「 シーズン3 」 一覧

タグ "シーズン3":35件
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軽トラ

薪ストーブのある暮らしをしていると、どうしても軽トラが欲しくなる。
でもなかなか買えないものだ。軽とはいえ車検や維持費もバカにならない。駐車する場所もない。だから今までは使いたい時に知人に借りて使わせてもらっていた。でもやっぱり欲しい。自分の軽トラが。
というわけで、シーズン3年目にしてついに私も軽トラ購入に踏み切った。
もちろん中古の旧規格車を格安で探したわけだ。

平成元年式、旧規格の丸目のアクティ。しかも青。550cc、4WD、走行70,000km。
錆も少なく年式の割りに程度は上々。エンジンもすこぶる調子がいい。
価格は6万円。
ただ古いのでタイミングベルトとかマフラーとか交換すべき部品は交換しておいた方が長く乗れる。それで車検通すのに10万円近くかかってしまった。とにかくしばらくはこれでバッチリ。まだまだイケるさ。
エアコンはもちろんない。軽トラの正しい乗り方は窓ガラス全開で片ひじ運転。風をいっぱいにうけて、昔のカセット入れて、ひた走るのがよろしい。
私の薪ストーブライフ、シーズン3は丸目のアクティを相棒にスタートだ。

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軽トラで薪運び

住宅地にある私の自宅には薪を十分に置いておけるスペースがない。
そこで考えた薪づくりのスタイルは、クルマで20分のところに薪置き場を借りてそこで薪づくりをし乾燥させ、焚く時になったら自宅の薪棚へ運ぶ。というもの。

この薪置き場なら1年分を一度に置いておけるし、何より日当りも風通しもいい。自宅に積んでおくより遥かに乾燥に適している。つまりここは薪を乾燥させるための「乾燥棚」だ。
自宅は焚く直前の「保管棚」だ。すでに乾燥しているんだから通気はそれほど気にしないかわりに、雪や雨に濡れないようしっかりガードする。
というわけで、いよいよシーズンインだ。せっせと軽トラで薪を自宅へ運ぶ。写真くらい積んでだいたい1.2~1.3立米くらいだろうか。


私の軽トラの場合、だいたい40cm超の薪がちょうど3列に並ぶ。(写真の白い軽トラは以前の同型のもの。玉切りして割った直後。)
この向きで積んでいけば左右のヨコ崩れは心配ない。後方だけに気を配ればよく、荷台シートで覆うので薪一本落ちたことはない。

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平衡含水率

木材を屋外で自然乾燥させていくとだんだんと含水率が下がっていって、やがて放湿と吸湿がつり合って水分がそれ以上増えもせず減りもしない状態になる。そこが「平衡含水率」だ。屋外にある木材はみな最終的にはここに落ち着いて平衡する。雨ざらしか屋根ありかを問わず、自然乾燥である限りこれ以下に乾燥することはあり得ない。建築の世界では誰もが勉強することらしく、検索すると詳しく読める。
薪も屋外の自然乾燥だから同じことが言えるんじゃないかな。
乾燥させていけば限りなく含水率0%になるわけじゃない。薪を乾燥させるということは、平衡含水率を目指して乾燥させているってことだ。
その平衡含水率は季節とともに日本各地で異なる。それが下の資料だ。各地で含水率が一番低い月と、高い月で表されている。


私は薪ストーブユーザーなので何でも薪づくりに結びつけてしまう。
例えば、一番薪を焚きたい1月で比較すると、福井では1月が最も平衡含水率が高くなる。つまり自然乾燥である限りどうガンバッテも、この時期の福井では17~19%以下の薪を手にすることはできない。
しかし同じ頃、関東とくに群馬の前橋では11~13%の薪を手にすることが可能なのだ。同じ薪づくりなのに土地によって乾燥する度合いが違うなんてズルイじゃあないか?。
この約5%の含水率の差がどういうことになるかというと、一方では2kgの薪を薪ストーブにくべている間、一方では2kgの薪+100gの水を入れているってことになる。
やっぱりズルイじゃないか。こんなことが日本各地で起きているとしたら?

