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二次燃焼空気の給気口
アンコール背面にある二次燃焼用空気の給気口を掃除してみた。ふだんは黒いカバーで覆われているが、取り外してみればご覧の通り。給気口が塞がってしまったかと思うくらいのホコリの固まりだ。
給気口から本体の中を覗いてみるとセラミックボックスの底部が空気の通り道であることがわかる。ここもホコリやら灰やらでびっしりだ。掃除機をあててゴーゴーと吸い取る。
しかし分解してみるとシンプルなものだね。
丸くゼンマイみたいになってるのがバイメタルで、二次燃焼室の掃除の時に見たサーモスタットの棒とつながっている。それで温度を感知してバイメタルが伸縮し、金属の板(フラップ)が上下して給気口を大きく開けたり塞いだりして二次燃焼用の空気を調節しているのだな。
この金属の板(フラップ)の反対側には一カ所突起がある。どうやらバイメタルがどれだけ伸びてもこの突起が引っかかってフラップは完全に閉まらないしくみのようだ。
しかし不思議だな。フラップが全開の状態も、突起が引っかかって一番閉まった状態も、どちらも給気口の大きさはそんなに変わらないぞ?こういうものなのか?これで二次燃焼用空気の調節になっているのだろうか?
このあたりは微妙なんだか、アバウトなんだか、私にはわからないのである(笑)
二次燃焼室の掃除4
二次燃焼室の掃除をしてみて感じる自己診断。
1.まず第一印象として、内部が黒くまたは茶色く煤けている。
これは暖かい時期に行ったちょい焚きのせいだろう?二次燃焼室の掃除をする前、つまりシーズンオフを決める時に一回高温でしっかり焚いて内部を綺麗に焼くといいね。こんなに汚れていると状況の診断もうまくいかないし、余計ぼろぼろに見えてガックリくる。
2.灰が二次燃焼室に相当侵入している。
灰をまったく抜かず溜めまくったせいだろう?。取扱説明書に書いてある「灰を定期的に除去することはストーブの耐久性に重要なこと」とはコンバスターや二次燃焼室への悪影響のことも指しているのか?どうなんだろう?
3.焚き方がヘタ。
シーズンを通して乾燥の充分でない薪が大半だったこと。それをシーズン前半は250度を守って不完全燃焼気味、後半はガンガンに焚いて温度を上げようとし、さらには灰をやみくもに溜めすぎた。
そして一番大事なこと。ネットのユーザー情報で集めた良さそうな話ばかりに目がいって、ある意味アンコールが本来設計された正常な状態で焚こうという意識がなかった。
まずは初めてなんだから、普通の基本通りのやり方で自分一人で家中をポッカポカに暖かく焚けるようになるのが先決。経験者の真似をした応用や活用はその後だ。
次シーズンはメーカーの仕様に従って扱おう。アンコールが本来設計された状態で焚くよう心がけよう。当たり前すぎてもう何もいいわけできない。
二次燃焼室の掃除3
セラミックボックスの3本のネジをプラスドライバーで外すと正面側のカバーが取れる。
初めて中を見て固まってしまった。
「・・・・・・・・・」セラミックボックスの中って、これだけ?それにボロボロじゃないか?なんだか言葉を失うなあ。
セラミックボックスはあちこち剥がれたくさんの灰とともに崩れ落ちている。これらの灰や破片はご飯茶碗に一杯分くらい。また、二次空気のサーモスタットには灰が取り付いて完全に覆われてしまっていて、手でボロボロと剥いてようやく中からサーモスタットの棒が出てくる始末。これで正常な二次燃焼が起こっていたのか??
灰や破片を取り出すだけでそれ以上の的確な作業が思いつかない。
・・・・完全に凹んでしまった。コンバスターといい、この状態で次のシーズンは大丈夫なんだろうか?
