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二次燃焼空気の給気口4

2007/12/20   -シーズン3, 薪ストーブ

二次燃焼空気の給気口にあるフラップが温度上昇とともに「開く」としたら、それはどの温度域なのか?今までに温度上昇でフラップが開くのを見たのは1回きり。相当な高温の時だ。ならばそれを見るまでガンガンに焚いてみよう、と思いたったのが上の写真だ。
フラッシュをたいて撮影したにもかかわらずアンコールが真っ黒に写ってしまっている。いかにも熱そうだね。
トップの温度計は330度。放射温度計で測るグリドルは350度越え。煙突も350度越え。もっと高いのが二次燃焼室の側面で400度越え。再現しようと思っても滅多に再現しない(そこまで焚かない)高温状態だ。二次燃焼が盛んに起こっているんだろう。

この状態でバイメタルはおおよそ8時方向だ。写真で見る通り、吊り下げる棒(二次燃焼リンク)が上がってきてこれからまさに上昇に転じようとするところ。
ここから温度が上がれば、フラップはやっと開いていくぞ。
って・・・これ以上、もっと焚くのか??
これはコンバスターを2年でバキバキにした私が、焚きすぎだと感じる温度域だ。
ただ私の場合、二次燃焼室のサーモスタットの棒が燃え落ちて無くなりかけており、そもそもバイメタルが正しく温度を反映していない、という可能性がある。本来はもっと早いタイミングで8時方向に達するのが正常かもしれない。
だとしても、新品であろうが構造上フラップは8時方向まで閉じたままなのは変わりなく、多くの時間帯で閉じたままの一定量であることにも変わりはない。
では高温域になってようやく空気を増やし始める理由はなんなんだろう?
高温域で空気量を増やすということは、もっと燃焼を促進するのか、それとも過燃焼を抑えることになるのか、、、、、?
まあ、どっちでもいいんだけどね、あったかけりゃ(笑)
でも二次燃焼のしくみを知ろうと思ったら確かめておきたいところではある。
いずれにしろいろいろ観察したので新品に交換して比較をしようと思う。


追記だ。この記事から4年が経っている。(2011年10月)
最初の頃の私はガンガンに焚く傾向にあったが、二次燃焼室の温度をモニターするなどした結果それほどガンガンに焚かなくてもアンコールは暖かい、と理解するようになった。現在はたとえ一時的な実験でもこんな高温で焚くようなことはしない。
よって、高温になりすぎてバイメタルが開いていくというこの記事の現象は、あまり現れない方がよろしいのではないだろうか。オススメはしない。
フラップの動きは低温時の未燃焼ガスが濃い段階において、空気を多めに取り入れるもの。と今は理解している。

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二次燃焼空気の給気口3

2007/12/10   -シーズン3, 薪ストーブ

前回、「二次燃焼空気の給気口2」で意外なフラップの動きを書いたが、その後も観察していたらもっと不思議な動きを見てしまった。
アンコールをガンガンに焚いて二次燃焼室が高温になりすぎると、もちろんますますバイメタルは伸びていき、逆に今度は下(図4)のように給気口が開いていったのだ????


バイメタルが反対側までのびるくらい、スロートフードも赤熱して相当な高温になっている状態でのこと。イカン、イカン、高温になりすぎだと空気量を減らすところなのに、しかしフラップの動きは逆だ。さらに空気量を増やしてどうする。
あまりにアナログなバイメタルの動きはもはや笑ってしまうほどだが、これは設計上の正しい動きなのだろうか?
高温になりすぎるとコンバスターも二次燃焼室も壊れてしまうのだよ。
もっとも私の場合、温度を感知するサーモスタットがボロボロになっているから、今回の記事はまったく見当違いの可能性もある。
いずれ新品に交換してもう一度確かめてみようと思っている。

