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焚きつけの日常2
朝は午前5時。家族の起床が6時すぎなのでその前に焚きつけるのが私の毎日。
前夜の最後の給薪は午後10時台。この時は小割1本、中割1本、大割1本を入れたかな。特別寒い夜でなければ近年はそんなに詰め込むことはしなくなってる。かつては目一杯に薪を詰め込んで翌朝の目覚めが室温20度、なんて焚き方もした。でもいったん暖かさに満足してしまえばそこはこだわるところじゃなくなった。冬なんだもの、朝は寒くていいよ。
で朝5時、外は氷点下。室温は14度。グリドルに置いた温度計は70度くらい。
灰の面倒をみてみると燃え尽きてるようにみえて熾きがこんなにも残ってる。真ん中に集めて新鮮な空気を送ると赤々と元気になって、これでもう焚きつけはカンタン楽勝だ。マッチも着火材も不要。翌朝のスムーズな焚きつけはアンコール触媒機が得意とするところだね。
こうして朝一番の焚きつけで朝7時台まで燃える。その頃にはみな仕事や学校へ出かけて無人になるからあとは燃え尽きるままだ。で前回の記事につづくわけ。
9年目、私のある日常の焚きつけ(朝の場合)はこんな感じかな。
焚きつけの日常
12月のある夕方。さあ焚きつけるぞっ、とその前に灰やらほこりやら拭こう。本体の温度が下がってる時がチャンスだ。
私は濡れぞうきんオンリーだ。ホウロウなので天板やウォーミングシェルフもフロントドアも煙突もサッとひと拭きかんたんキレイ。もちろんガラスも拭いてバッチリクリア。最後に炉台も拭いちゃう。
炉内だ。朝に焚いてから12時間近くたっていてさすがに熾きは残ってないね。それでも鋳物はほんのり温かい。グリドルの温度計は30度くらいだ。
次に灰の面倒をみる。面倒って、、要するに灰を混ぜて塊は砕き、燃え残りを中央に集めたりしてるわけだ。こんな風に灰をイジってるとかさも減るしね。好きなんだ、焚くのも灰をイジるのも、笑。
ついでにスロートフードを外してコンバスターを見てみる。細かな灰が積もり始めてるのがわかるが、不完全燃焼で真っ黒に煤けてたりバキバキにはなってない様子。ちゃんとハニカム状になってるし。たまに見てみると安心するね。このコンバスターは2シーズン目だ。
焚きつけの方法は人それぞれだね。自分の流儀でいいよ。私は小さいものから大きなものへと普通に焚き火をするのが好みだな。写真でみる通りだ。
着火材は100ピース入りの商品を半分に切って使ってる。節約さ。私は種火程度の火があれば十分なんだ。
ところで上の画像だけ見るとわりと少ない薪の量で焚きつけてるように見えるけれど、画像にはない「5」があって、「4」で着火したら入れたい残りの薪を全部入れてる。私は入れたいだけの薪は一度に入れてしまう焚きつけだね。着火を最後にするか途中でするかだけの違い。
さて火が大きくなるのを待つ間に室内の薪棚が減ってるから一杯にしておこう。大中小の薪をバランスよく運びこんでおくよ。
オレンジのバケツは焚きつけの木っ端だ。これも補充しておこう。家族が焚きつけに四苦八苦しないようにね。木っ端は薪割りの時にたくさん出る。土のう袋で何袋も保管してるよ。
焚きつけの細割も毎日使うものだからまとめてつくってこよう。車庫の薪棚から雑木を選んでコンコンと小さく割る。写真のカゴ一杯で私なら2週間だが家族が焚き付けると1週間持たずに使ってしまう。ありゃりゃしょーがねえな、ってことで休日のたびにコンコンと割るわけだ。好きだねえ。
さあ、部屋に戻ってみるとダンパーを閉めていい頃合いだ。十分に温度が上がってる感じ。
時計をみると着火から45分。グリドルに置いた温度計はたぶん20分すぎには300度になっていたと思うよ。もしアンコールの前でじっと見てるだけなら30分もせずダンパーを閉めるかもしれないし、いやかえってウトウトして1時間放ってしまうかもしれない。気分しだいその日しだい、薪の燃え具合しだいだ。
9年目、私のある日常の焚きつけ(比較的時間のある場合)はこんな感じかな。
追記だ。
焚きつけで木っ端や小割を使うかどうかはまったく好みの問題だ。こうすることがベストの焚きつけだ、なんてものはない。味噌汁にベストの作り方などないのと同じ。住む場所も違えば家族構成も暮らし方も違う、用意する薪もちがう。みんなそれぞれの流儀でやってる。それでいい。