二次燃焼室の掃除2
いよいよ二次燃焼室へアクセスだ。
スローフードを外し、両側のクサビを外す。そしてロアーファイアバックの上部を掴んでグッと手前に引く。はじめは耐火セメントが固まっていてなかなか動かないが、マイナスドライバーでこじったり、軽く叩いて振動を与えながら手でグイグイこじるとポコッと倒れてくる。
このロアーファイアバックは結構重い。慎重に取り出した方がいいね。ホーローはこうしたメンテナンス中に欠けることが案外多いんじゃないかな。特にフロント部分は気をつけよう。段ボールや厚手の毛布などで養生した方がいい。
それにしてもアンダイアンが邪魔だ。あると思った11ミリの工具が見あたらないんだ(笑)アンダイアンは外して作業した方がいいよ(笑)。
さて現れたセラミックボックス。上部の二次燃焼室カバーを外すといよいよコンバスターが取り出せる。
なんとコンバスターが茶色く煤けている。低温で焚いた「ちょい焚き」のせいだろうか。シーズン中のように高温で焚けば元通り白くなると思うが違うかな??
それに想像以上に欠けて変形している。外側の枠もベコベコに曲がっている。相当な高熱であったことはわかるが、やっぱり焚き方に問題あったんだなあ。。なんだか気分まで凹んでくるなあ。
セラミックボックスの下、二次燃焼室の出口に灰が溜まっている。手でかき出してみるが、こりゃあ中にも相当ありそうだ。灰がコンバスターを通ってこんなに二次燃焼室にまで入り込むものなのか??
二次燃焼室の中の灰が取り除きたい。マニュアルにはそこまでやれとは書いてない。しかしセラミックボックスの3本のネジはプラスドライバーで簡単に外れる。ようし分解してみよう。
二次燃焼室の掃除1
まずは灰を抜く。シャベルで大きくすくった後、小さなホウキや掃除機を使って綺麗に取り除く。灰にまみれていると作業も何がなんだかわかんないからね。
ところで、アンコールのマニュアルを改めて読んでいると灰の処理について「灰は定期的に除去すること」(定期的とは「数日ごと」らしい)とあり「ストーブの耐久性にも重要な作業です」と書いてある。つまり灰は数日ごとに除去し、たくさん溜めない方がストーブの耐久性をのばす、という意味なのかな?
しかし、灰はたくさん溜めた方が耐久性も燃焼時間も向上すると聞いてきたぞ??ネットのユーザー情報ではほぼ定説に近いくらいにそう言われている。
同時にファイアーサイドのホームページには「必要に応じて灰を取り除きます。炉床の灰は几帳面に掃除する必要はありません。むしろ炉床の灰を常に1~2センチの厚さで残して下さい。そうすることで、夜通し熾き火が生きつづけ再点火の手間を省くことができます。また、灰はグレート板(炉床)への熱負荷を軽減するので、その寿命を延ばすことになります。」と書いてある。
さあつまりどう読みとればいい?。灰を溜めることで燃焼時間がのびることは一致していると思うが、溜める灰はたった1~2cmの厚さだって?それだけ?
それにストーブの耐久性とはグレート板(炉床)だけのことを指しているのか??それを「ストーブの耐久性にも重要な作業です」と記述しているのか??
