「 薪づくり・薪のこと 」 一覧

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雪中の薪割2

雪かきしてもまた雪に埋もれる。でも3月ともなれば寒さの緩む日を選べば薪割りは可能だ。
さあ、薪割りをはじめよう。グレンスフォシュ一本ではじまりだ。
雪から掘り出した玉同士は氷でガチガチに固まってる。手ではビクとも動かない。グレンシュフォシュの背でゴンゴン叩いて氷からひとつひとつ解放してようやく薪割り台に乗せることができる。

4月まで雪解けをのんびり待てばいいのにこうまでして雪の中で薪割りしてるなんて、雪解けがうれしいのか薪割りがうれしいのか、笑。
この2トンは大割に割る。このところ大割でなく中割や小割でよく焚くことに関心があったが、それは大割は不要という意味じゃない。大割が欲しい場面も当然あるわけで、この記事(「薪の量」)でいうところの、2kg台の中割〜大割も意識してつくっておこうというわけ。焚くのは次シーズンではなく次次シーズンの2015年の冬。大割だから2年の乾燥期間をもうける。そのための今この時期の薪割りだ。

大割だから難しいコントロールは要らない。ど真ん中に打ち込んでほぼ半割オンリーをくり返す。薪割りの一番楽しいところだね。しかもすべてナラ。重厚な手応えでパックリ綺麗に割れていくのがたまらない。
写真では割れ筋に一撃。弾け飛んでしまわない割り切る寸前なのは狙い通りなんだ。転がった半割を薪割り台に乗せ直すのが面倒でね。重いし。斧もほどほどの力加減で体力の省エネさ。
あとは向きを変えて2等分、あるいは3等分で大割に割っていく。
今年の薪づくりは雪中の薪割りでスタートだ。


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雪中の薪割

せっせと雪かき。雪かきしなきゃ何にも始まらない。2/23の休日、晴天に恵まれて薪場の雪の中から原木を掘り出してるところ。現れたのは昨年秋に玉切りした2トンだ。
ふうふう言いながら一人雪をかく。でも雪かきはわりと好きだ。重労働ではあるし報酬もなければ笑えることもない。でも好きだ。薪割りに似てる。一人黙々と雪をかく。
最初の頃はブルーシートをかけたものだが、近年はなにもしない。雪に埋もれるまま。そのおかげでカビないしムレないし黒ずみもしない。雪に洗われて実にきれいな薪になる。雨ざらしならぬ、雪ざらし。寒中乾燥だか水中乾燥だか凍結乾燥だか、乾燥が促進される何か作用が働いてるってことはないのか?(またはじまった、笑)。いい薪つくるなら雪の中。言いふらしてやろう。


そんな雪かきの様子を薪棚に収まった薪が見てる。いつ割った薪だろう?記憶が混ぜこぜになってしまってる。
薪づくりの極意は忘却にある。それくらい早めに割って積んで長い時間かけて乾かしてなんの不安もなく暮らす。そうすると冬に恵みがやってくる。私は楽をするためのキリギリス。なのでせっせと働いている。


追記だ。
いやいや、真に受けないでほしい。雪の下はつまり氷室のようなもの。あるいは冷蔵庫のチルト室。保存状態がいい。つまり大きな水分変化は見込めない。と考えるのが普通だよね。あんまり雪かきに精を出したものだからつい戯れ言だよ、笑。
雪かきして大気に露出させれば氷点下10度以下の最低気温と日中の温度変化で乾燥が進むかと思うけどね。
これでも例年より積雪量は同じか、やや少ない。次の休みが晴れたら今度こそ薪割りだ。

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玉切り台2

薪づくり9年目。以前、玉切り台はもうほとんど使わなくなったと書いたことがある。「玉切り」(2011/06/23)
何故かと言えば、私の薪づくりは原木購入がメインになっているからだ。薪のために伐り出された立派な径のものばかり切っていて、10cm程度やそれ以下の小径木や枝は切る機会は少なくなってるんだな。
けれども今回、たまたま小径木や切れっ端が多く手に入ったので、久しぶりに玉切り台の出番というわけ。

