「 薪ストーブ 」 一覧
7年目の慣らし焚き
メンテナンスから2週間したある日、アンコールの慣らし焚きをした。
今回のメンテナンスは大量の耐火セメントを使ったからね。耐火セメントのRUTLANDのサイトにも最初は徐々に温度を上げていくよう書いてある。
慣らし焚きの手順通り、グリドル260度以上にならないようそのまま鎮火させ冷やす。これを3~4回くり返す。この温度上昇と冷却をくり返すことが必要らしい。一晩に2回の慣らし焚きを3日連続、計6回もやったよ。
2回目の時は「ジュウ~~」って水分の蒸発する音がして耳を疑った。
見るとレッグ部分にはみ出したセメントの表面に水分が現れて蒸発していた。これは鋳物を湿らせた程度の水分じゃない。耐火セメントの水分だよ。
なるほど慣らし焚きをして耐火セメントを馴染ませ完全に乾燥&硬化させてメンテナンスは完成ってわけなんだな。
写真ではにじみ出た水分が流れてホウロウ部分に白い跡をつけている。これは乾いたら絶対取れない。よくよくチェックして拭き取らなきゃいけないと思ったね。
それにしても、耐火セメント盛りすぎだって?はみ出しすぎだよ、笑
このあたりスマートに作業するには専門家に及ばないさ。でもフラッシュたいてわざわざ写真で見るから見苦しいけど、ふだんは全然見ることのできない位置だしご愛嬌だ。
その他、ファイバーロープを使ったダンパーやフロントドア、天板など、緩んだりアタリが弱ければ調整する。今のところとくに異常認めず。
この時期、最低気温は10度を下回っているとはいえ朝晩に少し焚く程度。毎日が慣らし焚きのようなものだ。ゆっくり様子を見て行こう。
それにしても、初めての時は儀式くらいにしか思わなかった「慣らし焚き」、7年目でちゃんと体験し直したよ。
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シリーズもの
書いているうちにシリーズっぽくなった記事がある。興味のある人や探している人には参考になるかも。
「雨ざらし」シリーズ
薪は雨に打たれることでどんな変化が起こるのか。「薪は土用まで雨ざらし」の本当の意味は?水中乾燥、薪の重さを図る、などなど、気になる薪の乾燥についていろいろ考えた。
「デジタル温度計による二次燃焼をモニターする」シリーズ
薪ストーブ導入当初、私のコンバスターはよく壊れたものだった。何故1年や2年でコンバスターが壊れるのか。私はその理由を二次燃焼室に探そうと二次燃焼の温度をモニターしようとした。その結果、コンバスターを壊すのは二次燃焼ではない、一次燃焼の燃やし方なのだと気づく。
「電動薪割機」シリーズ
4トンの電動薪割り機が非力で使えないという人は多い。それはどういうことか?どう使うと効率がいい?私は年間8~10トンの薪づくりをしているが、4トンの電動薪割機はなくてはならない大切な道具となっている。電動薪割機のレポートです。
シーズン7のメンテナンス終了
シーズン7を迎えるためのメンテナンス記事もようやく区切りがついた。書ききれなかったことで思いつくことを最後に列記する。ちなみにウォーミングシェルフがあるがまだ取り付けていない。
3年使用した二次燃焼ボックスは結局新品に交換した。まだ使えると思いたいが、実はサイド側が破断している。コンバスターが変形して二次燃焼ボックスまで壊したのだ。コンバスターさえ壊れなければこうはならないのに。とりあえず保管しておくよ。
6年使ってるロアーファイヤーバックはやや変形があるが、耐火セメントやファイバーロープで対処する余地がある。まだ使用する。
