シーズン2 薪ストーブ

熾きをつくる

2年目のアンコールはまだ11月初旬で最低気温3~6度のこの時期、ずいぶん暖かく焚けている。本格的な寒さはこれからだが、まだまだ余裕がありもっとガンガンに焚けるぞ。
やはり焚き方が去年と違っている。実感できるのはダンパー操作が遅くなったことかな。それに薪をケチりたい気持ちが薄らいで、焚きたい分だけ薪を入れることができるのも大きい。
中でも1年目と違うのは焚きつけてから「熾きをつくる」時間を長くとっていること。写真のように焚きつけの小枝や小割りの薪を使って最初の30分以上で熾きをたくさんつくるのだ。細い木が勢い良く燃えればグリドルに置いた温度計はすぐ300度に達する。しかし炉内にたくさんの熾きがたまるまで大きな薪は入れないしダンパーも閉めない。
それに去年は温度計だけを頼りに焚いたので、熾きがあろうがなかろうが250度を超えたら大きな薪を入れてダンパーを閉めた。今年は温度計じゃなく、自分の目で見た様子と感じる熱量の大きさで決める。

2枚目の写真も熾きをつくるための追加投入だ。こうして小枝や細い薪を追加しながらたっぷり30分以上。
アンコールの取扱説明書にも、着火したら「真っ赤な燃えさし床(熾きのことだね)が火床全体にできるまで薪の補給を続けます。」そして「1時間以上経過して230度を越えていたらダンパーを閉めます」とある。
1年目は「1時間なんてそんな悠長な。薪がもったいない。」と無視したものだが、そんな風にしてアンコールは焚きつけから熾きをたくさんためて本体を充分に暖める時間が必要なのだな。今年の私は基本に忠実だ(笑)
その後、熾きがたくさんたまったら中割の薪を投入。しばらくして全体にほどよく火が回り相当な熱が感じられるところでようやくダンパーを閉める。去年はここまでで20分。今年は30分~1時間。あとは適宜、大割の薪をどっかーんと入れて空気調整レバーを絞る。
ちょっと焚きつけ過ぎかもしれないが、アンコールが暖かく焚けないで悩んでいる初心者だったらこれくらい念入りにしたみたらどうだろう?。いずれ慣れて暖かく焚けるようになれば、その時には自分なりの省略した手順でやればいいんだから。
まあ、焚き方は人それぞれ、住宅環境もそれぞれ。これはシーズン2年目の私の書くこと。達人じゃないから参考程度で鵜呑みにはしないように。

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