


追記

ちょっと音について文句言い過ぎだね(笑)
断っておくのを忘れたが私は「音」について敏感というか「静寂」な暮らしを人一倍好む。
冬の夜はクルマも人も犬も通らない。閑静ともいうし田舎ともいう。
雪がしんしんと降るのみ。時々パチパチと薪が爆ぜるだけ。
余計、音への注文は多くなるのだ
で、「YAMAZEN エアーサー キュレーターベージュ CS-A20-C」は
たぶん似たような価格帯の中では静かな方なんだろう。
特にフロア置きして部屋の遠くの隅に置けば気にならないことは多い。
ボルネード社のサーキュレーターが最も静かだと評判だが、
一方で「 CS-A20-C」と両方使ったがあまり変わらないという人の口コミもある。
たぶん音は同じ程度なんだろうが、
風量や効果は高価なボルネードの方が良いのだろうなあ、と想像している。

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シーリングファン

2007/01/28   -シーズン2, 薪ストーブ

我が家のシーリングファンは6枚羽根。羽根の数が多いから上等というわけでなく(たぶん逆だ)、ネットの安売りで1万円そこそこのノーブランド。
ところがこれがなかなか静かでしっかり仕事をしてくれる。
機能的には正逆回転ができて「強」「中」「弱」の単純機能。リモコンもないから手動だ。ON/OFFの壁スイッチだけをリビングにつけてもらいパチパチと入切している。
回転を逆にしたり風量を変えたければ梁をのぼって本体のスイッチで操作しなければならない。それでも正逆回転の「強」「中」「弱」だからたった6パターン。どうせ使っているうちに最も効果的な1パターンに定まるだろうから、ON/OFFだけで十分だ。
回す方向は暖房なら上向きで冷房なら下向きが基本。ただ我が家は吹き抜けが細長く特別な構造だ。回してみて効果のある方に回せばいいと思わないか?工夫しだいだよね。

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吹き抜けを考える

2007/01/24   -シーズン2, 薪ストーブ

薪ストーブには最大暖房面積という数値があって、アンコールの場合は177平方メートル(54坪)となっている。
私は単純に「最大で54坪の家を暖める能力がある」と解釈していたのだが、ファイアーサイドの記述には「この数値は床から天井までが2.4メートルの空間を想定していますので、天井が高い場合や吹き抜けがある場合にはさらに検討が必要です」とある。
つまり最大暖房面積177平方メートル(54坪)とは下のような空間のことらしいのだ??

確かに大空間である。ちょっとした道場みたいだ。さすがはアンコール。
ただし「天井が高い場合や吹き抜けがある場合にはさらに検討が必要です」とあるように、そもそも吹き抜けがいかに暖房効率が悪いかということは、これより小さい面積の吹き抜け空間と比較してもすぐわかる。
仮に最大暖房面積の空間の半分が暖気で満たされたとして、薪ストーブにガンガンに暖められた暖気は上から溜まっていくから、同じ量の暖気は吹き抜け空間でははるか頭上に溜まったまま、1階部分まで届いていないことになる。

暖気は上へあがることくらい誰でも知っているが、図に描いてみて自分でもようやく効率の悪さに実感が湧いた(笑、遅い)
もちろん実際は温度差による対流が必ず起こるし輻射熱とか壁との距離とか暖かさの要因はさまざまだ。家の断熱や気密も関係するだろう。これらは経験者や専門家に実際に来てもらって、その家にあった薪ストーブの大きさや暖房計画をアドバイスしてもらうのが一番だ。
とにかく、我が家にもシーリングファンがあって今も回っているが、アンコールをガンガンに焚くことばかり夢中になっていてせっかくの暖気は2階の天井で無駄になっているのかもしれない。しばらくはシーリングファンやボックスファン、扇風機、うちわ、いろんなものを駆使して、あーだこーだと試してみよう。
空気の流れを読むのはなかなか難しいぞ。


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