「 薪ストーブ 」 一覧
エアープレートを外す
ということでブラシで煤落としのはずがエアープレート外しになった。マニュアルにこの件の記載はない。マニュアルに書いてないことは初心者のうちはやらない方がいいとわかっているのに、それでもやってしまうから初心者なのだ(笑)。
でもさすがに向かって右側のエアープレートは空気調整レバーのパーツがあると思われるので手を出さないでおく。試してみたのは向かって左側だ。2本のボルトで外せるはず。
外してみると、、、、まさしくこれは一次燃焼空気の通り道じゃないか。だから名称がエアープレートなのか(笑、気づくのが遅い)。背面の一次燃焼空気の取入口から入った空気はこのエアープレートの空間を上昇して前面へ動き、アンコールのガラス面の上からエアーカーテンとなって降りてくる。なるほどマニュアルの図解の意味はこういうことか。
思いがけず一次燃焼空気の流れがわかったが、ということはこのエアープレートの気密はとても大切じゃないか。もしここから空気が漏れたらエアーカーテンはおろか水平燃焼にも支障が出そうだ。
しかし接着していた耐火セメントは取れてファイバーロープも剥がれてしまったぞ、ダメじゃないか(笑)。初心者の私が元通り補修して気密を保って取り付けできるのか?(笑)
それにしても1シーズンしか焚いてない状態でエアープレートまで外す必要はなかったね。数年後の完全オーバーホールかセラミックボックスを交換する時くらいまでは触らないでいいかも。せっかく気密が保たれているのだし、第一、外しても掃除するところはない。綺麗なものだ。灰や煤が詰まっていたあの隙間も空気の流れに関係ない空間みたい。適当に掻き出しておけばいいみたいです。
ブラシで煤落とし2
ところで一次燃焼空気はアンコールの内部のどこをどう流れていくんだろう?
というのもシーズン中に灰を溜めまくった失敗で二次燃焼室に大量の灰が侵入したように、一次燃焼空気の流れもどこかで塞がったり効率が悪くなっているかもしれない。できる限り灰や煤を取り除いて、アンコールを綺麗な体に戻してやりたいのだ。
灰はすでに抜いてあるから、内部にこびりついた煤をブラシで落とす。あまり派手にやると部屋中に煤の粒子が浮遊するので地道に少しずつやる。私が使ったのは金属製のワイヤーブラシでなく柔らかいナイロン製のブラシだ。
それにしても気になるのは左右のエアープレートの隙間だ。一見してわかるこのエアープレートと本体との隙間は何なのだ?この隙間の中にたくさんの灰や煤が溜まっている。必要無ければエアープレートはきっちりと隙間なく本体に取り付けられていてもよさそうなのに、この隙間は空気の流れに関係あるのか?この裏側はどうなっているのだ?灰や煤が溜まって問題はないのだろうか?
ようし、次はエアープレートを外してみよう。
ブラシで煤落とし
今度はブラシで丁寧に煤を落とすのだ。愛しさあまってマメさ100倍。それともヒマなのか(笑)。
初めて薪ストーブが設置された昨シーズンは焚くことばかりに一生懸命で細部の観察どころでなかった。24時間ひと冬焚いているうちに煤にまみれてしまい、薪を投入するたびに開けていたグリドルの裏に文字があることさえ忘れてしまっていた。
何か面白いことでも書いてないかと一生懸命こすってみたが、赤熱するまで焚くなとか、薪しか燃やすなとか、クレオソート火災に気を付けろ、みたいな注意書きばかりだ。「Hello」とかでてくると気が利いてるんだがな(笑)。
とにかく、ブラシと掃除機を使ってできる限り本体内部を綺麗にしておこう。細部の再確認にもなるしね。ダンパー周りも煤で汚れてる。どれだけ綺麗にできるかお楽しみだ。
盛夏の薪ストーブ
このクソ暑い真夏の最中に、薪ストーブのことばっかり考えている私もどうかしているが、それを読みにきている貴方もなかなかどうして・・・(笑)。
