「 薪づくり・薪のこと 」 一覧
含水率20%の薪
参ったな。シーズン7は薪の乾燥がイマイチ。
水分計で計ると表面は17%。でも表面だけなら3ヶ月でこれくらいの数字にはなる。本当に調べるなら割って内部を計ることだ。
げげっ、内部は22%。
同じように何本か割って計ってみたところ、最大で26%なんて薪も出た。10%台に乾いてる薪もあるからだいたい半々くらいか。平均すると含水率20%前後の薪ってとこだ。
アンコールのメンテナンスはバッチリ最高の状態なのに、薪の乾燥がイマイチとは、、、、うまくいかないものだな、笑。
思いあたるフシはある。要するに薪割りした時期が遅かった。諸々の事情でやむを得ず作業できないことはあるよね。今回はそれだ。
前年の冬、薪づくりは遅れに遅れ、6トンの玉切りを終えたところで早くも雪が来てしまった。晴れたら薪割りをしようと臨時にブルーシートを被せておいたら、そのまま大雪に埋もれて越冬するハメに。雪の下でシートに覆われ通気もよくなかったし、春になってすぐに割ったがあれからまだ6ヶ月半。ちと乾燥が足りないよ。
加えて今回は6トンほとんどがナラ。ナラは乾燥が遅いのだ。雑木なら「春に割って夏を越えれば」十分に乾燥するのだが、いずれにしても「薪は一日でも早く割る」。鉄則だね。
シーズン後半には乾燥も進むだろう。それまでは乾いてなさそうな薪は小割にしてしのいでいく。26%なんてのはきっと「ジュージュー」いいそうだ。せっせと小割りに割り直しているよ、笑。
小割を多用しダンパー操作に気をつけて空気も多めに心がける。私にはいい練習になるだろうて。
ところでファイヤーサイドのサイトでは理想的な薪の含水率は20%前後だとある。「10%台まで乾燥したのが最高の薪」というこれまでの私の理解は必ずしもそうではないということか。含水率20%あたりが一気に燃え盛ることなく徐々に燃えて火持ちもするという意味かと思うが、そのあたりを理解するにもちょうどいい機会だね。
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追記だ。その後、「含水率20%の薪2」で含水率の理解が少し進んだ。興味のある人は参考までに。
軽トラで薪運び2
私の薪棚はクルマで20分の郊外にある。自宅では薪を置くスペースが足りないからここに場所を借りて薪づくりをし軽トラで自宅に運んで焚くわけだ。ほかにも原木を運んだり近所の伐採木をもらってきたり、私の薪ストーブライフに軽トラは欠かせない。
そこで買った軽トラがホンダのアクティ。平成元年式の550cc、4WD。通称「丸目のアクティ」。さすがに古いけど私には必要十分なんだ。
写真はナラばかり積んでいる。ナラは重量があるから私の軽トラではここまで。市街地の交差点も走るし積みすぎは注意だ。
薪は揃えて積んでいく。コンパネで壁を作ってポイポイ放り込んでいくのもいいけど、どちらも積める量は同じ。私は地道に積むよ。この向きで積めば左右の崩れは心配ない。そして荷台シートでおさえる。
ちなみにこの軽トラの荷台寸法は幅133cm(内寸)。40cmの薪なら3列で積めるが、今は47~50cmくらいで切っているので2列でしか積めない。その分高く積むから重量的に運ぶ量は同じだけどね。
ちなみに軽トラには旧規格と新規格がある。平成11年式以降の軽トラは新規格で荷台の幅が約141cmに広がっているそうだ。薪が45~47cmまでなら3列になるね。
中古の軽トラは、ちゃんと整備されて売られる相場は20万円代くらいからだろうか。古い旧規格のだったら10万円台のもあるけどまともに乗れるかどうかはギャンブルだ。
私はネットで探してパワステ、エアコンなどもちろんついてない車検切れ寸前のを6万円で拾ってきた。電車とバスを乗り継いで見知らぬ田舎町の自動車屋まで引き取りに行ったよ。楽しい買い物だった。整備して車検通すのに10万円近くかかったけど、相場より安く済んだしエンジンも快調で長く乗れそうだからラッキーだった。
主な軽トラのメーカーと車種名は次の通り。
■スズキ・キャリイ
■ダイハツ・ハイゼット
■スバル・サンバー
■ホンダ・アクティ
■三菱・ミニキャブ
あとは、
マツダ・スクラム(キャリィOEM)
日産・クリッパー(ミニキャブOEM)
トヨタ・まもなく(ハイゼットOEM?)