3年使ってるスロートフードもかなり反っているが、それがナニカ?ってわけで役目は果たすだろう、問題ない。
3年使ってる二次燃焼のバイメタル。かなりくたびれているが、サーモスタットのサビや固着物を紙ヤスリで落としてまだまだ再使用だ。
フロントドアの左右ファイバーロープも交換した。紙を使っての密閉度チェックもダンパー含めて全部したよ。
アッシュトレイ部分の耐火セメントに穴を発見。これも埋めておいた。
耐火セメント容器入りは、バックパネル、アッパー、天板まわりの隙間処理で1つ使い切ってしまった。フルメンテナンスすると容器入り2つは使うというから納得のうち。
カートリッジ式の黒ラベルは半分くらい残っている。汎用キャップをギューギューはめて保管だ。キャップの中にはボロ布の切れ端を湿らせて詰めてある。少しでも乾燥硬化を防ぐため。
ところで私はリビングに据えたままでメンテナンスを行った。
古い耐火セメントを取り除いたりする時は、例の強力な掃除機(「耐火セメントの除去」)で吸いながらやるので意外と散らからなかったよ。ワイヤーブラシで擦る時も掃除機をあてて粉塵を浮遊させない。もちろん運びだせるパーツはウッドデッキに出て作業する。
最後に今回のメンテナンスで使ったもの。工具は家庭にあるなんてことないものばかり。私はこの程度だよ。
ただ自分んちだし素人なので時間をふんだんにかけられる。専門家が時間の制約の中でする仕事を、1ヶ月も2ヶ月もかけてするんだ。7月から9月にかけて、作業量にすると正味たった5~6日くらいかな。8月は暑いので放っておいたし、その間に考えたり調べたり思いついたりして、好きな人にはそりゃあ楽しいものだよ。
さあて、7年目のシーズンが始まる。
9月下旬のある日が、毎年恒例の我が家の「初焚き」だ。
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吹き抜けの二重煙突化
メンテナンスの仕上げは、念願の断熱二重煙突化だ。
ほんの一部だけどね。
我が家は抜き抜けを4.7mのシングル煙突がストレートに立ち上がっている。これはこれで引きもいいだろうと悦に入っていたのだが、やがて焚いているうちに二重煙突の重要性を知るようになる。アンコールの取扱説明書に書いてある「室内のシングル煙突は2.4mまでに留めなさい」という意味も理解した。
最近の傾向では室内の大部分を二重煙突にするのは主流のようにみえる。あれはそういう施工例ばかり紹介しているのかな?だとしてもそれは大切なポイントだからだ。
やりたくて機会を待っていたところシーズン7を前にようやく、上の2本分(2m)だけ施工することができた。長さが足りないことはわかってる、すべては予算の関係。数年のうちにもう1~2本追加したい。
施工は専門家に依頼した。
これまでいろいろと考えたよ。筒状の不燃の断熱材をシングル煙突に巻こうか、ボイラーや空調設備の配管に巻く断熱材ならどうか、ひと回り大きなシングル管をかぶせて不燃の断熱材を充填すれば同じじゃないか、などなどジタバタしたわけだ、笑。
どれもこれも100度を超える高温で断熱材が発する有毒ガスや臭い、発火や発煙、焦げや耐久性などに確証がなかった。作業場とかボイラー室なら例もあったがここはリビングだ。無理なものは無理。やめた方が賢明だ。
二重煙突に期待していることは、
1)煙突の煤が少なくなる、
2)スムーズなドラフトで空気調整レバーでの絞り幅が増える
3)薪の燃焼に変化があること。より少ない空気で長時間燃えてくれないか
上2本だけの二重煙突化だから過度の期待は控えたいが、さてさて?