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原木を入手3

久しぶりに原木を入手だ。
ある伐採のおこぼれに預かることができたのだ。量的には軽トラ2往復。1~2立米ほどだが、それでも嬉しい誤算、もともと予定してない臨時収入なので本当にラッキー。しかもナラばかりなのでますます幸せな気分に浸れるわけだ。もちろんこれは来シーズンの薪だね。
もっとも最近の私の薪集めは原木購入がメインだ。
春と秋に原木をトン単位でまとめて買って自分で割って薪にする。それが私には一番安上がりだし確実に薪を用意できるんだな。
確かに自力で集めればタダなんだが、タダの入手情報は不定期かつ不意にやってきて計算が立たない。ある年はうまくいって、ある年はダメだった、では暮らしていけないので、安定確保のためには毎年決まった量を決まった時期に購入するのがベストと考えたわけだな。
それでも今年までの3シーズンで大小8つの現場を紹介してもらい、そのうち5つの現場で原木を入手できた。計算すると3シーズンのうち1年分は自力で集められたことになる。
自分の力量からすればこれで上出来。
原木購入を自力の薪集めで補完しながら、楽しく自分のペースで薪集めができたらいいね。

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火おこし

2007/12/01   -シーズン3, 薪ストーブ

焚きつけが大好きな私が興味津々なのが「ふいご」や「火吹き竹」だ。昔懐かしい風情に憧れるし、誰も起きてない朝の暗い中でひとり黙々と道具で火をおこす情景なんて、火の達人とも火の職人とも思えて自分もやってみたい(笑)
ずっとそう思っていて「ふいご」を探してみたり、「火吹き竹」を自作してみたりしていたのだが、夏にホームセンターのバーベキューコーナーでふと目に止まった商品がコレ。「送風de着火」という火おこしの便利グッズだ。

先端を握ってポンプを押す、おもちゃ同然の空気ポンプ。
500円だ。
面白いのは、コイツは押しても引いても風が出る。
押しても送風、引いても送風だ。


その時は半分せせら笑いながらお遊びで買っておいたのだが、シーズンインしてみたらこれが便利。火おこしで空気を送る道具としては必要にして十分。先端は細く風量はあるし、コンパクトで軽いし簡単。シュッシュッシュッと絶え間のない連続した空気が発射され、燃え尽きそうなサイコロ大の熾きでも集めてコイツで吹けばまた赤々と勢いを取り戻して炎を上げる。
風情などどこにもないが、重宝してしまったのだから仕方がない。

せっかく自作した「火吹き竹」も実は負けてない。風量でいえばこちらが勝つ。
ただやりすぎると酸欠気味になったりして、ついつい便利グッズの方が手軽で楽になってしまうんだな。
でも子供たちの前で「火吹き竹」の実演で焚きつけると結構喜んでくれる。
やっぱり楽しそうに見えるんだろう。

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玉切りで雨ざらし

「雨ざらしとは、割った薪でなくて、玉切りにこそ有効かも?」
そんな思いつきがあったので、10月に購入した5トンの原木は玉切りした後、玉のままで1ヶ月の雨ざらしを行った。そうして薪割りをして12月までに薪棚に積めばいいと思っていたら今年は雪の方が早くきてしまった(笑)

雨ざらしについては、薪割り直後に雨に濡れることで細胞の硬化や導管の閉塞を防ぎ、水分の通導が確保されてその後の乾燥が進むのでは?、という仮説だ。
しかし一方で薪は雨に濡れると(濡らしすぎることによって)、見苦しい、汚れる、火力が落ちる、などが気になってくる。
雨ざらし効果に期待したいがでもあまり濡らしたくない、となれば、玉切りで雨ざらしにしたらどうだろう?というわけだ。
樹皮がついたままとはいえ、木口は雨にさらされているから急激に硬化せず導管もパックリ。樹皮で守られていればそうそう内部まで痛んだり見苦しくなるものでもない。割ればキレイな断面が現れる。
こうして玉切りで雨ざらしにしてから割って薪棚に積めば、水分通導の確保されたキレイな薪、と考えたわけだ。水中乾燥の原理も原木のままだしね。製材して柱のカタチで水に沈めたらやはり痛む気はする。
それに木も伐採から急激に薪にしないで、段階ごとにある程度の時間をかけて少しずつ環境に慣らしてやった方がいい、なんてそれもあくまで思いつき。

ちなみに、玉切りの雨ざらしで1ヶ月もすると木口に割れが生まれてくる。まるで「割れ筋はここだよここだよ」と教えてくれているようだ。斧をそこに打ち込めば一発。割れ筋が見える薪割りもなかなか悪くない。
、、、、、関係なく斧を打ち込んでも割れるけどね(笑)。
木は乾燥すると堅くなって強度が増すが、一般的にそれは含水率が30%を切る頃から。玉切りして1ヶ月くらいなら問題なく、むしろ割りやすいと思うのは私だけだろうか。

