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シリーズもの2
アンコール2550のメンテナンスシリーズもの。7年目となる2011年夏に結構大きなメンテナンスをやった。その記事を並べたものだ。もし探している人がいれば何かの参考になるだろうか。
この時の最大のテーマは「気密」。天板を外し、バックパネルを外し、アッパーファイヤーバックを取り付け直した。二次燃焼ボックスも交換した。
これは毎年やる普通のメンテナンスとは違い、5年とか10年に一度やるような内容だ。ほとんどの人は専門家に依頼する。私は興味もあって自分なりにやってみたけどね。
シーズン7のメンテナンス
#2040 NEWアンコール 2
アンコールの全モデルは図のようであるらしい。これに検索で調べた年代を加えたのが下記だ。合ってるか?
製造年と日本での発売年が混ぜこぜになってる気がする。正確なことがわかる人は訂正してほしい。
(色のバリエーション等、同モデル内での違いは省略)
1986年 Defiant Encore 0028
1990年 Defiant Encore 2140
1991年 Defiant Encore 2190
1993年 Encore 2550 私のアンコール (購入は2005年)
2005年 NC Encore 1450
2011年 Encore 2in1 2040
2013年 Encore FlexBurn 2040
こうして検索していると初代アンコール(Defiant Encore 0028)のパーツリストやらマニュアルがいまだに出てくる。アメリカの薪ストーブ屋さんだけど各パーツもそれで買うことができるようだ。製造終了から20年以上経ってるのにすごいね。アメリカはそれだけ需要もあるんだろう。ていうか今でも焚いてるってことだ。日本でも初代0028や2140、2190が存在してるみたい。薪ストーブってやっぱりそういうものだよね。
そんな初代0028からはじまりいくつかのモデルチェンジ、つまり知恵と工夫が積み重なってできたNEWアンコール2040だ。私も期待でいっぱいだよ。これから導入を考えている人はさぞや楽しみなことだろう。長く愛されるアンコールになることを祈る。
一方、私のアンコールは2550だ。このブログも旧モデルの古い情報になることは否めない。思えばあれこれとよく書いてきたもので、自分なりに楽しい発見ばかりだった。いい勉強だしたくさんの興味を満たすことができた。
その反面、四苦八苦する様子を嬉々として書くものだから「触媒機は扱いが難しい?」「アメリカ製は作りが雑?」「メンテナンスがナンセンス?」など、ネガティブ情報に傾いている人にはそう読めたかもしれない。そんな素人のブログを苦々しく思う向きもあっただろうか。
しかしなんであれ、NEWアンコール2040は発売になることだし興味の多くはそちらに移っていくことだろう。
私は変わらず2550を焚いていくけどね。コンバスターをバキバキにする男が壊さず焚けるようになるまでの軌跡、ってのがこれからのテーマになるのかな?、笑。
#2040 NEWアンコール 1
ファイヤーサイドからリリースだ。
「NEWアンコール & NEWデファイアント 2013年7月3日発売」
アメリカで先行発売されていた待望の新型アンコールとディファイアントが、ついに日本で発売開始だ。個人輸入や業者さんの話などでちらほら聞いてはいたが、我々一般ユーザー向けにようやく情報が提供された。サイトでは詳しい商品説明も公開されてるし、まもなく実物に見て触れることもできるだろう。
この新機種のことは私も以前書いたが(「Two-in-One」)(「Two-in-One2」)、その後、燃焼方式が「Flex-Burn」という呼び名に変更になってる。フレックスという言葉の使われ方は日本だったら「自由度」とか「柔軟性」「自分の都合に合わせて」とかいうイメージを想起させるから、つまり「お好み次第」ってわけだ。「Two-in-One」の「2つが合体」よりは合点いくわな。
なにはともあれ、祝意でもって迎えよう。
これからさまざまに情報も出ていろいろ読めることになる。楽しみだ。
Condarのコンバスター
シーズン8を終えた2013年5月のある日、コンバスターを点検してみた。使用期間は1シーズン。2012年10月から2013年5月まで焚いたものだ。
どうだろう?自分的にはとても満足のいく状態なんだ。外枠に部分的な歪みがあるだけで全体的に変形や膨張は見られない。とくにハニカム部分は一カ所も欠けたり割れたり歪んだりもしていない。キレイな格子状のままだ。
かつて1年や2年ですぐバキバキに壊していた頃と比べれば一目瞭然。これは1年焚いたなりの「消耗」であって、「壊れて」はいないよね。
たぶんこれも人によってケースバイケースだから、「うちのコンバスターは3~4年たってもこのくらいを保ってるよ」という人もあるだろう。
そう、つまり私もそれに近づいていけてるってこと。ようやく普通の平均的なアンコールユーザーになりつつある、笑。
このコンバスターは昨年のリコールで、ファイヤーサイドが無償交換で送ってきた「Condar社」製。Condarのコンバスターは8年目ではじめて手にした。以前書いた通りだ。(「コンバスターのリコール2」)
コンバスターの品質の差が決定的な要因か?