でも楽しみだね。
こうやって薪ストーブライフも少しずつ一生かけて完成していくんだ。
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天板のファイバーロープ化2
天板を外してラクになることは、気密チェックがずっとやりやすくなるってこと。
例えば以前見つけたエアープレートの空気漏れ。去年のメンテナンスで補修したのだが上の写真の通り改善している。隙間を耐火セメントで埋めたんだ。空気の漏れはみられない。
エアープレートの他、アッパーファイヤーバック、サイドパネル、エアーウォッシュマニホールド、フロントなどでこのようなチェックをひとつひとつして、必要ならば耐火セメントを充填する。古いファイバーロープを詰め込んだりもした。これは天板を外さなければ困難な作業だよ。
天板を外す作業の難易度は低いと書いたが、実はアッパーもエアープレートもつけたまま一番最初に天板だけ外すのは結構やりにくい。それは天板だけ一番最後に取り付けるのも同様。天板を止めている全ネジを回すのが窮屈でやりにくいのだ。唯一ここが面倒だな。
手探りでボックスレンチや板状のラチェットレンチなどを使っているが、それなりに楽だけどやっぱりコンビネーションレンチ(とくにメガネレンチ)が万能で一番だろうか。
さて、アンコール触媒機の天板は耐火セメントで固める設計だ。メーカーや代理店に天板のファイバーロープ化を相談しても、口が裂けても「良し」とは言わないだろう。
けれども天板を外すことで「普通のメンテナンス」がラクになるのであるし、自分で手をかけ目をかけ、細部まで面倒みることで愛情が深まるのは間違いない。
私は今いつの年にもまして、アンコールがかわいくて仕方がない、笑
早く焚いてあげたい。シーズンインはもう迫ってる。
追記だ。
まるで推奨するような記事になったが、天板を外すのはイレギュラーなこと。推奨はしない。その必要も無い人がほとんどだし、それ以上のメンテナンスは専門家に相談が確実だ。
何年も自分でメンテナンスをしていて、どうにもその先がやりたい、外さなければならない状況に出くわした、そんな人が情報を探しているのなら参考になるだろう。
たぶん専門家が取り組めば天板のファイバーロープ化は安全確実にできる。やろうと思えばそんなサービス提供もアリなんだろうけど、、ま、、、、このへんで。
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天板のファイバーロープ化
私は改造のアプローチはしない。だから天板もセメントで固めるつもりだった。
しかしアンコール触媒機は天板を外してこそ「普通のメンテナンス」が可能になる?とやってきたくせに、またセメントで固めてしまってどうする?
しばらく逡巡したが、やはり記事的には試さねばなるまい。天板のファイバーロープ化を考えてみた。
参考になるのは次のサイト。
すでに天板のファイバーロープ化を行っている。
▶薪ストーブ情報 firewood.jp 薪焚亭主人さん
▶薪ストーブ研究室 nnishiさん
天板の溝はやや幅がある。ふだんアンコールで使わない1/2のファイバーロープが良いのはそのためだ。長さは185cmくらいだったかな。
手順は通常のファイバーロープ交換と同じ。
1)古いセメントを除去しキレイにしたら濡れぞうきんで湿らす
2)濡らしたぞうきんでファイバーロープの接着面を湿らせる。
3)セメントを充填する。
4)引っ張らないようロープを置き、指でしっかり押さえる。
さて注意点は、コーナー4カ所と、フロント中央のネジ込部分。結構な隙間があるのだ。
天板を外した直後の写真をのせておこう。耐火セメントがどう盛ってあったか様子がわかる。耐火セメントを取り除いた写真ものせておく。形状がよくわかる。
まずコーナー4カ所の隙間を何とかしよう。ここの処理次第では煙が漏れる例がある。
私はそれよりも余分な空気を吸うことがイヤなので隙間はがっちり固めたい。そこで空間をセメントで埋めることにした。
適度にセメント山盛りして天板をのせれば「型」がとれる。形を整えたら一日乾燥して完成。見苦しいのはご愛嬌。成形しようとしていじりすぎたんだ、笑。
次に紙粘土を買ってきて、ファイバーロープの咬み具合やどれだけ隙間が残っているか調べた。図のようにファイバーロープを二重にする余地はないかと考えたからだ。理屈では1/2(12.7mm)の厚みを上に入れたら下にも同じ厚みが入るはず。