小から大へ。あるいは大から小へ。だから大割から着火する人もいる。上から着火する人もいる。道具を使う人もいる。人それぞれでいいんだよ。あなたんちの流儀で。
もちろん理にかなってないことはうまくいかない。この世の常だ。それは試行錯誤するうちにその家の暮らし、焚く人にあった焚き方になっていくんだ。効率、便利、都合、わがまま、横着、うっかり、のんびり、そんなことのくり返しが暮らしであってそれらに合ったやり方にだんだんと落ち着いていくんだ。それこそが一番 あなたの理にかなった方法なんだと思うよ。
ウォーミングシェルフの取り付け
ウォーミングシェルフはその「本体」と、それを支える「フラットブラケット」、そして「ドラゴン」。これら3点でなってる。
図では最初に「フラットブラケット」から取り付けているね。ということは次に「ドラゴン」。そして「本体」を乗せて位置合わせをしてボルトを締める。という順序になる。外す時はその逆だ。
順序としてはこれでいいんじゃないだろうか。私はそう思うのでそうしてる。
というのも私のウォーミングシェルフは後から追加したのでなく、最初からアンコールにつけて導入したんだ。なので取り付けはしてないし見てないし知らなかったんだな、笑。最初の5年くらいはバラすより3点組合わさったまままるごと脱着していたよ。
まあそれでも大差ないのだけど、9年目になってようやく書くことは、やっぱりひとつずつ取り付けた方が確実で、天板との隙間や水平も一発で決めやすい。という当たり前のこと。
とくにホウロウは欠ける恐れがあるからね。ウォーミングシェルフと天板が干渉しないよう適度な隙間を作りつつ、ガタのない確実な締め付けが必要だね。
シーズン9のメンテナンス終了
今回のメンテナンスはこのへんで終了。毎年やる通常の点検だったけど、チェックリストにするとしたら下図のような感じ。アンコールの取扱説明書に載ってるヤツだね。
ロアーファイヤーバックは少し工夫した(「ロアーファイヤーバックの延命」)。来年2014年で10年目になるからたぶん数年のうちにフルメンテナンスをしたくなる。交換するならその時にまとめてやれたらと思ってるんだ。
終わったといっても、また何か思いついたりするけどね。
回らないボルト
慣れてる人に必要な記事じゃないが、私のような素人DIYの人間が回らないナットやボルトに出くわしてしまうと、方法も知らないし工具も適切なの持ってないしで作業が止まってしまって途方に暮れることになる。
こうならないためにも私が鉄則にしているのは、回せると思ってもいきなりは回さない、ってこと。当日いきなり回そうとするから回らなくて困るんだ。あらかじめCRCを吹いておく。それも私は数日前からだ。で試しにスパナを当ててみてこりゃ手強いぞ、と思えばさらにワイヤーブラシでナットやボルトの隙間を擦りCRCをよく吹いて少しでも浸透させて時間を置く。下準備といえばそうかな。
ここは自分ん家だしふんだんに時間をかけられる。素人ならではだ。晩酌のビールの後でちょっとできるこんな手間を数日前から楽しんでおけば、外す前から外れているも同然。
戻す時も耐熱グリスを欠かさない。(「耐熱グリス」)
ちなみにこの記事の写真はダンパーの閉まり具合を調整してる。いつもは「ガッ、チャン」と重々しい手応えで閉まるダンパーが、ゆるっと、なんとも頼りない手応えになってきたのでダンパーロッドのアタリを強くしてるわけだ。
ホウロウ天板の汚れ
鍋が吹きこぼれたりしてホウロウの天板を汚したら、基本すぐ拭くよね。濡れぞうきんとかで。でも中には頑固なこびりつきになって残ってしまったりする。シーズンオフにはそれをまとめてキレイにするわけだけど、そんな時はステンレスたわしだ。
一般にホーローキッチンやホーローの食器類だと、ステンレスやスチールのたわしを使っちゃいけないとされる。注意書きにも必ずといっていいほどホーローはダメと書いてある。でもアンコールの天板でこれを使うと汚れが残らず取れて、ホウロウがビカビカになるんだな。
薄い中性洗剤を使い、汚れを撫でるように軽く擦る。ファイヤーサイド社のポールキャスナー氏のコラムにもステンレスたわしが登場するから大丈夫だよ。
