シーズン3 薪づくり・薪のこと

雨ざらしの長さ3

人それぞれで雨ざらしのイメージが違う。
私の想定する雨ざらしは図の上段のように、薪の保管の大部分を雨ざらしにしようとするものではない。
下段の通り、薪を割った直後の雨ざらしが有効なのであって、その後は積んで屋根をして保管。これが大原則だと思うのだ。
その意味で、私の雨ざらしは「推奨」かと言えば、少し違う。
むしろ「許容範囲」と捉えている。薪割りした後の雨ざらしに効果のある許容範囲は、半月か、1ヶ月か、2ヶ月が限度なのか?それを探っているわけだ。
たぶんそれは季節や雨の降る土地柄にも左右されて一律には言えそうにない。ジメジメ高温で多雨の時期よりは、乾燥して低温の方がより長い雨ざらしが許容されるだろう。それに土に直接触れての「野ざらし」は論外だ。区別してオススメしない。
あの「薪は土用まで雨ざらし」というフレーズも、果たして雨ざらしの「推奨」か?
私にはただの仕事の段取りであって、「許容範囲」に思えて仕方ない。語呂も良いので一度聞いたら忘れないのだ。
でも私が同じ言い伝えるなら、
「薪を割ったら雨ざらし。休みのたびにぼちぼち積んで、土用を過ぎたら自分が濡れても薪は濡らすな。」。
これから経験を積んでもっと気の利いたフレーズをひねり出すとして(笑)、自分の子供にはこんな意味のことを伝えようか。

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