緻密に調べてるフリしてとてもアバウト、笑。
予算的にホームセンターで済ませたくてそれしかなかったホンマ製の8mmをチョイスしたよ。
気になるのは、固定する全ネジがあまりに華奢すぎること。強いトルクをかける設計になってないよね。
この点、二重にして適度なトルクで済むようにと思った発想なんだけど、ファイバーロープだからある程度締めなきゃいけないし、結局のところ天板をのせるとギューギュー締めちゃうんだよね。
改造というより試行錯誤。何年かで方法を定めたいと思う。
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アッパーファイヤーバックの取り付け
さてアッパーファイヤーバックを取り付けよう。ここを正確にやりたくて始めた今回のメンテナンスだ。やっとたどり着いたよ。
セメントを盛るのは図のようなラインだ。そのための溝がある。ボルトの穴を迂回するかまっすぐ盛るか、流儀が分かれるようだが、ここに十分な量を充填する。私はパテで盛っていることもあって全面に盛りまくったよ。そう、ここはパテでする仕事だと私は思う。
そしてバックパネルの側の溝にも。本来は盛るべき溝のないサイドパネルの方にも。
むろん過剰なセメントの量は、はみ出すだけで意味がない。盛ればいいってもんじゃないが、とにかく今回のメンテナンスはここを確実にやりたかった。シーズン途中に気密漏れの心配などしたくない。アンコール触媒機メンテナンスのひとつのキモなのだ。
それに長年使ってる薪ストーブのパーツは歪みや曲がりがあって当然。私のアッパーもやや変形が始まっている。新品では起こらない隙間も起きるだろう。十分すぎる量のセメントで対応する。
天板を外して上からやるのはラクだよ。すべて見渡せるし細部も確認しながらできる。
アッパーは左右2つのボルトで固定される。まず左側からダンパーロッドの穴に通すとそこで左側の位置は決まるから、反対側(右側)のボルトを締めて固定だ。
写真がないのが残念。上からならばあっと言う間に接着だ。
バックパネルとアッパーとの隙間も十分にセメントで埋めよう。
ところが、、、!
二次燃焼ボックスを忘れた!
あの有名な?「アッパーファイヤーバック取り付けのミステイク」だ、笑。
アッパーの前に二次燃焼ボックスを据えておかないと、後からでは二次燃焼ボックスを入れることはできない。あらかじめネットで読んで知っていたのにやってしまった。上から作業してるからつい気づかないんだな。
直後だったからアッパーをいったん外してセメントを整え直してやり直しがきくからいいものの、次回からは「二次燃焼ボックス」とガムテープに大きく書いてアッパーに貼ってから作業しようと誓ったよ。
くり返すが、
「アッパーファイヤーバック取り付けのミステイク」には3つある。
1)ダンパーロッドにスペーサーとワッシャーを通し忘れること
2)二次燃焼ボックスを忘れること
3)耐火セメントが十分でない
気をつけよう、笑
一度経験すればどこにどう接着されて、セメントがどれだけの量いるのかわかる。導入当初に見たあちこちにはみ出した耐火セメントの理由もわかってくる。
これなら天板をしたままやるアッパーの交換も理解できるが、それには経験と回数が必要だろうね。だからほとんどの人は専門家に依頼する。正解だ。
初めてだったり経験が少ない人は知らず知らずミステイクをしている可能性はある。
一方で、初めてやった私でも天板を外せばなんてことない作業であることも事実。
アンコール触媒機は天板を外すことで、案外「普通のメンテナンス」が可能になるかもね。
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バックパネルの取り付け
さてバックパネルの取り付けだ。
セメントが盛られていた様子を観察すると、ご覧のようにボトムには端から端までびっしりセメントが盛られている。相手がホウロウだろうが躊躇なくここはてんこ盛りだ。
バックパネル側もボルトの穴を除いて写真の部分にセメントが盛られていたようだ。当然、押しつぶされてこの面積をカバーする量ってことだ。
レッグとの空間がポッカリ空いている。この隙間は結構大きい。ここは特にてんこ盛りで埋めてやる必要があるだろう。
