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6年目の薪づくり2

私の薪づくりの方法は、家を建てた工務店で原木を購入し、自分でチェンソーで切って、自分で薪割りをし、薪棚に積んで冬に備える。
薪づくりするのは春と秋の年2回。原木の注文は一度に6トンだったり2トンだったり、自分が当面作業できる分だけ買う。それがドンと土場に置かれているので休日になるとチェンソーで玉切りをする。上の写真は2トン分の玉切りだ。それを自分の薪場へ運んでそこで薪割りをする。

昨年の 「電動薪割機」のレビューの通り、私の薪割りはまずグレンスフォシュの斧で半割にし、次に電動薪割機にかける。写真は左が半割の山。左から右へと割っていく。この場面は扱いやすい中割サイズを多く割ってるところだね。
すでに割れているのだから4トンの電動でもラクに割れる。重くもないから座ったままで次から次へとセットして割っていく。斧だと時に失敗する微妙な割り加減も電動なら好きなサイズで失敗がない。なかなか効率よいものだよ。

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6年目の薪づくり

書くことはひたすら薪づくり。雪が消えた後の4月と5月はひたすら薪を割る。
写真は昨年購入した6トンがすでに薪棚に収まっていて、ゴールデンウィークに割った4トンの薪がわざわざ仮積みで天にさらしてある。割った直後はその方が乾燥が進むだろうという例の仮説だね。梅雨入り前のよく晴れた日に薪棚に納めるつもり。
余力があるのでこの後さらに2トンを割るつもりでいる。いったい何トン焚くつもりなんだって?
8トン焚く冬もあれば10トン焚く寒い冬もある。作れる時に作れるだけ作っておくのだ。気分転換にもなるし健康にもいいしね。ひたすら薪づくりだ。

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斧を研ぐ

私の斧はグレンスフォシュブルークス 薪割り鎚 450 Splitting Maul。斧頭が鎚になってる。ハンマー斧とも言うらしい。だからSplitting Axeでなく、Splitting Maul。グレンスフォシュの中では最も強力な斧だ。
この斧を買って最初の3年間、私は一度も刃を研いだことがなかった。刃は丸く刃こぼれもあった。でもこのハンマー斧は切るんじゃなくてぶっ叩いて割るんだからどっちでも大差ないだろうくらいに軽く考えていた。自分は磨いて飾って喜ぶ斧フェチじゃない、なんて思い違いもあった。チェンソーはせっせと目立てするのにね。
そんな3年目、私は腰痛に苦しむことになる。薪割りができない、斧が振れない。それが電動薪割機を買うきっかけになるのだが、腰痛を経験してわかったことは、要するに研いでない丸い刃は腰にくる。少しも食い込まない鉄の塊が木と衝突するわけだから、それは自爆そのもの。元気な時は気づかないだけで、相当な衝撃を腰は支えているのだ。
斧を研ぐと切れ味ならぬ「割れ味」が復活する。グッと鋭く食い込みながら重厚に割れる手応えがタマラナイ。研ぐのはホームセンターで買ってきた普通の砥石。500円。ちゃんとした専用のシャープナーがあるから買える人はそちらをオススメ。
グレンスフォシュの斧についてくる「斧の本」を参考に。やりすぎて刃を薄く弱くすると逆に刃こぼれしやすくなるから気をつけよう。

この、斧を研ぐってのは古今東西いろんな教訓、逸話の中に象徴的に登場する。
「もし私が木を切りたおすのに8時間与えられたら、斧を研ぐのに6時間かけるだろう」
と言ったのはエイブラハム・リンカーンだとか。日本の二宮金次郎が薪を背負いながら本を読めば、アメリカのリンカーンは斧と本で苦学した。斧は相当使えたらしい。
他には「木こりのジレンマ」という話もある。検索すればズバリ読める。
*** あるところに新しい斧を手に入れた木こりがいた。
斧は切れ味素晴らしく、1日でたくさんの木を切り倒すことができた。
毎日毎日、彼は朝から晩までせっせと仕事に励んだ。
しかしそれと反比例して、日に日に切り倒せる本数は少なくなっていった。
それを見ていた人はアドバイスした。
「斧を研いだらどうだ?。刃がボロボロになってるじゃないか。はかどらないのは当然だよ」
すると、木こりは答えた。
「そんなことをしている暇はない。私は忙しい。もっと数多くの木を切り倒さなければならいのだから」

