「 シーズン9 」 一覧
玉切り台2
薪づくり9年目。以前、玉切り台はもうほとんど使わなくなったと書いたことがある。「玉切り」(2011/06/23)
何故かと言えば、私の薪づくりは原木購入がメインになっているからだ。薪のために伐り出された立派な径のものばかり切っていて、10cm程度やそれ以下の小径木や枝は切る機会は少なくなってるんだな。
けれども今回、たまたま小径木や切れっ端が多く手に入ったので、久しぶりに玉切り台の出番というわけ。
私の場合、ホームセンターで2×4材を2本買ってきて3等分に切るだけ。それをクロスに組んで左右をブリッジでつなぐ。
見ればわかるシンプルさだ。クロスの組み方で背の高さが変わるし、ブリッジの長さもお好み次第。それぞれ具合のいいようにアレンジすればいいね。
あるいはボルトで締める組み立て式にして、シーズンオフには分解して収納できるようにしてもいい。そうすれば薪場で打ち捨てられることもなかろう、笑。
腰の負担を考えて腰の高さの玉切り台もアリだけど、しゃがんで持ち上げる自体が腰に負担だしね。低い位置なら足で抑えも利くし小径木や枝なんかを複数本まとめて切るのに重宝してる、私の場合は。
軽トラのタイヤ2
・・・・・・<注>上の図は中学レベルの計算。あとでしたい話のあくまでイメージ図だ。実際のクルマの荷重計算はこんなではない。よろしく。
さて、軽トラで一般的な145R12 6PRのトラックタイヤは最大負荷能力が450kg。これって4本合計すると1,800kgの重さを支えられる計算になるよね。静止したままただ重さを支える上の図の場合だよ。
この合計1,800kgから自分の重さを引いた残りが積める重量だ。私の軽トラ(ホンダアクティHA2)の車両重量は680kg、定員2名110kgとして、
(1,800kg)-(車体重量680kg+定員2名110kg)=1,010kg。
支えられる重量はあと1,010kg残ってる。つまりあと1,010kg(約1トン)が積載できるじゃないか!、、、、笑、、、、、ただじっと止まってるだけならばね。
書こうとしてることはこんなレベルの計算でもタイヤの能力が足りてるか不足してるかが実感できるってこと。
それはタイヤの空気圧と負荷能力の話。「今日は積むぞ」って日は朝ガソリンスタンドに寄って空気圧をみてもらうといいんだ。私のように薪を満載して走る人は特にね。
乗用車タイヤだとわかりやすい。ロードインデックスといってタイヤの強度を示す数値がどのタイヤにもついてる。下の表はロードインデックスと空気圧と負荷能力の関係だ。つまりどれだけの強度のタイヤでどれだけの空気圧かによって負荷能力は全然変わるという表だね。
以前、中古の乗用車タイヤで薪を満載したことがある。700kgは積んだと思うんだ。私はトン単位で原木を買うから運ぶ回数や量で重さの見当がつく。
で、その日タイヤはぺっちゃんこ。路面の段差にホイールがガンと打ってる。車体はフラフラで曲がれる気も止まれる気もしない。ホントあれはまずかった。
そのタイヤのロードインデックスが73。空気圧は低かったと思う。長期保管でノーチェック。仮にそこそこ200kPaあったとしても、上の表でいくと負荷できるのは1本あたり330kgでしかない。
(330kg×4本)-(車体重量680kg+定員2名110kg)=530kg。530kgしか積めないということがわかる。*くり返すがじっと止まった状態での話としてもだ。
なのに私は700kgを積んだ。じっと静止して重みに耐えるだけでも能力オーバーだというのに、しかもその状態で走らせてしまうんだから、知らないということはまったく恐ろしいこと。
だから軽トラは6PRのトラックタイヤが標準だし、なおかつ心得ている人は重いモノを運ぶ時は空気圧を高めにする。6PRのタイヤなら最大350kPaまで高めることができ、その場合は1本あたり450kgと最大の負荷能力になる。
空気圧を高めれば今よりもっと積める?いやいや、その分より安全に走れると考えるんだ。積み過ぎはほどほどに。安全にいこう。
まあ、そこまで満載して走らない人には関係のない話だけどね。
追記だ。
空気圧の単位。
240kPa=2.4kgf/cm2
350kPa=3.5kgf/cm2
調べると(kPa)の表記ばかりだけど(kgf/cm2)つまりキロで呼んだ方が馴染みがあるかね。
軽トラのタイヤ