薪ストーブに完全にイカレてしまってますな。
お互いさまですな(笑)。
夏がてっぺんまで行きますと次は秋です。
早く薪ストーブが焚きたいですな。
トップが楽しい
アンコールはなんと言っても「トップが楽しい」。
何が楽しいって、それは火を扱う楽しさなんだろうと思う。眺めるだけじゃなく、火を操り、その火を使って煮たり焼いたり、工夫して暮らしのいろんなことに活用しようとできる、これら全部が楽しいのだ。
それはどの薪ストーブでも同じ。いやしかし、アンコールのストーブトップはご覧のように広くてフラット。ヤカンと鍋が同時に4つも5つも乗る。だからヤカンでお湯を沸かしながら煮物をし、茹でながら、炒めものをする。空いたスペースでスルメを焼きながら、ウォーミングシェルフに乗せた焼酎はいつまでもぽっかぽか。子供の手袋とかタオルもウォーミングシェルフに干してある。
またストーブトップは調理器具でいうところの「強火」「中火」「弱火」それに保温までが使い分けできる。トップ真ん中の黒いグリドルが強火。端っこにいくにつれて中~弱火となる。ウォーミングシェルフは加熱しすぎる時の待避場所でもあるし保温場所でもある。
そして広くフラットなおかげで鍋はどの位置へでもずらして火力を調節できるし、トリペットや五徳、網焼き、アルミホイールを組み合わせればまさに自在だ。便利とか重宝とかを通り越して、楽しいったらありゃしない。
しかもそのストーブトップが開くのだ。こんな楽しいことはないんだよね。
薩摩中霧島壁
我が家の家づくりで「無垢の木」とともにこだわったのは、左官職人さんに入ってもらって「壁は左官仕上げ」にすること。つまり家の中の壁は土壁、珪藻土や漆喰などの昔ながらの塗り壁にしたいってことだった。
やっぱり自然がいいよ。今も昔も人は自然(=理にかなった、普遍的な)が一番。家が呼吸して湿度を調節するし、空気はきれいだし臭いもない。密閉された気密住宅で感じるあの「異質な圧迫空間」は嫌いなのだ。
地元の土で塗る土壁やらいろいろ候補にあがった結果、我が家の内装壁は「薩摩中霧島壁」で仕上げることとなった。九州のシラス(火山灰)を主成分とした自然素材100%っていう左官材だ。興味のある人は検索で調べて下さいませ。
なんでわざわざ九州の火山灰なんだ?と最初は思ったが、珪藻土や漆喰よりもローコストで施工も確実、なおかつ仕上がりに遜色はない。信頼できる左官材の中で最近オススメ、とは工務店の話。
なにより私の愛飲する芋焼酎「黒霧島」と名前が似ていた、決まりだ(笑、それが理由でいいのか?)。
実際住んでいて実にすがすがしい。なるほど呼吸してる、湿度を調節してる、空気がきれい、臭いがない、という実感が持てる。こんな梅雨の長雨でもジメジメ感を感じない。サラっとしたものだ。家に帰ってきて「ああ、気持ちいい」と思えるあの瞬間の快適さはなんともうれしい。
もちろん「薩摩中霧島壁」で塗ったからそれだけで快適になったのではない。
「無垢の木」「開放的な間取り」「自然素材」「在来工法」「自然換気」「薪ストーブ」などなど、自然な家づくりが醸し出す快適空間のハーモニーを「薩摩中霧島壁」に代表してもらって、この快適空間こそが我が家の二つ目の宝なのである。
暖房・光熱費
原油価格の高騰のせいか、このところ周囲から質問されるのは薪ストーブについての家計の話ばかりだ。
例えば薪をすべて自分で調達すれば薪代はタダ。そういう人は確かにいる。私はそこまでの甲斐性も環境もないので、原木を買って自分で薪にする。
1シーズンで原木を8トン、約10万円買うとしよう。暖房が必要なのは6~7ヶ月間だから1ヶ月の薪代は約1万5千円となる。灯油と変わらない。それどころか薪づくりの労力を思えば全然安くない。