原木を入手5
久しぶりに原木を入手だ。現場にチェンソー持って切りにいくのは3年ぶり。このところ原木購入がメインになっているからね。現場調達は不定期かつイレギュラーだし計算が立たないから紹介されてもほとんど乗らないようになっていた。
しかし断りきれない紹介もある。今回はそれ。
再三の催促でようやく重い腰が上がったってワケ。
しかし辛い現場だ。こんな暑い時期に軽トラから100段以上の石段を上った傾斜地で、しかも腐って虫がついてる老木。それが平地でなく斜面の草むらに去年から打ち捨ててある。切れば水道の蛇口をひねったかと思うほど水がジャバジャバ出てくる。内部は腐りと虫食いで相当痛んでいるんだな。
不定期の臨時収入であることは間違いないのに、、、、気持ちがはいらない。重いし軽トラは遠い。
ワガママな物言いかもしれないが、素人が自分でする薪づくりは、自分にできることできないことをしっかり線引きした方がいい。長くやるコツだ。
そんなこと考えていると作業も雑になるね。目立てる気にもならないからサッとやってサッと帰りたい。チェンソー仕事ではこういうのは危ない。素人だし傾斜地ではできるだけ無理しないようにしたよ。
最大で50cmを超える径があって、40cmのバーのカーツポーランでは難儀する場面もあった。こうした現場に頻繁に出かけて大径の木を切るなら低価格チェンソーは完全に非力だね。オススメしない。
ますます生い茂る草むらをかき分けつつ、この暑い時期にあと数回は通うことになる。
半割祭り2
正確には半割祭りは前回で終わってる。これはその続き。さらに欲しいサイズに割っているところだ。
ほとんど斧一本だ。電動薪割機も持っていったが30分で止めた。今の私はどれだけでも斧が振れる。薪割り絶好調。4月5月と薪づくりを続けて6月の私の体はすっかり「薪割りマシーン」に仕上がっているのだ、笑
しかし勿体ない。もう割る玉がないよ。このまま薪づくりはシーズンオフとなり私は斧を振らなくなる。体は元通りになまっていき、ネクタイで完全インドアの私は運動して汗をかくこともない。
そして秋の薪づくりが始まると電動薪割機の力を借りながら、また一から薪割りの体になっていく。このくり返しなんだな。
一年を通して休日ごとに適度に薪割りができるといいのにね。それが誰かの役に立つのが一番いい。
それにしても、ただそこにある玉を割る。ひたすらに割る。たったそれだけのことがこんなにも楽しいのだから、私も相当な変わり者なんだろう。
仮積みの薪
仮積みの薪4トンが雨に打たれている。
割った直後は天にさらして、雨によく打たれた方が乾燥が進むのではないか、という例の仮説の実践だね。(2007年頃の 「雨ざらしの薪」シリーズのこと)。
一年目の頃は雨に濡らすなんてトンデモナイ。ポツリとでも雨粒が落ちようものならシートかぶせて一生懸命だった。つい遠い目になるよ、笑
割った後の雨ざらしはどんなに長くても3~4週間までとしている。アリやら菌やらコケやら見苦しいものが薪につくのが嫌いだし、薪の成分(カリウムなど)が流れすぎてしまうと、乾燥する代わりに火持ちが悪くなるという説も目にしたからだ。
早まりそうな梅雨入りを察知して、ちょうど3週間目のこの日、薪小屋へ積み直したよ。入りきらない分は波板を乗せておく。これでこの4トンは思い出すまで忘れていよう。
半割祭り
平日の午後から休みが取れたので、薪場の2トンの玉を片っ端から半割にする。右に2トンの山があり、左がそれを割った半割の山だ。
難しいコントロールも読みもいらない。ひたすらど真ん中を叩き割るのみ。これぞ薪割り、一番楽しいところ。今日は「半割祭り」だ。
季節は初夏。鳥は鳴いて風は吹いて野山に芽吹いた新緑に囲まれ、夏日となる暑さでTシャツ1枚となって、ふうふうと割り続ける。こんな日々であるのなら薪ストーブライフは最高だ。
2時間と少しで半割完了。半割どころか4分の1、調子が出てたくさん割ってしまったが、あとは電動薪割機を使って実際に焚く欲しいサイズに割っていく。それは来週の仕事だ。すでに半割となって割れているのだから4トンの力でもラクチン。そう多くの休みはいらないだろう。
四角い薪を割る
最近、四角い薪を割りたがる。30cmくらいのナラの玉では下図のような感じだ。
とくに電動薪割機で割る時は、ひとつの玉からいろんなサイズの薪を作ろうとする。心材がメインの大割・中割と辺材の小割、というイメージだ。やりたいことは要するに薪のバリエーションだね。
斧で割っても同じように四角い薪を作りたがるがそこは体力勝負。「木取り」するみたいな正確さと大量生産は電動薪割機だ。だから薪割機を使うときは余計に四角くしたくなる。
一度始めると堅く締った心材を8等分などと細かく割るのが勿体なく思えてきて、いよいよ薪は四角くなっていく、笑。
樹皮の面積も小さくなるから、乾燥も早くなるだろうか?