私は火鉢みたいに灰を溜めた方が燃焼時間が延びるという話だけを最初から知っていたので灰をまったく抜かず、ついにはアンダイアンが頭(丸い輪っか)だけを残して隠れてしまうくらい溜めた時期がある。炉内の3分の1は灰で埋まったわけでこれはいくらなんでも溜めすぎだった。初心者は限度を知らない(笑)場所によってはスロートフードにまで達して二次燃焼室への入り口が埋まりかけていた。
やっぱり、灰は溜めるのだがメーカーの言う通り定期的に灰を抜いて「ある程度溜まった状態を保つ」のがいいのかなあと思う。溜めすぎず、完全に抜きすぎず。炉内に2~3cmくらいは常に溜めて、前面ドアガラスを開けて灰がこぼれてこない高さが限度。こうして書いてみると当たり前の結論だね、恥ずかしいくらいだ(笑)。初心者はいつでも遠回りさ。
ということで次はロアーファイアバックを外して二次燃焼室にアクセスするぞ。
煙突掃除
今日はついに煙突掃除デビュー。
屋根の勾配はゆるやか♪。煙突はストレート。青い空、白い雲。見渡す市街地、新緑の木々。遠くの山々。うーん、仕事する前から最高の気分である。
まず煙突のトップを外そう。私の場合、煙突トップは上からスポッと煙突にハメ込み、その接合部分をぐるりと金具を巻いて止めてある仕組み。金具を外し、トップを両手で握って「えいっ」と回しながら引き抜けばポコッと取れる。工具なしの手作業だ。
煙突内部は想像通り(期待通り)の煤だらけ。ここからが例のホームセンターで買ってきた「煙突そうじ器」の出番だ。やってみたらブラシの径がバッチリ。これ以上小さくてはスポスポで擦れないし、大きくては抵抗がありすぎてブラシが動かない。ジャストフィットじゃないか、やるな480円のブラシ。
煤がとれるとれる。下も上も大漁だ。楽しいのやら困るのやら反省するのやら。。。
薪をすべて購入するしかなかった昨シーズン。あちこち探し回りしかも秋以降の飛び込み注文なので乾燥が十分でない。厳冬期には雪の中から掘り出した凍った丸太でさえ売ってもらい焚いた。あっと言う間にトップが詰まった。だが焚くものがなければ家族は暖をとれない。初心者が右往左往しながらよく頑張ったものだ。この大漁の煤はその奮闘の証。屋根の上で思いが巡る。(って、ここは遠い目になるところじゃない、反省するところだ、笑)
作業は棒を5本連結したところで終わり。小1時間くらい。すっかり綺麗になりました。
我が家の場合、煙突掃除は簡単にできることがわかった。これなら割と何回も掃除できそうだ。
ホーローは欠ける
アンコールを選ぶ時、ホーローは欠けるともっぱらの話だった。ホーローと聞けば二言めには「欠けるよ~、大変だよ~」ととんでもない欠点のように言われる。初心者の私は不安になったものだ。
1シーズン使ってみて、なるほど確かに欠ける。といっても写真の通りたった2カ所のわずかな傷。いずれもヤカンや火かき棒が当たったと思われる。
さてどうだろう?例えば1シーズンでたったこれだけ欠けても許せないという人はいるだろうか??
暮らしていれば当たり前にできる傷や汚れなんじゃないだろうか?それが欠点だと言ってしまったら暮らしていけない(笑)と思うのが私という人でありまして。
ただ、山小屋や仕事場のストーブみたいなイメージでゴンゴンガンガンぶつけまくっていたら間違いなくボロボロ欠けるだろうし、わんぱく盛りの男の子が何人もいて普段から壊しまくっているとか(笑)、奥さんはケンカすると鍋を放り投げるように置くのが癖だとか(そんな癖あるか?)、酔うと薪を入れる動作のひとつひとつが粗暴になるオヤジなんかがいると(オレか?笑)欠けやすいかもしれないね。
普通に丁寧に扱っていく気があれば、「暮らしていれば当たり前にできる傷」程度に欠けていく。でもそうやってくたびれていくのは「黒」でもなんでも同じじゃないかな。
それにしてもホーローは本当に綺麗だよ。それに手入れが簡単。トップで料理をしていて吹きこぼれるとあっという間にホーローの表面に黒く焦げてこびりつくが、絞った雑巾で拭けば元通り。汚れもホコリもサッと拭けばホーローの輝き。
これからも大事にしようと思うよ。
煙突そうじ器
煙突掃除だが、以前から目をつけていた「煙突そうじ器」なるものをホームセンターで買ってきた。
連結式の棒(約128cm)が3本入りで800円。ブラシが6号というサイズ(約15.2~15.5cmくらいの径)で480円。薪ストーブユーザー向けの高価なものと比べれば笑ってしまうくらい安い。ブラシも頼りなさげに細くやわらかいが、これでこびりついたタールがかき落とせるのかな?