さあ濡れぞうきんで濡らしながらキレイにしたら、耐火セメントを盛って接着だ。バックパネルはガチガチに固めていいんだから、私はバックパネルにもボトムにもサイドパネルにもそれぞれ盛りまくったよ。
写真はない。初めてだし私もそれなりに没頭したんだな。
バックパネルはボトムに据えてから、本体に押し付けるかたちになる。留意点はないに等しい。作業はシンプル。セメントが足りないと思えば足すし、はみ出し過ぎて見苦しいセメントはパテや濡れぞうきんで拭き取ろう。
写真では仮止めのボルトをしているね。当然アッパーをつける時に抜くことになる。くり返しになるが荷締めベルトで本体を巻いて終止バックパネルを固定するのがよかったね。
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耐火セメント容器入り
フルメンテナンスで使う、耐火セメント容器入りだ。
今回、バックパネルまで外したから必要となった。なんといってもセメントを盛りに盛るこの安心感はいいよね。カートリッジタイプの1.6倍も入ってるのにカートリッジより安い。アッパーファイヤーバックもこれを盛りまくって接着してやろう。
開けると水分が分離している。うっかり捨てたりこぼしたりしないよう、まずは混ぜなければならない。粘りが強いから太っといドライバーをガン握りして結構力がいったよ。やがて滑らかになってくれば準備オッケーだ。
パテで盛るにはいろんな流儀があるだろうけど、実は意外と大きな仕事も小さな仕事もできる。パテも3種類くらいはあるといい。写真のパテは大面積をくっきり盛れる。あと容器が丸いのでパテ先も丸いのがあるといい。最後の最後までムダ無く使える。あとは油彩ナイフのような細いヤツ。細かなことができる。
同じく必要なものは、濡れぞうきん。
セメントは水性なので直後なら手の汚れもホウロウについたセメントも簡単に拭き取れる。マスキングのように使ったり、はみ出しを押さえたり、これはなくてはならない。鋳物を軽く湿らすにも欠かせない。私は使い古したTシャツを2枚使ったよ。
ところでこの耐火セメント。アメリカRUTLANDの製品だ。興味のある人はサイトを覗いてみてもいいだろう。
「濡らしてから接着する」、、DIYのセメントいじりでお馴染みだ。
「ガスケットを軽く濡らす」、、なんですと?確かに道理だ。
「使用期限は出荷から18ヶ月」
知っていることの再確認や、「?」もまた面白い。
「RUTLAND」http://www.rutland.com/
容器入りにはカートリッジタイプがあるらしい。では黒ラベルのカートリッジとどう違うんだ?などと無用のツッコミはやめよう。
成分構成を見ると、黒ラベルは容器入りと成分は同じ。ただカートリッジやチューブなので使いやすいよう成分比率が異なっているかも。でも基本的に同じだよ。
赤ラベルと黒ラベルは明らかに成分が違う。だから赤ラベルはファイバーロープ専用。商品名の通りだね。
シリーズ検索用:「シーズン7のメンテナンス」
アンコールのバックパネルをはずす
天板を外したところで、しかしこのバックパネル。仮止めのボルトを外せば明らかに浮く。このまま力を加えたらカンタンに剥がれて後ろへ倒れるだろう。
天板をはずしてアッパーを交換するということは、バックパネルが一時的に固定を失ってフリーになる。まさか6年で本当に剥がれるとは思わなかったから、私は仮止めのボルトで保険をかけて済まそうとした。でも次回からは荷締めベルトなどで本体をしっかり巻いて固定してから作業しようと思ったよ。
そうやって固定を保持している限り、バックパネルは内側から隙間に耐火セメントを充填する補修で済むはず。コーキングガンでしっかり奥まで充填してやればね。
いずれにしろ、耐火セメントは劣化していてとくにアッパーファイヤーバックを取り付けるあたりはボロボロだ。これも経験だし、いっそ外して取り付け直すことにした。まったくもう、ここまで来たら止まらないよ、笑
バックパネルをはずすのはカンタン。メリっと剥がれる。年数が経ったり私のように高温で焚いたからセメントの劣化が激しいのだろう。2、3年の比較的新しい状態なら大変だろう。そもそも剥がす必要もないだろうし。
接着面もキレイにして新しい耐火セメントを盛りに盛りまくって接着してやろう。大量の耐火セメントが容器入り(カップ)で必要だ。