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電動薪割機5

使い始めた頃は意外と忘れがちな「エア抜き」。薪割機の使用前には必ず「エアーブリード」というネジを6~8回まわしてエアを抜く。そうしないと圧力が低下して「割れない薪割機」になるそうだ。使用後はまたネジをしっかり締める。慣れてクセになればいいけれど、機械に馴染みのない家族は一度くらいじゃ覚えない、まったく意に介さずって感じ(笑)。
「エア抜き」は「延長コード」と同じく、使用前に要チェックだ。
さていろいろ書いた電動薪割機だが、これは私が使うナカトミのLS-52HSの話(現在の後継機はLS-4)。他メーカーのことはわからない。探して買ったのが送料込みで3万少しと一番安い4トンのタイプで、国内メーカーでサポートも保証もあるナカトミだったということ。
クルマでいえば「軽」みたいなものと書いたが、とても重宝しているし「使える」。もしそうでない場合は延長コードによる電圧降下とかエア抜き忘れなどの、基本的なセッティングの問題が考えられないだろうか。
あるいは薪割りの経験はあるだろうか。薪がどう割れるか、どんな時に割れないか、知っているといないとでは大違い。
あるいはまるでエンジン式のようなパワーとスピードを求めてしまっている。これは4トンの電気。「軽」は「軽」として「軽」なりに使うからとても便利なのだ。
そりゃ私だって「いつかはクラウン」。もっと大きいのに越したことはないと思ってる。ただ今はまだ子どもにお金がかかるし、だいたい買ってもいれる車庫がない。そういうことなんだな。


そのナカトミのサイトによると、このタイプの電動薪割機は年間販売台数4000台のベストセラーなんだそうだ。薪を焚く人が増えれば増えるほどそれは一般ユーザーが増えるということで、そんな我々一般が少なくとも住宅街で使うとすればやっぱり電気。いま通常の家庭のコンセント&ブレーカーはたいてい15A~20Aだけど、車庫や庭で薪割り用に20Aや30Aを単独で1つ用意してもいいかも。いっそ200Vにするとかね。これから新築する人はいいだろうね。
そのうち電気自動車のための200Vのコンセントがどの家の車庫にもついたりして、その頃には10トン級パワーの200V電動薪割機がホームセンターで売られてる、3万円くらいで(笑)。空想だけどね。ものごとは何でも進歩するからね、さらなる商品開発に期待している。
その頃の私は定年を過ぎてるだろうか。せいぜいラクさせて欲しいものだ。年金で買えないとダメだよ。家計にやさしく、人にやさしく。頼むよ。

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電動薪割機4

割れないとこんな感じで刃が食い込んだまま途中で止まる。いったん止まると食い込んだ刃から玉を外して、違う角度や方向に刃をあてて割り直すことになる。
もっと中ほどまで食い込んでしまい手で外せない時は、木口をコンコンと叩いて外す。グレンスフォシュは斧の背がハンマーになっていてこんなことにも役立つ。
別に難しいことじゃないし最終的には必ず割るんだけれど、できるだけ割れ筋を読んで刃をあてるってのは、この割り直す回数を減らすってことになるんだな。
写真のナラは割ってみると中に節が隠れてた。元口(樹の根元の方)と末口(樹の末端の方)を入れ替えたらパックリ普通に割れたよ。そう思うと薪割り経験がある人ほどこのタイプの薪割機はうまく使えるんじゃないかな。割れ筋とか向きとか、読むからね。
さて、私が一番不満に感じるのは、薪割機で割った薪は見苦しいということ。斧のようにスパッとした割れ方にはならないのだ。こればかりはどうしようもない。
もちろん樹種や状態によるのだが、なかには木の繊維がぐちゃぐちゃに入り乱れながら割れてしまうものがある。見るも無惨にぐちゃぐちゃに引き裂こうとして、やってることはまるで「木の解体ショー」だ。これに出くわすと著しくテンションが下がる。写真などはまだぜんぜんマシなほうで、私がいちいち割れ筋を見て刃をあてたがるのは、このせいもあるんだな。

でもまあ、「解体ショー」のおかげで木っ端がたくさんできる。斧で割る何倍も出る。もちろん拾い集めて土のう袋に入れておけば次の冬すぐ使える。私は薪割機を使いだしてから焚きつけを確保する手間がまったくなくなったよ。

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電動薪割機3

4トンの電動薪割機(ナカトミのLS-52HS)。私は図のように手を添えて刃の当たる位置を決め、思う通りの薪をつくる。実はここにメーカーから見れば禁止行為がある。「作動中は薪に手を添えては危ない」ということなんだな。
たしかに自分の子どもには薪を乗せたら後方(B)に下がってレバーを押すだけにしろと教える。大人だってうっかり失敗したら指の骨は一瞬で砕けて切断。皮だけでぶら下がってるって恐ろしいことになるからね。
図解した手前、律儀に注意喚起をしておこう。
さて本題だ。
電動薪割機の弱点は何か。斧で割る楽しさがない、割れない、時間がかかる。ではせめて、私はこう考えた。
まず玉は斧で半割にする。私が言うのは25cm、30cm、40cm級の玉だ。片っ端から半割にする。ど真ん中にめいっぱい打ち込む薪割りの一番楽しいところを存分に味わう。
その半割が山のようになったところで薪割機にかけるのだ。半割だから重量が2分の1。それでもまだ大きければ4分の1まで割ってもいい。断然、扱いやすく、持ち上げるのに立ったり座ったりがなくなって、座ったままで薪割機の前(A)にいられる。しかもすでに割れているのだから楽に割れるし、割れ筋を読む必要も少なく、流れ作業的に次から次へとセットしてひたすらに機械が割る。時間のかかるプッシャーの往復が最短の距離で済むよう、(A)に座って次から次へとセットして割っていくのだ。思うよりは意外とはかどるものだよ。