なあんて、あまり鵜呑みにしないように。
でも理論上、薪は乾燥すれば最終的に平衡含水率になるはずだし、こんな目安があるだけでも薪づくりに実感が生まれる。薪づくりの地域性、多様性みたいなものも感じられないかな。

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薪棚まで49歩

「薪の運搬」で書いた通り、我が家は少し高台にある。
路上に止めた軽トラからどっこいしょと薪を背負って、この階段を運び上げているのだ。
薪棚まで49歩。
うち階段が20歩。
軽トラ満載の1.2立米ほどの薪を運び上げるのに1時間は必要とする。往復すること30回か、40回か、50回か?そのうちただ無心になって最後まで数えられた試しがない(笑)
シーズン中は12立米とも、15立米とも薪を焚く。クレーンとか、滑車とか、スロープとか、あれこれ機械じかけに苦心はするのだが、結局は一輪車さえ使う余地がなく、我が家の住宅事情では人力あるのみ。
いつまでできるかな?
先のことはわからない。
唯一、軽トラを横付けできるのが車庫の薪棚だ。
自分が荷台に乗ったままドンドンと積み上げていける。薪棚まで0歩。これが一番。

一目瞭然。
これから薪ストーブの導入を考える人は、事情が許す限り軽トラが横付けできる位置の薪棚計画をオススメする。購入して運んでもらうにしろ、自分で作って積むにしろ、真面目に検討した方がよろしい。

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薪の重さを量る4

薪を雨ざらしにすることの効果について、雨ざらしの薪とそうでない薪で比較をしている。(「薪の重さを量る」)。
6月1日の実験開始から4ヶ月。
いよいよシーズンを迎えてどうなっているかという途中経過が下のグラフだ。

雨ざらしの薪が薪棚の薪を下回り始めた。これは実験開始時のもともとの重さからすれば当然なのだが、梅雨の間たっぷり雨ざらしにしても最後にはちゃんと乾くという証拠だ。薪は(乾燥の初期段階ならば)少々雨に濡れても構わない。私はもう疑う余地はないぞ。
ただ「雨ざらしの薪の方がよく乾く」とするにはまだ早い。この時点では乾燥していく本来の曲線カーブに戻っただけの話。
雨ざらしの薪はまだまだ減少傾向にあるから、今後さらに水分が減って2~3ヶ月後どんなカーブを描くだろう。そこが楽しみだ。

今は同じ薪棚に収まっている「薪棚の薪」と「雨ざらしの薪」。
木口や切断面などの見た目の違いはご覧の通りだ。樹皮ではほとんど差がわからない。
面白いところでは虫の有無が違う。薪棚の薪は手にすると細かなアリや虫などが数匹表面を歩いているのを見つけることがある。木の成分や養分が目当てなんだろう。
雨ざらしの薪は皆無。虫がいるのを見たことがない。成分は流れてしまって美味しいものは何もないんだろうね(笑)


(追記)
蛇足だが留意しておきたい点。
これは「ナラ」についてのみの実験であること。
そしてこの実験ではどちらも1本ずつ扱われて通常の薪づくりではあり得ないくらい理想的な「雨ざらし」と「薪棚」であること。何立米もの大量の薪棚では通気とか湿気とか積まれた場所とか、また別の要素が加わる。
薪(木)の本来の性質と、それを取り巻く状況的要素。この2つを分けて考えて、ひとつひとつヒモ解いていけたらいいんだけどね。

