シーズン2 薪ストーブ

朝まで夜通し焚く2

我が家では24時間アンコールの火が消えることはない。夜も「さて寝るぞ」という時にアンコールに薪を入れて就寝する。前回の「朝まで夜通し焚く」はまだ初冬の話だったが、1月2月の特に寒い夜で、翌朝をどうしても暖かくしたい時はご覧のように炉内に目いっぱい詰め込んで寝る。
アンコールはトップローディングだから上からこんなに薪を詰め込むことができる。左右にも隙間があったらそこに合う大きさの薪を選んで落とす、押し込む。
これから寝るのだから勿体ないことこの上ない。でもこうすることでそれぞれの部屋で寝ている子供たちを一晩中暖めてくれるし、起床してから通学・出勤するまでぽっかぽかの朝を過ごすことができる。贅沢なものだ。
マイナス10度とかの厳冬期の頃はここで躊躇すると翌朝が寒い。我が家は空間が広いからいったん冷えると暖まりにくいのだ。まあ薪はあるんだ、今年はガンガンにいこう。
(注:アンコールは触媒機。クリーンバーン機で大量の薪を詰め込むのは要注意とのこと)

薪を詰め込んだ後、しばらく燃やして火を回してからダンパーを閉め、空気調整レバーを絞る。特別寒いなら室温維持のため空気をやや多めにする。時計の針でいえば5時か5時半方向くらい(我が家のアンコールの場合)。そうでなければ普通は4時か4時半くらいの方向まで絞る。
この空気の最適な絞り方は今もってワカラナイし定まらない。試してみて翌朝失敗すると家族が寒い思いをするのでなかなか実験的なことができないままでいる。

ダンパーを閉じて空気を絞った後は、下の方から徐々に燃えていく。バーモントキャステイングス自慢の水平燃焼というやつだ。なるほどこれだけ薪を詰め込んで下から徐々に燃えればそりゃ長持ちするはずだ。
こうして寝た翌朝は熾きが残るどころか、原形のままの薪が1本残って赤々としていたりする。この冬、最も寒かったマイナス10度の朝が実は一番暖かかった。起床して室温23度だったほどだ(笑)
まあ明らかにそれは勿体ないし、いつもそうしてるわけではない。特別寒い夜はこういうこともできるということだ。


追記だ。
7年目の現在から振り返ると、こんなに詰め込んで焚くのはいけない。高温になればコンバスターが壊れるし、低温でくすぶっても未燃焼ガスが多すぎてコンバスターに負担がかかる。燃やしきれなければ排出されてしまうし、煤もタールも増える。次の朝は確かに良いかもしれないが、長い目でみてやめた方がいいね。
それに大きな炉内だからたくさんの薪が入る、とアピールしたのは昔。今では少ない薪で長時間燃える、というアピールになっている。私のような勘違い者がたくさん薪を詰めたからだろうね、笑

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