ポールキャスナー氏「薪ストーブのある暮らし」から
「ホウロウストーブ 手入れのヒント」
ウッドハンドルを締め直す
だんだんとウッドハンドルが緩んできた。木でできてるからね、ネジ穴が広がってしまってスポスポなのだ。写真は灰受けドアだが、引っ張るだけでハンドルは抜けてしまう。
ハンドルの木の材質が柔らかすぎるのかな。ワッシャーをかましたりしたこともあるが、いっそオリジナルハンドルに代える手もあるね。
でもまあ、とりあえず使えるものは使うよ。よくある方法だ。カッターと割り箸、そして木工ボンドで処置してみよう。
割り箸をカッターで薄く削る。ネジ穴の深さと同じ長さにね。その片面に木工ボンドつけてハンドルの穴に貼付ける。で普通にハンドルを回しながら取り付ける。おしまい。
一次空気レバーとダンパーのハンドルも同じように締め直したよ。ガッチリいいテンションで締ってる。しばらくは大丈夫でしょう。
ロアーファイヤーバックの延命
前回の記事のつづき。ロアーファイヤーバックの交換は思いとどまった。まだ使う余地はないか?試してみよう。
症状は上図の通り。歪んでしまってる。アンコールユーザーはお分かりだろう。あまりヒドいと一次燃焼室の気密が保てないばかりか、コンバスターを通るべき二次空気が煙突へと漏れていく恐れがある。
二次燃焼ボックスに刻まれたラインが何よりの証拠。それぞれの気密がどうも怪しい。私はこれまでこの歪みをファイバーロープの厚みを調整したり加えたりしてしのいできたがもう限界だ。
で、新品に交換しようとしたのだが夏休みのある日、削ってみようと思い立った。歪んだ部分を削り取ればいい。歪みが激しいのは中央部分だけだから、そこを取り除けばファイバーロープで調整できる程度に戻せるのではないか?
だが丸8年も焼かれた鉄は削れない。思いっきり焼きが入ってる。熱でボロボロになった部分をタガネで割るように削り、なんとか鉄の表面を出して、あとはヤスリで削る。ひたすら削る。さてうまくいくだろうか。
断っておくがアンコール触媒機だからこのような作業してるわけではないぞ、笑。普通ロアーファイヤーバックを削る人なんていない。工夫する余地を愉しむ暮らしが好きなだけ。夏休みだしね。
追記だ。
念のためくり返すが、この記事はアンコールのメンテナンス性の評価とはまったく関係ないからよろしくお願いしたい。ロアーファイヤーバックを削るなんて私がモノ好きなだけ。かなり歪んで限界だと思ったからダメもとでやってみたんだ。様子見て具合悪かったらシーズン途中でも新品に替えるつもりだ。
シーズン9のメンテナンス
さあそろそろアンコール触媒機#2550のメンテナンスメニューの見込みをつけよう。
といっても今年は大きな作業はないとふんでいる。コンバスターも二次燃焼ボックスもすでに確認済みだしね。(「Condarのコンバスター」)
いくら私がモノ好きとはいえ、いやアンコールは手間がかかるとはいえ、いつもいつも重整備ばかりしてたまるものか。今回はごくフツーのメニューで済むんじゃないかな、笑。
で、予算が必要なものとしては次の3点メニュー。
1、変形の進んだロアーファイヤーバック交換(気が変わった。まだ使う。)
2、ボロボロの二次空気サーモスタッド交換(ぜんぜん気が変わった。まだ使う。)
3、ドアガラスのガラス用ファイバーロープ交換
これらは数年前からボロボロで様子を見てきたがもう限界だろうってワケで交換することにする。あとはフツーに調整&お掃除しよう。
天板のファイバーロープ化 3
2013年夏休みのある日、アンコール触媒機#2550のメンテナンスを始めた。
まずは天板から外す。ここは2011年に、「天板のファイバーロープ化」を行っている。2年たってファイバーロープ化した具合はどうだろう。
煤のついた状態でまじまじと観察するが、見たところ異常なし。余分な空気を吸ったり、煙が外に漏れた様子はないね。キレイに役目を果たしている。ファイバーロープは安いホンマ製のを内側に足して二重にし、大きな隙間がある四つのコーナーは耐火セメントで埋めて成形するという念の入れようだ。私の「天板のファイバーロープ化」はうまくいっているようだよ。