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原木の購入3

来年(2008年)のための原木購入だ。
私は前年のうちに薪を用意しておくスタイルを目指していて、2007年10月現在で用意すれば来年2008年10月のシーズンインで乾燥期間はちょうど1年になる。冬越えの薪ってわけだ。
ただそれでも足りないと思っていて、自分としてはもっと早く春のうちに用意して乾燥期間1年半を目指したいっていうのが理想なんだな。
さて、原木は5トン。
前回も前々回も見事なナラを中心とした原木購入だったが、今回はある程度の「広葉樹まじり」を了承しての注文。100%ナラだけでなきゃイヤだってのも調子良すぎるからね。
それにしても、「ナラ、時々広葉樹まじり」
それとも、「広葉樹、時々ナラまじり」?
微妙だ(笑)
割るに割れない小径や小枝も目立つ。
バックリと重厚な手応えの薪割りが楽しめるのがナラ。
ナラは割って楽しい、積んで嬉しい、焚いて満足。大好きだ。
様子を見て100%ナラだけで2トンばかり入手できないかと思案している。

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デジタル温度計

2007/11/05   -シーズン3, 薪ストーブ

かねてより目をつけていた秋月電子の「超低温/超高温(-200℃~+1250℃)デジタル温度計キット 」を購入した。
この電子工作キットを組み立てると1000℃以上が計れるデジタル温度計になる。高温に耐えられるのは長くのびたヒモ状のプローブの先端部分だけだが、このキットをネットでずっと見ているうちに、薪ストーブを計ってみたい衝動が抑えられなくなってしまったのだ(笑)

十分に可能と思われるのが煙突の煙の温度だ。煙突のネジ穴から差し込んで排気温度を直接知ることができるはずだ。
グリドルやフロントドアから差し込んで炉内や炎の温度にもチャレンジできそうだ。プローブはすぐボロボロになるだろうがスペアは購入済み。1本たったの400円だから複数用意しておける。
さらにはアンコール背面の二次燃焼室のサーモスタットの棒といっしょに差し込んで、二次燃焼ボックスの中が計れないか?コンバスター直下であればそれは二次燃焼温度をリアルに反映するにちがいない。実際に測定できたらどんなことがわかるだろう。興味は膨らむ。
ただ私は電子工作をしたことがない。ハンダ付けしたこともない。抵抗だのコンデンサだの何の話やらさっぱり。そこが問題だ。

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小割づくり

予定していた休日の薪割りが雨だったりすると、自宅で小割づくりに没頭する。
雨がしのげる自宅裏のわずかなスペースにイスと小さな薪割り台を置いて、ひとり黙々とコン、コン、コン。
小割づくりはこれからの寒い時期がよく似合う。すでに乾燥している薪棚から小さい径の小枝を選んで、イスに腰掛けてただひたすら手斧でコン、コン、コン。
乾いた音だけが響き、こんな静的で地道でひとり寡黙でいられる小割づくりが私は大好きなんだな。
ふだんは焚きつけに必要な分だけ、とりあえず今週くらいは持てばいいかなと思う分をその都度割る。不慣れな祖母が焚きつけたりすると1日で使ってしまったりして、すると帰宅後にランプの下でまた割る。
明日は仕事で遅くなるから家族が焚きつけ失敗しないよう多めに、、、
今リビングは大割が目立つから小割を増やしておこう、、、
などとあれこれ思いを巡らしながら、イスに腰掛けてただひたすら手斧でコン、コン、コン。

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二次燃焼空気の給気口2

2007/11/14   -シーズン3, 薪ストーブ

アンコールの本体背面にある二次燃焼空気の給気口。
今シーズンはなぜか黒い二次空気カバーを取り外したままで焚いている。
上の1枚目の写真は焚いてない常温での状態だ。
このフラップが下がったり上がったりして給気口の大きさが変わるのだが、フラップには裏側に小さな突起があり、それがストッパーとなって全閉にならないしくみになっている。
それが下の状態。フラップを指で下げてみるがこれ以上は下がらない。

これが給気口が一番小さく閉まった状態ということになる。
指が写ってなければ2つの写真の違いがわからない(笑)
このわずかな開閉で空気量にいったいどれだけの変化があるのだろうか?穴が小さくなれば勢い良く吸い込むだけで量的に変化があるとは思えない。
さて、実際に焚き始めると意外なことにフラップはかなり早い段階で閉じてしまい、それでもバイメタルは伸び続けるから巡航運転になる頃にはフラップをつなぐ棒(二次空気リンク)だけが宙ぶらりん。それが下の写真。