軽トラのタイヤなんだが、軽トラは「軽トラック」であるからして本来はトラック用のタイヤを履く。
タイヤを見て「145R12LT」とか「145R12 6PR」とか書いてあればそれがトラックタイヤだ。LT=ライトトラック用、6PR=プライは強度のことで要するに強度が増した丈夫なタイヤなんだな。乗用車のタイヤは4PRに相当し、トラックタイヤは6PR以上となる。8PRになると数値では乗用タイヤの1.3~1.4倍は重いモノに耐えることになってる。
でも世の中には安価で性能のいい乗用車タイヤがゴロゴロしてるからね。どうしても乗用車用のタイヤを履いてしまうよね。私も手に入りやすいので乗用車用の中古スタッドレスばかり履いて、溝が減れば夏タイヤとして履きつぶすをくり返してた。
しかし私は薪ストーブユーザーだ。薪を満載して運ぶ。まさか最大積載量の350kg以上は積みませんなどとどの口が言う?笑
年に幾度となくタイヤをぺっちゃんこにしてヨタヨタ走ってる。しかも履き潰し寸前の中古タイヤばかり。それで薪を満載して自宅や薪場まで20km、40kmと走るんだ。大きな国道も走る。危ないよね。いつかヤッちゃいそうだ。
そういうわけで、最近は手に入る限りトラックタイヤを履くようにしてるんだ。やっぱり薪満載で走ってる時の安定感はまるで違うよ。自分の軽トラが頑丈になって性能アップした錯覚に陥る。
それが当たり前だろうって?、確かに、笑。
いずれにしても積み過ぎには気をつけて。足元はしっかり。安全にいこう。
追記だ。
私は薪を運ぶことがメインに考えているので「乗り心地」とか「走り」「見栄え」はカンケーない。通勤には使っているけど1分で職場に着いてしまうしね、笑
トラックタイヤに空気圧を高めるとそりゃ固いよ。乗り心地はまさにトラックだ。そこは好みだね。
そのことを加えておこう。
ウォーミングシェルフの取り付け
ウォーミングシェルフはその「本体」と、それを支える「フラットブラケット」、そして「ドラゴン」。これら3点でなってる。
図では最初に「フラットブラケット」から取り付けているね。ということは次に「ドラゴン」。そして「本体」を乗せて位置合わせをしてボルトを締める。という順序になる。外す時はその逆だ。
順序としてはこれでいいんじゃないだろうか。私はそう思うのでそうしてる。
というのも私のウォーミングシェルフは後から追加したのでなく、最初からアンコールにつけて導入したんだ。なので取り付けはしてないし見てないし知らなかったんだな、笑。最初の5年くらいはバラすより3点組合わさったまままるごと脱着していたよ。
まあそれでも大差ないのだけど、9年目になってようやく書くことは、やっぱりひとつずつ取り付けた方が確実で、天板との隙間や水平も一発で決めやすい。という当たり前のこと。
とくにホウロウは欠ける恐れがあるからね。ウォーミングシェルフと天板が干渉しないよう適度な隙間を作りつつ、ガタのない確実な締め付けが必要だね。
シーズン9のメンテナンス終了
今回のメンテナンスはこのへんで終了。毎年やる通常の点検だったけど、チェックリストにするとしたら下図のような感じ。アンコールの取扱説明書に載ってるヤツだね。
ロアーファイヤーバックは少し工夫した(「ロアーファイヤーバックの延命」)。来年2014年で10年目になるからたぶん数年のうちにフルメンテナンスをしたくなる。交換するならその時にまとめてやれたらと思ってるんだ。
終わったといっても、また何か思いついたりするけどね。
回らないボルト
慣れてる人に必要な記事じゃないが、私のような素人DIYの人間が回らないナットやボルトに出くわしてしまうと、方法も知らないし工具も適切なの持ってないしで作業が止まってしまって途方に暮れることになる。
こうならないためにも私が鉄則にしているのは、回せると思ってもいきなりは回さない、ってこと。当日いきなり回そうとするから回らなくて困るんだ。あらかじめCRCを吹いておく。それも私は数日前からだ。で試しにスパナを当ててみてこりゃ手強いぞ、と思えばさらにワイヤーブラシでナットやボルトの隙間を擦りCRCをよく吹いて少しでも浸透させて時間を置く。下準備といえばそうかな。
ここは自分ん家だしふんだんに時間をかけられる。素人ならではだ。晩酌のビールの後でちょっとできるこんな手間を数日前から楽しんでおけば、外す前から外れているも同然。
戻す時も耐熱グリスを欠かさない。(「耐熱グリス」)