私の場合、ホームセンターで2×4材を2本買ってきて3等分に切るだけ。それをクロスに組んで左右をブリッジでつなぐ。
見ればわかるシンプルさだ。クロスの組み方で背の高さが変わるし、ブリッジの長さもお好み次第。それぞれ具合のいいようにアレンジすればいいね。
あるいはボルトで締める組み立て式にして、シーズンオフには分解して収納できるようにしてもいい。そうすれば薪場で打ち捨てられることもなかろう、笑。
腰の負担を考えて腰の高さの玉切り台もアリだけど、しゃがんで持ち上げる自体が腰に負担だしね。低い位置なら足で抑えも利くし小径木や枝なんかを複数本まとめて切るのに重宝してる、私の場合は。


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軽トラのタイヤ2

・・・・・・<注>上の図は中学レベルの計算。あとでしたい話のあくまでイメージ図だ。実際のクルマの荷重計算はこんなではない。よろしく。

さて、軽トラで一般的な145R12 6PRのトラックタイヤは最大負荷能力が450kg。これって4本合計すると1,800kgの重さを支えられる計算になるよね。静止したままただ重さを支える上の図の場合だよ。
この合計1,800kgから自分の重さを引いた残りが積める重量だ。私の軽トラ(ホンダアクティHA2)の車両重量は680kg、定員2名110kgとして、
(1,800kg)-(車体重量680kg+定員2名110kg)=1,010kg。
支えられる重量はあと1,010kg残ってる。つまりあと1,010kg(約1トン)が積載できるじゃないか!、、、、笑、、、、、ただじっと止まってるだけならばね。

書こうとしてることはこんなレベルの計算でもタイヤの能力が足りてるか不足してるかが実感できるってこと。

それはタイヤの空気圧と負荷能力の話。「今日は積むぞ」って日は朝ガソリンスタンドに寄って空気圧をみてもらうといいんだ。私のように薪を満載して走る人は特にね。
乗用車タイヤだとわかりやすい。ロードインデックスといってタイヤの強度を示す数値がどのタイヤにもついてる。下の表はロードインデックスと空気圧と負荷能力の関係だ。つまりどれだけの強度のタイヤでどれだけの空気圧かによって負荷能力は全然変わるという表だね。

以前、中古の乗用車タイヤで薪を満載したことがある。700kgは積んだと思うんだ。私はトン単位で原木を買うから運ぶ回数や量で重さの見当がつく。
で、その日タイヤはぺっちゃんこ。路面の段差にホイールがガンと打ってる。車体はフラフラで曲がれる気も止まれる気もしない。ホントあれはまずかった。
そのタイヤのロードインデックスが73。空気圧は低かったと思う。長期保管でノーチェック。仮にそこそこ200kPaあったとしても、上の表でいくと負荷できるのは1本あたり330kgでしかない。
(330kg×4本)-(車体重量680kg+定員2名110kg)=530kg。530kgしか積めないということがわかる。*くり返すがじっと止まった状態での話としてもだ。
なのに私は700kgを積んだ。じっと静止して重みに耐えるだけでも能力オーバーだというのに、しかもその状態で走らせてしまうんだから、知らないということはまったく恐ろしいこと。
だから軽トラは6PRのトラックタイヤが標準だし、なおかつ心得ている人は重いモノを運ぶ時は空気圧を高めにする。6PRのタイヤなら最大350kPaまで高めることができ、その場合は1本あたり450kgと最大の負荷能力になる。

空気圧を高めれば今よりもっと積める?いやいや、その分より安全に走れると考えるんだ。積み過ぎはほどほどに。安全にいこう。
まあ、そこまで満載して走らない人には関係のない話だけどね。


追記だ。
空気圧の単位。
240kPa=2.4kgf/cm2
350kPa=3.5kgf/cm2
調べると(kPa)の表記ばかりだけど(kgf/cm2)つまりキロで呼んだ方が馴染みがあるかね。

