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12年目のメンテナンス

20160831

さて夏休みのある日。12年目のメンテナンスをしよう。私が焚いているのはバーモントキャスティングス社のアンコール触媒機モデル#2550だ。
メンテナンスのメニューはだいたい決めてある。今年はアッパーファイヤーバック、ロアーファイヤーバックの交換。使用年数はアッパーファイヤーバックが8シーズン。ロアーファイヤーバックは11シーズン焚いて初めて交換する。

20160830

薪ストーブの導入以来、大きな出費を伴うメンテナンスはざっくり上の通り。
コンバスターの交換がやたら多いね。導入時を含めて11シーズンで5つも使ってる。1年や2年でバキバキにしてきたことはさんざん書いたよね。平均すると2年そこそこで交換してることになるが、もちろんこれは私の場合であって誤解のないよう書くがこれは異常だよ。その証拠にある年から壊さなくなった。今のコンバスター(セラミック)は4年使って壊れない、まだ使える。そのことは別の機会に書こう。
ほかに目立つのはシーズン4のフルメンテナンス。まだ3年しか焚いてないというのに、二次燃焼室を総取り替えしてる。いくらアンコール触媒機は手間も費用もかかるとはいえ、これもレアなケースだよね。原因は焚きすぎ。何もわからず薪を目一杯詰め込んでガンガンに焚いてた。まるで耐久実験だ。その後、自分なりに学習効果もあり今では普通に焚いて普通に暖かく暮らしてる。

こうしてみると、手間も費用もかかるアンコール触媒機#2550だけど、焚き方にも慣れ、すぐ壊すコンバスター問題も解消したとするなら、私自身についてする見込みはこうだ。コンバスターなら5年でひとつ交換。アッパーと二次燃焼ボックスなら7〜8年間でひとつ交換。ロアーファイヤーバックなら10年は使える。
もちろんこれは私の場合。短い長いは人それぞれ。予防的に短い周期で交換してる人もいれば、10年以上何もしたことがない人だっているだろう。みなそれぞれの焚き方と環境で自分なりの見込みがある。私はこれからの10年はこんな見込みでいる。さて作業を続けよう。

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10年ひと昔

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私が薪ストーブの導入を考えていたのは2000年前後のこと。あの頃って、薪ストーブに関する情報をどこから入手していたんだろうね?
もう忘れてる部分が多いが、たぶんほとんどが紙媒体で多くが書店で買う住宅関連本の記事や広告でなかったろうか。当然それらは「家を建てる」ためのもので、「薪ストーブだから雪国でも吹き抜け空間が可能になる」みたいなフレーズと理想の空間が載ってて私の夢は膨らんだものだ。「木の家&吹き抜け&薪ストーブ」特集がたびたび組まれ、そんな住宅情報誌を何冊も買った記憶がある。
薪ストーブ選びの導入本みたいなのも買ったな。欧米の薪ストーブスペックが一覧になってて薪割りから焚き方やメンテナンスまで載ってたけれど、やはり夢を膨らませることの役には立ったが導入後はまず開いていない。

現在、2016年は当時と比べ物にならないほど薪ストーブの情報は増えた。薪ストーブ自体の数や種類が増えてるし、なにより紙媒体をしのぐネットの力は大きいよね。焚きながら暮らしながらの情報交換が双方向だものね。しかもその表現力や発信力は大したもので、たくさんの評価を集めるブログや、実際に人を集めて動かしてる人もいる。何より一番いいなと思うのは、つくる側、売る側、施工する側の情報提供しようとする姿勢が年々進んでいること。10年前の比じゃないよね、ずっと上手になった。Webデザイナーを雇って自社サイトの充実は当たり前としても、不確かで偏った情報を整理してわかりやすく提供しようとするのはユーザーは大歓迎だ。メーカーの出す情報や、地方にあるたくさんの創意工夫、また課題や相違点等がどんどん整理されて「全国でもまれて」フィードバックしながらある程度陳腐化して見えるほどのシンプルさに昇華されていけばいい。普及とか汎用化って大なり小なりそうだと思うんだ。
薪ストーブに「業界」や「市場」「文化」ってものが成立してるかどうか私は知らないがあるとするなら、ユーザー・メーカー・業者・官民含めてまだまだ未成熟であることは誰も異論がないと思う。薪の供給だっておぼつかない。10年ひと昔、そしてここからの10年後がまた楽しみだ。