しかし原木を少しでも自分で集めれば、1シーズン10万円の原木が8万円に、8万円が6万円にと節約できる。今春せっせと薪を集めたおかげで次シーズンの薪代を計算してみると、半分以下のひと冬3万円になりそうだ♪
私のような雪国で48坪の5人家族の暖房費がひと冬3万円というのは上出来だよね。ちなみに我が家には薪ストーブの他に暖房器具はない。ガスもない。灯油も一滴も使わない。コタツもエアコンもない。ただ薪ストーブだけ。薪ストーブのあの暖かさで、ひと冬3万円で、家中どこでもぽかぽかに暮らすことができるというわけ。
こう言うと周囲のみんなは相当心が動くようだ。
でも別に「家計のために」薪ストーブを焚いてるんじゃない。原油価格の高騰で家計の話に関心が集まるのはわかるけど、とにかく薪ストーブってやつは、楽しくて嬉しくて美味しくてあったかい、体によくて気持ちよくて、自然にも地球にもやさしい。この魅力の方から理解してほしいよね。
するとグリコのオマケみたいに「家計にやさしい」がついてくる。
もれなくついてくるかどうかは、「薪づくりの頑張り次第」、だけどね。
薪ストーブで健康体
今年の健康診断の結果が届いて驚いた。総合判定が「A」になっていた。
ここ6年間ずっと総合判定は「E」か「D」ばかり。原因は肝機能、コレステロール、中性脂肪。つまり飲み過ぎと運動不足に不摂生だな。スポーツはしないし健康的な趣味は何一つない。だから年相応に人間ドックも受診したりして結構気にしてたんだ。
それが今年はすべて基準値にきれいに収まっちゃった。中性脂肪なんか350あった値が半分以下の135になっちゃってる。実にわかりやすい劇的な改善だ(笑)。
間違いなく去年の秋から始まった薪ストーブライフのおかげだね。
薪集め、薪割、薪運び、薪棚つくったり、ホントよく働くようになった。朝は5時に起きるようになったし、夜更かしも深酒もしなくなった。それに精神的な開放感、癒し効果も大きいだろうなあ。
薪ストーブは体に良い。大したもんだ(笑)
自然パワーの換気扇
シーズンオフ真っ只中の薪ストーブであるが、晴れた日にはフロントドアを開けて、ダンパー開けて、内部に空気を通してあげるのだ。
家に煙突があるということは、それ自体が換気扇の役割を果たす。試しに細かくほぐしたビニールテープの細い糸をストーブ内部に垂らしてみると、細い糸の先はスーッとダンパーから煙突の方へなびいて上昇していこうとする。自然パワーの換気扇だ。
薪ストーブの中に頭をつっこんで煙突の音を聞いてみる。かすかな風切り音は空気が煙突を上昇していく音であろうか。鳥の声、飛行機の飛ぶ音、いろんな空の音がする。風の吹く日はビュービューと煙突トップの風を切る音だ。ゴォーゴォー、ヒュンヒュン、いろんな音に変化する。
薪ストーブと空はつながっているのだ。
晴れた日にはダンパー開けて風を通そう。
(夜間や雨の日は閉めておいた方がいいかな。)
グリドルは錆びる
アンコールのホーローは手入れ簡単、錆びないし、サッと拭けばホーローの輝き。でもね、当たり前だがグリドルは錆びるぞ(笑)
グリドルとはバーモントキャスティングス自慢のトップローディングドア、要するに天蓋のことだ。料理に使えるのでクッキンググリドルとも言うらしい。シーズン中は薪の投入ドアとしてはもちろん、沸かしたり、煮込んだり、焼いたり、温めたり、大活躍なのだ。
で、最近誕生日にもらったかわいい寄せ鉢をアンコールに飾って、毎日子供たちが霧吹きでシャーシャー水をやっていたんだな。
すると、ふと見たらグリドルにサビが浮いている。そりゃそうだよなあ(笑)
グリドルに限らず、本体内部や鋳物の隙間に水分が入り込むのも禁物だ。いくらホーローは錆びないといってもアンコールに向かって毎日霧吹きしたらイカンヨ。やめて下さい(笑)