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今そこにある煙

2007/11/20   -シーズン3, 薪ストーブ

21世紀は環境の世紀だと言われて、まるでピンと来なかったのが2000年の頃。あれから10年ひと昔もしないうちに、地球温暖化は世界の一大事になってしまった。これからも危機感は高まっていって異常気象のたび、生活への影響のたび、もっと切迫した雰囲気になっていくんだろうか。
「みんなで止めよう温暖化・チームマイナス6%」みたいな動き(その事情や思惑、個々の主義主張は別にして)もこれからますます活発になりそうだ。
とにかく時代は「今そこにある温室効果ガスを減らしたい」のである。削減目標があって急務なんである。これ以上増やさないよう、出さないよう、電気消したり、水道節約したり、クルマに乗らないで歩いたり、レジ袋をやめたり、一つずつ少しずつなんとか減らしていこう、というのである。
だからこそ、薪ストーブの暮らしに意味があるのだが、しかしまだまだ薪ストーブへの理解は薄く誤解も多い。「木を伐って燃料にするなんて森林破壊だ」と実際に言われたこともある。近所にはニョキッと出てる我が家の煙突を差して、「あの煙を止めろ」「大気汚染だ」などと言ってる人がいないとも限らない。世間とはそういうものだし、言うか言わないかだけの違いで薪ストーブに否定的な人は案外身近にいるかもしれないのだ。
もちろん我々は、薪を焚いて出る二酸化炭素(以下CO2)は温室効果ガスと見なされないことを知っている。木が固定したCO2が燃えて大気へ戻るだけであって、CO2の総量は増やしていない。地球温暖化の論議の中でもそう認められているし、薪ストーブ(我々が使うような排煙基準をクリアした現代の薪ストーブ)を問題視する論調も識者の意見も見ない。メディアも薪ストーブには好意的な扱いだ。薪ストーブ万歳。
だからといって煙は煙、「今そこにある煙」だ。
人も住宅も多いのだから、減らせるものは減らせた方がいいに決まっている。昔と違ってこれは現代の事情なのだ。
近所に20年来の薪ストーブのお宅がある。その煙突からはどの冬も白い煙がモクモクと出ていた。
ちょっと多過ぎる。なんであんなに煙が出るのか、なんであんなに白いモクモクの煙がひっきりなしに出るのか不思議でならなかったが、この夏に機種変更か、煙突に関することか、何らかの工事を行ったらしい。薪ストーブや建築業者の工事車両がしょっちゅう停まっていたからね。
するとこの冬はずいぶん煙が減っている。モクモクの煙はなくなり、薄くわずかにたなびく程度。
何の工事をしたのか知らないが、「今そこにある煙」を減らすのはやはり気持ちの良いことなんだな。薪や焚き方でも改善の余地はありそうだと思ったわけです。

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二次燃焼空気の給気口2

2007/11/14   -シーズン3, 薪ストーブ

アンコールの本体背面にある二次燃焼空気の給気口。
今シーズンはなぜか黒い二次空気カバーを取り外したままで焚いている。
上の1枚目の写真は焚いてない常温での状態だ。
このフラップが下がったり上がったりして給気口の大きさが変わるのだが、フラップには裏側に小さな突起があり、それがストッパーとなって全閉にならないしくみになっている。
それが下の状態。フラップを指で下げてみるがこれ以上は下がらない。

これが給気口が一番小さく閉まった状態ということになる。
指が写ってなければ2つの写真の違いがわからない(笑)
このわずかな開閉で空気量にいったいどれだけの変化があるのだろうか?穴が小さくなれば勢い良く吸い込むだけで量的に変化があるとは思えない。
さて、実際に焚き始めると意外なことにフラップはかなり早い段階で閉じてしまい、それでもバイメタルは伸び続けるから巡航運転になる頃にはフラップをつなぐ棒(二次空気リンク)だけが宙ぶらりん。それが下の写真。