  • 80年代、黎明期
  • 90年代、第一世代
  • 00年代、第二世代
  • 現在は、第三世代

これは私(ユーザー)から見た普及度合いのイメージ。勝手な私の括りであって、人に話して笑われても知らんが、2020年東京オリンピック後、第四第五世代の薪ストーブ事情はどうなってくだろうね。個人的には技術革新による国産薪ストーブのベストセラー機が出てることに期待してる。それまでの第一第二第三世代なんか所詮「旧世代」とひとつに括られちゃうくらいの革命ね。もちろん焚くのは薪。工業化された木質燃料じゃなくてね。
とにかく、長くやっていれば振り返っても楽しいし先を見ても楽しい。薪ストーブを焚く人は楽天的な人が多いというが、自分について言えばその通りかもね。


追記する。
上に書いた年代の話は「ここ20年ほどの欧米から輸入された薪ストーブブーム」を指している。まさかとは思うけど、日本の江戸や明治から続く薪ストーブの歴史と勘違いして笑われないように。「ストーブ博物館」とか紹介したようにそこは踏まえておこう。
日本にも昔から薪ストーブがあり暮らしがあった。だが薪や石炭は電気に代わり、ガスや原子力になった。日本のほとんどの一般家庭では火を焚く暮らしをしなくなった。
そこに現れた今の薪ストーブブームだ。中身はどうあれ、薪ストーブが増えていることに間違いはない。その今のブームがどう変化してどう定着していくだろう、ってその話だね。

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シーズン12

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シーズン12年目を迎えている。導入当初の右往左往や試行錯誤は過去記事で書いてきた通り。今では薪を焚く暮らしはすっかり定着してそれが当たり前の毎日を送っている。薪を割り、薪を積んで運んで、寒くなれば薪を焚く。あれほど不思議だった数々の疑問も疑問でなくなってる。解決したとかでなくそれはただ単に「慣れた」の一言で片付けていいんだろう。10年という時間が何よりの先生であり教科書であり、それなり一日一日積み重ねてきた結果なのだろうが、すべては10年ひと昔。実に楽しく実に面白い毎日だった。

って、それがまだまだ続くのだぞ、笑。相変わらず薪を割り、薪を積んで運んで、寒くなれば薪を焚く。このブログも最初の10年を第1期とするならそれは「導入から定着まで」。ここからの第2期はどうだろう。私の50代と大半が重なるし今までになかった変化もそりゃ起きるだろう。年齢からくる体力の問題や次世代(子ども世代)への受け渡しもまったく考えないわけにいかない。
30代40代の薪ストーブライフと50代60代の薪ストーブライフはどうなんだ?少なくとも自分は変化していく気がしてる。そのあたりが楽しみかな。

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過去記事一覧を掲載しています

2016/08/13   -シーズン12

シーズン9(2013-14)

シーズン8(2012-13)

シーズン7(2011-12)

シーズン6(2010-11)

シーズン5(2009-10)

シーズン4(2008-09)

シーズン3(2007-08)

シーズン2(2006-07)

シーズン1(2005-06)

確認作業でした。

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再開

2016/07/08   -シーズン12, 未分類

wordpressに移行して再開しようとしている。
これはテスト投稿です。

私が薪ストーブを導入したのは2005年。あっという間に10年が過ぎてしまった。ここからは第2期として始めてみることにする。私の50代と大半が重なるし、きっとそれなり変化もあることだろう。

 

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