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軽トラのタイヤ

軽トラのタイヤなんだが、軽トラは「軽トラック」であるからして本来はトラック用のタイヤを履く。
タイヤを見て「145R12LT」とか「145R12 6PR」とか書いてあればそれがトラックタイヤだ。LT=ライトトラック用、6PR=プライは強度のことで要するに強度が増した丈夫なタイヤなんだな。乗用車のタイヤは4PRに相当し、トラックタイヤは6PR以上となる。8PRになると数値では乗用タイヤの1.3~1.4倍は重いモノに耐えることになってる。
でも世の中には安価で性能のいい乗用車タイヤがゴロゴロしてるからね。どうしても乗用車用のタイヤを履いてしまうよね。私も手に入りやすいので乗用車用の中古スタッドレスばかり履いて、溝が減れば夏タイヤとして履きつぶすをくり返してた。
しかし私は薪ストーブユーザーだ。薪を満載して運ぶ。まさか最大積載量の350kg以上は積みませんなどとどの口が言う?笑
年に幾度となくタイヤをぺっちゃんこにしてヨタヨタ走ってる。しかも履き潰し寸前の中古タイヤばかり。それで薪を満載して自宅や薪場まで20km、40kmと走るんだ。大きな国道も走る。危ないよね。いつかヤッちゃいそうだ。
そういうわけで、最近は手に入る限りトラックタイヤを履くようにしてるんだ。やっぱり薪満載で走ってる時の安定感はまるで違うよ。自分の軽トラが頑丈になって性能アップした錯覚に陥る。
それが当たり前だろうって?、確かに、笑。
いずれにしても積み過ぎには気をつけて。足元はしっかり。安全にいこう。


追記だ。
私は薪を運ぶことがメインに考えているので「乗り心地」とか「走り」「見栄え」はカンケーない。通勤には使っているけど1分で職場に着いてしまうしね、笑
トラックタイヤに空気圧を高めるとそりゃ固いよ。乗り心地はまさにトラックだ。そこは好みだね。
そのことを加えておこう。

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ひたすら薪割り

ひたすら薪割りだ。玉がそこにあれば割る。ただひたすら割る。
最初にするのは私の言う 「半割祭り」というヤツ。斧で片っ端から半割にする。これが大好きでね。薪割りの一番楽しいところだ。
次にそれを電動薪割機で欲しいサイズの薪にしていく。むろん斧も使う。気分次第。この春の薪割りでは8トンを割ったが、電動薪割機械3:斧7、くらいの比率だったろうか。やっぱり斧で割る方が速いし楽しいよね。そして電動薪割機があるとやっぱり作業は進む。併用してうまくやっているよ。
割った薪はすぐ積まずに天にさらしておく。かつて雨ざらしについていろいろ考えたが、自分としては玉や半割にしたものは1ヶ月くらい雨ざらしにし、中割や小割に割ったのなら約2週間のうちには薪棚に納めることにしてる。休みがいつ取れるかという日程的な都合でもあるけどね。
薪の長さは私のアンコールに対して47〜50cm程度。計って切るわけでないので目分量だ。樹種はナラと広葉樹の雑木が適度に混じったもの。ナラについては、かつては大割狂の信者みたいな私だったが、最近は適度に割るようになっている。乾燥第一ってところだ。

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薪春到来

球春ならぬ、薪春の到来だ。薪づくりを再開しよう。
今年もケガなく無事に薪づくりができますよう。
このところの電力事情や高騰する原油価格などエネルギー問題はずっと不透明。だがこういう時こそ頼りになるのが薪ストーブだ。今年はいつもの年にもましてたくさんの薪を作ろうと思う。うん、アリの気分にはじめてなった。