それは間違いなくある気がする。加えて私の焚き方がここ2年ほど変化している。ガンガンに焚くことはあっても、ガンガンに焚きすぎることはしなくなった。大割信奉でなくなって、代わりに中割を多用して空気多めによく燃やし、少ない薪から最大の発熱量を取り出そうとする意識になってる。それで寒いことはなく、変わらず家全体暖かく暮らしてる。薪の消費量は増えていない、むしろ抑えられる傾向にある。そのことはいずれまとめてみよう。
#2550アンコール取扱説明書2
ファイヤーサイドのサイトで、#2550アンコールの取扱説明書がダウンロードできる。以前も書いた。(「#2550アンコール取扱説明書」)
どうやら年1~2回は新しいファイルとなっているようだ。ただ「いったいどこがどう変わったんだ?」って時がある。更新履歴があると嬉しいね。
現在のはいわば「2012年版」。パーツリストがナニヤラ更新されてる。クドイが更新履歴でもないとどことどことはわからない。
あと「煙道火災が発生したら、、」「地震が起こったら、、」なんて囲み記事のような注意書きに気づく。
「本体に水をかけないでください。(抜粋&中略、、)鋳物が破裂する他、高温の蒸気が噴出し大変危険です。万が一出火したら、ABC粉末消火器で消火を行って下さい」
最後の最後、イザとなれば水をぶっかけるのもやむなし。くらいに考えていたが、助けようとして消火に水を使ったらかえって危険なこともあるということ。試したくもないことだ。消火器の増設を考えようか。
コンバスターのリコール2
リコールによる新品のコンバスターがファイヤーサイドから届いた。
送られてきたのはcondar社製。condar社のコンバスターは初めて手にする。
ファイヤーサイドはいったいどの会社が(どの工場が)製造するどのコンバスターを公認しているのだろう。市場にはいく種類のコンバスターが存在して、そのうち一定の品質を保っているのはどれとどれだろう?
まあいい。
ファイヤーサイドが直送してきたものに信頼をおくならば、今後はこの写真をもとにコンバスターを指名買いしようか、笑
まとめてアップしておく。
ウェブアルバム「Condar社コンバスター」
心配した二次燃焼ボックスだが、変形したコンバスターによって削れたり寸法が広がったりして、新品のコンバスターを入れると収まりが悪い。つまりユルユル状態だ。
だが側壁が破れるという最悪の事態には至ってないため、使えるといえば使える。
だって昨年9月、私はフルメンテナンスに近い作業をしたばかりだ。アッパーファイヤーバックやバックパネルをガッチリ付け直し二次燃焼ボックスも新品に替えた。まさかあの作業を2年連続でやるなどと、酔狂にもほどがあろう?