ちなみにこの記事の写真はダンパーの閉まり具合を調整してる。いつもは「ガッ、チャン」と重々しい手応えで閉まるダンパーが、ゆるっと、なんとも頼りない手応えになってきたのでダンパーロッドのアタリを強くしてるわけだ。
ホウロウ天板の汚れ
鍋が吹きこぼれたりしてホウロウの天板を汚したら、基本すぐ拭くよね。濡れぞうきんとかで。でも中には頑固なこびりつきになって残ってしまったりする。シーズンオフにはそれをまとめてキレイにするわけだけど、そんな時はステンレスたわしだ。
一般にホーローキッチンやホーローの食器類だと、ステンレスやスチールのたわしを使っちゃいけないとされる。注意書きにも必ずといっていいほどホーローはダメと書いてある。でもアンコールの天板でこれを使うと汚れが残らず取れて、ホウロウがビカビカになるんだな。
薄い中性洗剤を使い、汚れを撫でるように軽く擦る。ファイヤーサイド社のポールキャスナー氏のコラムにもステンレスたわしが登場するから大丈夫だよ。
ポールキャスナー氏「薪ストーブのある暮らし」から
「ホウロウストーブ 手入れのヒント」
ウッドハンドルを締め直す
だんだんとウッドハンドルが緩んできた。木でできてるからね、ネジ穴が広がってしまってスポスポなのだ。写真は灰受けドアだが、引っ張るだけでハンドルは抜けてしまう。
ハンドルの木の材質が柔らかすぎるのかな。ワッシャーをかましたりしたこともあるが、いっそオリジナルハンドルに代える手もあるね。
でもまあ、とりあえず使えるものは使うよ。よくある方法だ。カッターと割り箸、そして木工ボンドで処置してみよう。
割り箸をカッターで薄く削る。ネジ穴の深さと同じ長さにね。その片面に木工ボンドつけてハンドルの穴に貼付ける。で普通にハンドルを回しながら取り付ける。おしまい。
一次空気レバーとダンパーのハンドルも同じように締め直したよ。ガッチリいいテンションで締ってる。しばらくは大丈夫でしょう。
ロアーファイヤーバックの延命
前回の記事のつづき。ロアーファイヤーバックの交換は思いとどまった。まだ使う余地はないか?試してみよう。
症状は上図の通り。歪んでしまってる。アンコールユーザーはお分かりだろう。あまりヒドいと一次燃焼室の気密が保てないばかりか、コンバスターを通るべき二次空気が煙突へと漏れていく恐れがある。
二次燃焼ボックスに刻まれたラインが何よりの証拠。それぞれの気密がどうも怪しい。私はこれまでこの歪みをファイバーロープの厚みを調整したり加えたりしてしのいできたがもう限界だ。
で、新品に交換しようとしたのだが夏休みのある日、削ってみようと思い立った。歪んだ部分を削り取ればいい。歪みが激しいのは中央部分だけだから、そこを取り除けばファイバーロープで調整できる程度に戻せるのではないか?
だが丸8年も焼かれた鉄は削れない。思いっきり焼きが入ってる。熱でボロボロになった部分をタガネで割るように削り、なんとか鉄の表面を出して、あとはヤスリで削る。ひたすら削る。さてうまくいくだろうか。
断っておくがアンコール触媒機だからこのような作業してるわけではないぞ、笑。普通ロアーファイヤーバックを削る人なんていない。工夫する余地を愉しむ暮らしが好きなだけ。夏休みだしね。
追記だ。
念のためくり返すが、この記事はアンコールのメンテナンス性の評価とはまったく関係ないからよろしくお願いしたい。ロアーファイヤーバックを削るなんて私がモノ好きなだけ。かなり歪んで限界だと思ったからダメもとでやってみたんだ。様子見て具合悪かったらシーズン途中でも新品に替えるつもりだ。
シーズン9のメンテナンス
さあそろそろアンコール触媒機#2550のメンテナンスメニューの見込みをつけよう。
といっても今年は大きな作業はないとふんでいる。コンバスターも二次燃焼ボックスもすでに確認済みだしね。(「Condarのコンバスター」)
いくら私がモノ好きとはいえ、いやアンコールは手間がかかるとはいえ、いつもいつも重整備ばかりしてたまるものか。今回はごくフツーのメニューで済むんじゃないかな、笑。
で、予算が必要なものとしては次の3点メニュー。
1、変形の進んだロアーファイヤーバック交換(気が変わった。まだ使う。)
2、ボロボロの二次空気サーモスタッド交換(ぜんぜん気が変わった。まだ使う。)
3、ドアガラスのガラス用ファイバーロープ交換
これらは数年前からボロボロで様子を見てきたがもう限界だろうってワケで交換することにする。あとはフツーに調整&お掃除しよう。