フラップはいつ突起まで達するかというと、焚きつけてダンパーを閉めて、ものの20分や30分だ。ということはフラップが空気を調節しているのは低温時だけなのか。
260度から煙を燃焼させるためにフラップは最初開いていて、充分に二次燃焼が働きはじめる以降は閉じて一定量の空気だけを供給する。その後は500度であろうが800度であろうが1000度であろうが給気口の大きさを変えることはない。高温になったからといって空気量を絞る働きはしないのだな。
熾きに勢いがなくなって温度が下がってくればフラップは元に戻っていくが、低温かそうでないかのまるでON/OFFみたいな動きをしている。
最近ではフラップを通り過ぎて下にぶら下がる棒(二次空気リンク)の先ばかり見ている。
その通り過ぎた長さで二次燃焼室の温度の高い低いがわかるってもんだ。
棒に目盛りでも書いてやろうか(笑)


追記だ。この記事から4年が経っている。(2011.10月)
この観察はだいたい合ってるみたいだ。
低温時というのは未燃焼ガスが多く発生しがち。そのままでは未燃焼ガスが濃すぎるから多めに空気を入れている、という理解なんだろう。

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小割づくり

予定していた休日の薪割りが雨だったりすると、自宅で小割づくりに没頭する。
雨がしのげる自宅裏のわずかなスペースにイスと小さな薪割り台を置いて、ひとり黙々とコン、コン、コン。
小割づくりはこれからの寒い時期がよく似合う。すでに乾燥している薪棚から小さい径の小枝を選んで、イスに腰掛けてただひたすら手斧でコン、コン、コン。
乾いた音だけが響き、こんな静的で地道でひとり寡黙でいられる小割づくりが私は大好きなんだな。
ふだんは焚きつけに必要な分だけ、とりあえず今週くらいは持てばいいかなと思う分をその都度割る。不慣れな祖母が焚きつけたりすると1日で使ってしまったりして、すると帰宅後にランプの下でまた割る。
明日は仕事で遅くなるから家族が焚きつけ失敗しないよう多めに、、、
今リビングは大割が目立つから小割を増やしておこう、、、
などとあれこれ思いを巡らしながら、イスに腰掛けてただひたすら手斧でコン、コン、コン。

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デジタル温度計

2007/11/05   -シーズン3, 薪ストーブ

かねてより目をつけていた秋月電子の「超低温/超高温(-200℃~+1250℃)デジタル温度計キット 」を購入した。
この電子工作キットを組み立てると1000℃以上が計れるデジタル温度計になる。高温に耐えられるのは長くのびたヒモ状のプローブの先端部分だけだが、このキットをネットでずっと見ているうちに、薪ストーブを計ってみたい衝動が抑えられなくなってしまったのだ(笑)

十分に可能と思われるのが煙突の煙の温度だ。煙突のネジ穴から差し込んで排気温度を直接知ることができるはずだ。
グリドルやフロントドアから差し込んで炉内や炎の温度にもチャレンジできそうだ。プローブはすぐボロボロになるだろうがスペアは購入済み。1本たったの400円だから複数用意しておける。
さらにはアンコール背面の二次燃焼室のサーモスタットの棒といっしょに差し込んで、二次燃焼ボックスの中が計れないか?コンバスター直下であればそれは二次燃焼温度をリアルに反映するにちがいない。実際に測定できたらどんなことがわかるだろう。興味は膨らむ。
ただ私は電子工作をしたことがない。ハンダ付けしたこともない。抵抗だのコンデンサだの何の話やらさっぱり。そこが問題だ。

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原木の購入3

来年(2008年)のための原木購入だ。
私は前年のうちに薪を用意しておくスタイルを目指していて、2007年10月現在で用意すれば来年2008年10月のシーズンインで乾燥期間はちょうど1年になる。冬越えの薪ってわけだ。
ただそれでも足りないと思っていて、自分としてはもっと早く春のうちに用意して乾燥期間1年半を目指したいっていうのが理想なんだな。
さて、原木は5トン。
前回も前々回も見事なナラを中心とした原木購入だったが、今回はある程度の「広葉樹まじり」を了承しての注文。100%ナラだけでなきゃイヤだってのも調子良すぎるからね。
それにしても、「ナラ、時々広葉樹まじり」
それとも、「広葉樹、時々ナラまじり」?
微妙だ(笑)
割るに割れない小径や小枝も目立つ。
バックリと重厚な手応えの薪割りが楽しめるのがナラ。
ナラは割って楽しい、積んで嬉しい、焚いて満足。大好きだ。
様子を見て100%ナラだけで2トンばかり入手できないかと思案している。

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