薪割りの筋肉痛2
6年目の薪割りは、クエン酸をたっぷり含んだシークワーサージュースで筋肉痛対策にしている。100mlで5.5gのクエン酸を含むこのジュースはビタミンも含んでいるし、もともと飲料だから水で薄めても美味しい。飲んで美味しいことは重要だよね。
あとは価格。このシークワーサージュースは900円そこそこでお好みで薄めて5~10回は摂取できるから、専用のクエン酸アプリと比較しても十分経済的なんだが、さらに経済的なのはクエン酸の粉末1kgをドンと買うこと。5gだったら200回だぞ、笑。料理や掃除など用途はいろいろあって購入者は結構いるらしい。
サプリメントの苦手な私も試してみることにした。
水によく融けるクエン酸ほぼ100%の粉末。舐めると飛び上がらんばかりに酸っぱいのは当然だが、5gを1リットルの水に溶かして薪割りに持参する。シークワーサーウォーターほどには美味しくないし味気ないが(いやいや、とても酸っぱいが)、悪くない。経済的かつ効果的なクエン酸摂取の方法だね。
そりゃ最終的には疲れるし腰も痛くなるが、筋肉痛にはならない。私は翌朝、筋肉痛で起き上がれないようなことはなくなったよ。
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追記だ。14年目になってこの記事で書いた「クエン酸の粉末1kg」をまだ愛用している。シークワーサージュースも美味しくて良かったけど「クエン酸の粉末1kg」を買って以降は一度も飲んでいない。「クエン酸の粉末1kg」で必要にして充分。大げさでなく、筋肉痛はまったくしなくなった。
薪割る時の水分補給にペットボトル500リットルに大さじ1杯くらい適当に溶かして飲むのと同時に、夜寝る時に少し濃いめに「キュー」と酸っぱいの我慢して飲む。すると寝てる間に疲れた筋肉に作用してくれるらしく、翌朝の筋肉痛は解消する。ビタミンCのサプリなんかも一緒に飲んで寝るともっと確実。ホントだよ。。。。自分だけかな?笑、まあ自己流だからこのあたりで。
薪割りの筋肉痛1
以前、コメントで筋肉痛対策を書いてくれた方があった。
薬局で買うクエン酸を数グラム、飲んでから薪割りすると筋肉痛にならないのだとか。ふだんから体を動かしている人には珍しくもない知識のようだ。
クエン酸は、疲れや筋肉痛の原因となる疲労物質(乳酸)を体内に溜まらなくする働きがあり、とにかく酸っぱくて、梅干しやレモンなどに多く含まれている。部活動や大会などで定番の「レモンの輪切りのハチミツづけ」がそれだ。
クエン酸の摂取量はさまざま。
アスリート向けサプリのクエン酸は1回で12gとも15g以上とも。
普通のサプリでは5g~10g程度、
毎日の美容とか健康食品では1日1g~2g程度、などとある。
レモン1個はざっと4gのクエン酸を含み、梅干し1個ではざっと0.5gのクエン酸を含む。もちろん大きさによる。
そしてクエン酸は一度に多く取っても体外に流れていくだけらしい。
このようなことを検索してみると、薪割りをする私の目安はとりあえず5g程度としてみる。ちょうど愛用している泡盛を飲むためのシークワーサージュースが、100mlで5.5gのクエン酸を含んでいる。これでどうだ?。
こうして6年目の薪割りはシークワーサージュースを水で薄めた「シークワーサーウォーター」を持参している。好みでかなり薄めるけれど、水筒でざっと4g~5gのクエン酸を飲みながら薪を割る計算だ。
ところがこれがスゴイ。
酸っぱいので飲めば身体がしゃんとなるような感覚のみならず、薪割りを続けていて疲れる気がしないのだ。何より気力が衰えない。
恐るべしクエン酸パワー。
夜はストレッチを十分にしてまたシークワーサーをジュースやら泡盛やらで飲んで良いベッドで眠る。
6年目の薪割りは今のところ筋肉痛知らずだ、と豪語しておこう。
薪割り6年
薪割りが好きだ。できれば一年中、いつでも薪を割っていたい。
ここはクルマで20分の場所に借りた薪場だが、自分の家の敷地に薪場があったらどんなにステキなことだろう。
朝起きて斧を振り、仕事帰りで斧を振る。
休日の夕方、夕食前の1時間に薪を割る。
日の長い夏の夕暮れ、ほろ酔い加減で薪を割る。
いいよね。
私にとって薪づくりはモノづくりだ。
生産的で創造的で、暮らしを確実に豊かにする。
たぶん私はずっと薪を割るだろう。
60、70歳になった自分が薪ストーブを焚いてる様子が想像できる。
生きていればとか、元気ならば、とか、そんな条件つきでなくハッキリ意識できて疑わないんだな、笑
薪ストーブは燃えているか?、、、燃えるとも。