まあとにかくやってみるのさ。
「そうじ器」は私のタイプミスじゃないんだよ(笑)
ブリキのストーブの時代からこういうのは売ってたんだろう。昔も今も煙突掃除は必要なんだね。
ネットで検索してもあまりでてこないから近所のホームセンターや金物屋へ行ってみよう。地方じゃ今でも普通に売っているんじゃないかな。
追記だ。
その後、2年目から4年目にかけて「煙突掃除が甘い」を書いた。
専用のしっかりした煙突掃除ブラシも購入した。参考までに。
スギはあったかい
私の家づくりには3つの財産がある。
ひとつは、無垢の木をふんだんに使った木の家づくりだ。特に30ミリのスギの厚材によるフローリングはまさに宝だと思っている。
スギが宝だなんて言うと人は笑う。でも、どうして人は家づくりにスギの木をもっと使わないんだろう?安普請?そういうものかなあ。
スギがこんなにあったかくて気持ちいいことをみんなきっと知らないんだな。(忘れているんだな)
同じ無垢の木でも種類によってあたたかみが全然違う。簡単に言えば針葉樹はやわらかくあったかい。広葉樹は堅く冷たく感じる。
私は家づくりの際、一番ぬくもりのある心地いい素材を確かめたくて、スギ、ヒノキ、サワラ、カラマツ、輸入もののパイン材、いろんな無垢のフローリングのサンプルを取り寄せて、自分の素足で踏んで決めた。すぐにスギの木しか考えられなくなった。そして通常の倍はある30ミリの厚さで我が家に入れた。
肌触りが最高。薪ストーブの前でフローリングに家族全員がねっ転がって暮らしている。冬だって靴下も敷物もいらない。雨の日もさらっとしている。
「この家の床はなんでこんなにあったかいの?」「床暖なのか?」我が家を訪れた人は素足になって驚く。
くり返して言おう。スギの木はあったかいよ。スギの厚材によるフローリングは足元に最高。
だが、もちろんスギゆえの弱点もある。傷や汚れに弱い、反る、空く、それがイヤな人はフローリング建材を選択するんだよね。
まったく好みの問題ではあるけれど、薪ストーブで暮らす人ならこういう感覚もわかってもらえるんじゃないかな。
コンバスター見えた
肌寒いといっては焚き、雨だと言っては焚き、点検だと言っては焚き、子供の腹が痛いと言っては焚く。もう5月も下旬になるというのに薪ストーブは毎日焚いている。でもいい加減、薪ストーブのシーズンも終わらなければならない季節だ。
掃除をしなきゃならない。メンテナンスが大事だ。冬の間、はじめての素人が毎日24時間燃やしてきたのだ。内部がどうなってるのかとても気になっている。
試しにスロートフードを外してみたら横にスライドさせて簡単に外れた。すると奥にコンバスターが見えるではないか。おおっこいつは知らなかった。スロートフードを外すだけでコンバスターが見える。
もっとも見えるのは表面だけで、コンバスターを取り出して掃除をするには、ロアーファイアバックを外さなければならない。聞くところによると熱による変形などでこいつが難関らしい。
時間のある時にチャレンジしなきゃと思いつつ、これも試しにロアーファイアバックを固定しているウェッジと呼ばれる両側のクサビに触れてみたら、素手で簡単に外すことができた。なんとも拍子抜け。これでいいのか?
いずれにしろ本格的なメンテナンスは完全なシーズンオフを待ってからだ。今日のところは、コンバスターの表面に溜まっている5ミリから1センチほどの灰をそおっと取り除くだけにしておいた。
よし、灰もとれたことだし、焚いてみて調子を見なきゃね(笑)
追記だ。この記事はシーズン1が終わろうとする5月。
この真っ黒で煤で覆われた二次燃焼室の有様はヒドイね(笑)
よく焚けてる薪ストーブは炉内もキレイで白い傾向にあるはず。
自分のアンコールがこんなになっていたら「アウト!」
よく焚けていない証拠だ。きっと焚いても暖かくないんじゃないか?
3年後の2009年、シーズン4の「コンバスター点検2」も比較になるだろう。