フラップはいつ突起まで達するかというと、焚きつけてダンパーを閉めて、ものの20分や30分だ。ということはフラップが空気を調節しているのは低温時だけなのか。
260度から煙を燃焼させるためにフラップは最初開いていて、充分に二次燃焼が働きはじめる以降は閉じて一定量の空気だけを供給する。その後は500度であろうが800度であろうが1000度であろうが給気口の大きさを変えることはない。高温になったからといって空気量を絞る働きはしないのだな。
熾きに勢いがなくなって温度が下がってくればフラップは元に戻っていくが、低温かそうでないかのまるでON/OFFみたいな動きをしている。
最近ではフラップを通り過ぎて下にぶら下がる棒(二次空気リンク)の先ばかり見ている。
その通り過ぎた長さで二次燃焼室の温度の高い低いがわかるってもんだ。
棒に目盛りでも書いてやろうか(笑)


追記だ。この記事から4年が経っている。(2011.10月)
この観察はだいたい合ってるみたいだ。
低温時というのは未燃焼ガスが多く発生しがち。そのままでは未燃焼ガスが濃すぎるから多めに空気を入れている、という理解なんだろう。

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今そこにある煙

2007/11/20   -シーズン3, 薪ストーブ

21世紀は環境の世紀だと言われて、まるでピンと来なかったのが2000年の頃。あれから10年ひと昔もしないうちに、地球温暖化は世界の一大事になってしまった。これからも危機感は高まっていって異常気象のたび、生活への影響のたび、もっと切迫した雰囲気になっていくんだろうか。
「みんなで止めよう温暖化・チームマイナス6%」みたいな動き(その事情や思惑、個々の主義主張は別にして)もこれからますます活発になりそうだ。
とにかく時代は「今そこにある温室効果ガスを減らしたい」のである。削減目標があって急務なんである。これ以上増やさないよう、出さないよう、電気消したり、水道節約したり、クルマに乗らないで歩いたり、レジ袋をやめたり、一つずつ少しずつなんとか減らしていこう、というのである。
だからこそ、薪ストーブの暮らしに意味があるのだが、しかしまだまだ薪ストーブへの理解は薄く誤解も多い。「木を伐って燃料にするなんて森林破壊だ」と実際に言われたこともある。近所にはニョキッと出てる我が家の煙突を差して、「あの煙を止めろ」「大気汚染だ」などと言ってる人がいないとも限らない。世間とはそういうものだし、言うか言わないかだけの違いで薪ストーブに否定的な人は案外身近にいるかもしれないのだ。
もちろん我々は、薪を焚いて出る二酸化炭素(以下CO2)は温室効果ガスと見なされないことを知っている。木が固定したCO2が燃えて大気へ戻るだけであって、CO2の総量は増やしていない。地球温暖化の論議の中でもそう認められているし、薪ストーブ(我々が使うような排煙基準をクリアした現代の薪ストーブ)を問題視する論調も識者の意見も見ない。メディアも薪ストーブには好意的な扱いだ。薪ストーブ万歳。
だからといって煙は煙、「今そこにある煙」だ。
人も住宅も多いのだから、減らせるものは減らせた方がいいに決まっている。昔と違ってこれは現代の事情なのだ。
近所に20年来の薪ストーブのお宅がある。その煙突からはどの冬も白い煙がモクモクと出ていた。
ちょっと多過ぎる。なんであんなに煙が出るのか、なんであんなに白いモクモクの煙がひっきりなしに出るのか不思議でならなかったが、この夏に機種変更か、煙突に関することか、何らかの工事を行ったらしい。薪ストーブや建築業者の工事車両がしょっちゅう停まっていたからね。
するとこの冬はずいぶん煙が減っている。モクモクの煙はなくなり、薄くわずかにたなびく程度。
何の工事をしたのか知らないが、「今そこにある煙」を減らすのはやはり気持ちの良いことなんだな。薪や焚き方でも改善の余地はありそうだと思ったわけです。

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