チェンソーの目立て
チェンソーというのは鉛筆を削って使うのと同じで、作業しながら頻繁に目立てをするものらしい。
先日、達人がアカマツを伐っているのを見ていたが、休憩しながら丸ヤスリで擦っている。尋ねてみると午前に1回、お昼に1回、午後に1回はたいてい擦るらしい。というか切れが悪くなったと感じたらすぐそこで目立てをする。なるほど。マツみたいな柔らかい木でもこうなのだから、堅い広葉樹ならなおさらなんだな。
そうか、現場でチェンソーの目立てができる人になろう。丸ヤスリでフリーハンドでできるようになろう。電動やら目立て機でやれば確実なんだろうが、しかし山の中に電気はないし、いちいち目立て機を取り付けてはやってられない。せめてヤスリホルダーとか目立てゲージを使えばいいのだが、現場で玉切りしながら目立てをするにはやはり手で丸ヤスリだ。
上手くできるかって?最初から上手くできるわけないじゃないか(笑)。第一フリーハンドでいきなり正確にできるはずがない。それどころか私のソーチェンの場合、目立て角は30度なんだが、切る木材に対してでなくパーに対して30度だと勘違いしていた。それはまるで逆だ。それじゃ60度くらいで目立てしていたことになる(笑)。
それに最初のうちは何の意図もなくただガリガリと何回も擦っていた。削った粉がボロボロ飛んで横刃だけがあっという間にすり減った。しかし達人はスッスッと3回くらい軽くあてる。横刃と上刃への力加減も絶妙なんだろう。切れ味を整えるならそんな具合に、その代わり頻繁にやった方がいいということなのか。
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