電動薪割機3
4トンの電動薪割機(ナカトミのLS-52HS)。私は図のように手を添えて刃の当たる位置を決め、思う通りの薪をつくる。実はここにメーカーから見れば禁止行為がある。「作動中は薪に手を添えては危ない」ということなんだな。
たしかに自分の子どもには薪を乗せたら後方(B)に下がってレバーを押すだけにしろと教える。大人だってうっかり失敗したら指の骨は一瞬で砕けて切断。皮だけでぶら下がってるって恐ろしいことになるからね。
図解した手前、律儀に注意喚起をしておこう。
さて本題だ。
電動薪割機の弱点は何か。斧で割る楽しさがない、割れない、時間がかかる。ではせめて、私はこう考えた。
まず玉は斧で半割にする。私が言うのは25cm、30cm、40cm級の玉だ。片っ端から半割にする。ど真ん中にめいっぱい打ち込む薪割りの一番楽しいところを存分に味わう。
その半割が山のようになったところで薪割機にかけるのだ。半割だから重量が2分の1。それでもまだ大きければ4分の1まで割ってもいい。断然、扱いやすく、持ち上げるのに立ったり座ったりがなくなって、座ったままで薪割機の前(A)にいられる。しかもすでに割れているのだから楽に割れるし、割れ筋を読む必要も少なく、流れ作業的に次から次へとセットしてひたすらに機械が割る。時間のかかるプッシャーの往復が最短の距離で済むよう、(A)に座って次から次へとセットして割っていくのだ。思うよりは意外とはかどるものだよ。
上の写真、イスにして座ってる(A)の切り株がわかるね。
薪割機の定格時間は30分。そのあたりでいったん止めて私はまた薪割りを楽しむ。好きなだけ。5年目の薪づくりはとっても順調だ。