まあいい。これまでとしよう。
コンバスターのリコール
アンコールで使うセラミック製のコンバスターについて、2010年4月~2011年11月に販売されたものは品質に不具合があるためリコールなんだと。
7月5日付でファイヤーサイドにお知らせがある。
「触媒ストーブをご愛用のお客様へ重要なお知らせ」
http://www.firesidestove.com/info/combuster_info.html
私は2011年9月のフルメンテナンスでコンバスターと二次燃焼ボックスを新品に交換している。まさにそれがリコール対象のコンバスターだったのだ。
「新旧のコンバスター」(2011/9/12)
リコールのアナウンスを受けて早速問い合わせて対応中だ。私の場合、コンバスターが膨張して二次燃焼ボックスに食い込み、外せなくなっている。
くり返すが2011年9月のフルメンテナンスで新品に交換したばかりのコンバスターと二次燃焼ボックスだ。やれやれ。
アンコールの炎
アンコール触媒機、炎の様子をカメラで撮りたいと思った。一部は再掲だが「焚き付け」と「ダンパー後」を載せておく。
コンパクトカメラで撮ったままをそのままアップしてるだけ。こうしてたまに撮っていこう。
▶ウェブアルバム「アンコールの炎(焚き付け)」
▶ウェブアルバム「アンコールの炎(ダンパー後)」
これはシーズン7(2011~2012)の冬。この年から「少ない薪でスッキリよく焚きたい」と思うようになった。小割、中割でよく焚いて最大の熱を取り出す。大割は燃焼時間をかせぐ目的の時のみ一本程度加える。灰も灰受け皿を使って定期的に掃除する。そして絞りすぎない。そう心がけているんだな。
あくまで私の「流儀」。正解でもなんでもないし、人それぞれの暮らしで焚き方は変化する。探している人や、なにかの興味の参考までに。
シーズン7のアンコール
「シーズン7のメンテナンス」を終えて気になるアンコールの調子だが、バッチリ。気密がバッチリ。
炎が違う。揺らめきが違う。広がりが違う。美しさが違う。暖かさが違う。どんどん熱を蓄える。ドアガラスもスッキリ。灰も真っ白。
空気が入るべきところから入り、出るべきところから出ていく。その実感も確信もある。なんと気持ちの良いこと。
薪ストーブはあったかい。
もっともシーズンは始まったばかり。本格的なシーズンはこれからだ。
いずれにしても 「シーズン7のメンテナンス」で書いたように、アッパーファイヤーバックを確実に取り付け直すなど主に気密のための大掛かりなメンテナンスは功を奏した。たぶん7年間のシーズンでベスト。アンコールは甦った。というよりたぶん1年目2年目の状態に戻っただけのこと。でもあの頃は無我夢中で何もわからなかった。
もう一つ。ケガの功名だったのが含水率20%前後(WB)の薪。これを焚くために私の焚き方が変化している。乾燥イマイチだからせっせと小割にして、空気を多めに、ダンパー操作を遅らせて一次燃焼を十分に焚いているのだ。
「小割で」「よく焚く」という、こんな当たり前で基本的なことを実践いや練習し直して、とてもとても「あったかい」ことに満足しているシーズン7の前半というわけ。
▶ウェブアルバム「アンコールの炎(焚き付け)」
#2550アンコール取扱説明書
ファイヤーサイドのサイトでは、モデル#2550アンコールの取扱説明書がダウンロードできる。
アンコールが私のところへ来た時の取扱説明書は2004年版。現在はいわば2011年版。その都度、記述が増えたり整理されたりあちらこちら細かなことで直しているようだ。
特にパーツリスト。最近では主要パーツだけでなく、一つのボルトやネジ、ワッシャーに至るまでどこにどの順番で使われているか詳細に図解してある。サイズまで一覧になってる。素晴らしい。これがあるから私でもメンテナンスできるんだよ。理解も進むし本当に重宝している。
大きく目に止まるところでは、私の2004年版では過剰燃焼といえば400度で(グリドル中央での話)それ以上で焚くなとなっていた。今は350度が過剰燃焼。正常な運転温度も230~350度の間でそれ以上で継続して焚くなとなっている。きっとガンガンに焚いて壊すヤツでもいたんだろう、笑。とてもとても納得だよ。正しい情報だ。
レバーを絞りすぎるな一次空気を不足させるな、という内容も目に止まる。一次燃焼を良く焚かないと処理しきれないほど大量の未燃焼ガスがコンバスターを通ることになりそれが過剰燃焼やコンバスター破損の原因の一つにもなる、という主旨だな。これも合点がいくよ。書いてもらえると理解が確実になる。ダンパーを閉めてすぐに空気を絞るとコンバスターが過剰燃焼になる、という注意書きも同じ理由だな。
それに関連してなのかどうか、「一次燃焼空気」という用語も「一次空気」に統一されていて「一次燃焼のためだけにある空気じゃないんだよ」と言ってるようで理解が進む。
バイメタルの温度計をストーブトップのどこに置くかについても、トップ煙突側は実際より50~100度低くなる。だからグリドル中央に置くのだと解説している。
グリドルをシーズニングするといいという「ヒント」もある。
他にもいろいろ。新たな発見、自分の思い込み、納得、さまざまだ。
取扱説明書は更新を重ねている。そのことは素晴らしいよね。むろんサイトでも最新情報満載だ。必要な時はいつもチェックするよ。