ガリレオ温度計
「ガリレオ温度計」、液体の比重の原理を使った温度計だ。ガラス筒の中の色とりどりの球体が温度変化によって上下する。球体にはひとつひとつタグがあって温度が書いてある。どの球体が浮いているかで温度を読み取るんだな。名前の通り、ガリレオ・ガリレイにちなむもの。私のは小さいタイプで球体が5つ。18度、20度、22度、24度、26度の2度刻みで読み取りが可能だ。もっともタグの数字なんて読まないけどね。何個が浮いてるか。それだけ見ればいい。電気もいらないしスイッチもない、自然の原理がそこにあるだけ。12年目の私の温度計はこれになってるんだ。
薪ストーブを導入した最初はデジタル温度計を家じゅうのいたるところに置いて温度を計りに計ったものだ。暖かい、暖かくない、上手に焚けてない、それらを試行錯誤したね。当然それは薪ストーブを学ぶ上で必要だったし実に楽しい経験だった。
でもあれから10年。慣れるところはすっかり慣れたし、外はどんな寒さでどんな薪の量でどんな風に焚いて何時間経てば室温はどうなるか、自分ん家のことだもの、だいたいわかる。あとはガリレオ温度計みたいな「目安」と体感で困ることはないんだな。
第一、デジタル温度計はとっくに電池が切れてる。いつ切れたのかすら覚えていない。もうデジタルである必要もコンマ刻みである必要もないよね。あってもなくてもどっちでも、て世界。
夏の間は暑いから全部の球体が沈んだままだったけど、秋とともに26度の球体がひとつ浮くようになり、2つめの24度の球体も浮き始めた。と思いきや浮いたりまた見ると沈んでたり、ポコっと動きだしたり中間で浮かんでたり、それらを見て暮らすこの感覚は気に入ってる。
- PREV
- ウッドハンドルを締め直す2 2016-9-15
- NEXT
- 軽トラで薪運び3 2016-10-17