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半割祭り3

クルマで20分の薪場に雪だ。
11月下旬ともなれば珍しくもないが確実に雪は迫っている。こいつはますます急がねば。というわけで、久しぶりの休日。今日は半割祭りだ。

4トンの玉を全部半割にする。片っ端から。多少の割れ筋を読んだらあとは難しいコントロールは無用。ただひたすら斧をど真ん中に打ち込むのみ。こうして斧で半割にした上で、電動薪割機で欲しい薪を作る。それがこのところの私のやり方なのだ。( 「電動薪割機シリーズ」
斧を振れば体力勝負だから休み休み、そして クエン酸ホットウォーターで補給しながら、半割だけならそれほど時間はかからず半日程度で終了。いい汗かいたよ。
次の休みは電動薪割機を持っていく。
これは来シーズン2012年の薪。早く片付けよう。山から下りてくる雪と競争だ。

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含水率20%の薪2

前回(「含水率20%の薪」)のつづき、「含水率20%前後が理想的な薪」とはファイヤーサイドのサイトの記述だ。
実はずいぶん甘め(高い数字)だなと思っていたら、よく読むと「完全に乾燥している薪の重さに対する水分の重さ」が含水率だとしているではないか。おっと、つまり乾量基準含水率(ドライベース:DB)での20%ということで、湿量基準含水率(ウェットベース:WB)に換算すれば 17%前後ってことじゃないか?

このように木の含水率には、乾量基準含水率(ドライベース:DB)と湿量基準含水率(ウェットベース:WB)の2種類がある。
林業の世界では、DB(ドライベース)が常識らしい。全乾法で105℃で加熱して水分をゼロにして正確に含水率を出す。JIS規格で決まっている。木に詳しい人はたいていDBで話をするものらしい。
でも世間一般にお馴染みなのは感覚的にもWB(ウェットベース)だよね。薪ストーブユーザー御用達の簡易水分計もWBだというし、エネルギーの世界たとえば木質燃焼のバイオマスの世界もWBが主流とのこと。
巷にある薪情報はこのDBとWBがお互い意識されることなく混在しているんだ。

WB「薪は15%以下まで乾燥させると最高だね」
DB「そりゃカラッカラだな。20%くらいでもいいよ」
WB「??、高いよ、せめて10%台でなきゃあ?、、、」
DB「25%下回ればだいたい焚ける」
WB「??、、じゅーじゅー言わないか?」
DB「生木だって燃えるんだ。火持ちはいいよ」
WB「、、、、、??」

てな具合におそらく素人のWBの人は煙に巻かれる。
つまり、
「含水率20%(DB)前後が理想的な薪です」あるいは、
「含水率17%(WB)前後が理想的な薪です」が正確なんだ。
17%(WB)前後なら私にもジャストフィット。感覚的にも経験的にも合点がいく。もっと乾いた15%(WB)以下が理想的と書かないのは、おそらく一気に燃えて高温になるし可燃性ガスも一気に出るからだ。長時間燃焼にも不利。ゆっくり長く燃えるのがハイテク薪ストーブの理想としたいところなんだろう。
まあ、私の書くことだから鵜呑みにしないよう。こういうことを書く人もいるということで。
さてさて興味や知識としては面白いDBとWBだけど、実際の自分の薪づくりに影響するだろうか?人の話を聞いたり読んだり理解するにはいいだろうね。
いずれにしろどんな知識を得たところで、いま目の前の薪が乾いてなければ何にもならない。今シーズンは含水率20%(WB)の薪だ。せっせと小割りづくりに精を出しているよ。

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玉切り2

注文した原木は4トン、ナラと雑木の混じりだ。これは来シーズン(2012年冬)のためのもの。いま切って年内に割っておけば乾燥期間1年の薪になる。春と秋、年2回の薪づくりは我が家の定例行事なのだ。
10月のある休日、一気に玉切りしたよ。下はその写真。手前から奥へと切り進んでいく。切った玉は後ろへ蹴る。もしくは投げる。私はこんな風にして切っているよ。





玉切り台は使わなくなった。積み木崩しをするように、手前の切れるところから切り、切りにくければ地面に転がして切る。以前の「玉切り」の記事の通りだ。
朝9時から始めて午後2時には4トン全部切っちゃったよ。年末にかけてなかなか休みは取れないし12月には雪も積もる。やれる時に一気にやる。

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