上の写真、イスにして座ってる(A)の切り株がわかるね。
薪割機の定格時間は30分。そのあたりでいったん止めて私はまた薪割りを楽しむ。好きなだけ。5年目の薪づくりはとっても順調だ。

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電動薪割機2

私は4トンの電動薪割機(ナカトミのLS-52HS)も使う。結果的に斧で割る薪割りが早くなるしラクチンになったと思う。
基本は斧。斧で割る方が早い。
でも斧一本だと疲れたらそこでおしまい。もう割れなくなるが、機械ならばそこから座って電気で続けられる。復活したらまた斧を振る。1日中仕事ができるのだ。
だいたい斧8割、機械2割。
薪割機にかけるのは斧で攻めあぐねたヤツか、ハナから割る気にならない曲者。そういうのはたいてい機械でも苦労するからまた斧で叩いたり、どこかに割れる糸口を探して最終的には斧か機械のどちらかで割り切る。斧が通用しないものも、機械なら攻めようもある。その逆もしかり。おかげで最近の薪づくりは完割率ほぼ100%。割り切れずに残る玉はほとんど無くなった。

ある日は機械9割、斧で1割。
ほとんど気分次第。体調次第。朝から座って電気で割る。割れないのがあった時だけ斧で割る。基本、座ってるのだから汗をかくどころか寒い。「寒い薪割り」って矛盾が成立する(笑)。
そのうちノッてきて斧に持ち替えたり、ずっと座ったままでいたり。別に悪くない。同じ薪割りだ。玉をセットする時、割れ筋を読んで狙ったところに薪割機の刃をあてる。割れなければ読み違いか、あるいは中に何かがあるのだ。節かねじれか、向きか方向か?この樹種ならこう割ろう、30cmを越える太さにはどう刃をあてよう?
斧で割るのと読み方はまったく同じ。そうやって割れ筋を見て刃をあててやれば4トンだって相当数、割れる。

そんなことは関係なく、機械なんだから乗せるだけで割れてほしい、スパンスパンと短時間で片づけたい、というニーズには4トンの電気は非力と思う。エンジン式の真似はできない。何でもそうだが、求めるものと結果が見合ってないと「使えない」という評価になるのであって、4トンの電動はクルマでいえば「軽」なのだ。「軽」は「軽」なりの仕事をして「軽」なりに使うからとても重宝する。で、サンデー薪割り人の私とはかなり相性がいい。軽トラで持ち運べて小回りが効くしね。斧と薪割機でちゃんと年間8トン、10トンの薪づくりを可能にしている。
次はそれなりに効率のいい割り方を考えてみよう。

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電動薪割機1

薪を割って5年。
私は4トンの電動薪割機も使う。別に薪割機だからってどうということはない。薪割りの道具が一つ増えただけであって、斧で割ろうが座って電気を使おうが、その時その時でチョイスして使う。
エンジン式の薪割機は高くて買えないし自宅に置いておくスペースもない。一番安価でコンパクトなこのタイプだから買う気にもなったのだが、私はこれでとても重宝している。だからとても「使える」って記事になる。
以下、ナカトミのLS-52HSという機種の場合だ。LS-52H、LS-52HS、ときて現在の後継機はLS-4という。
まず最初に「延長コード」。
ほとんどの人が延長コードで使いたいだろうけど、延長コードは細ければ細いほど、長ければ長いほど「電圧降下」を起こす。コンセントで100Vだった電圧が先っぽでは90Vに落ちてしまうってイメージ。これが薪割機に良くないという。パワーダウンして割れるものも割れなかったり、ブレーカーが落ちまくったり、最悪モーターが壊れたりする。
私は割れないのも壊れるのもイヤなので、メーカーにLS-52HSの場合で尋ねたところ、延長コードは2.0mm2の太さで長さは10m以内のこと、という回答を得た。(注=太さはコード全体の直径でなく、中の電流が流れる電線の断面積のこと)。
我々がふだん家庭で使う家電用の延長コードはたいてい1.25mm2。細いのだ。電工ドラムだから大丈夫と思っても、表記してある数字で確かめるとやっぱり1.25mm2、だったりする。それでドラムが20m、30m巻きだったりすれば本当に90V近くまで落ちて、「割れない、使えない薪割り機」になってしまう。
私は3.5mm2の太さで10mの延長ケーブルを自作した。太けりゃ太いほどいいだろうというわけだが、普通の平行コンセントのプラグに3.5mm2のケーブルは太くてハマらないので適合するプラグも必要だ。自作する人ならすぐ探せるだろう。・・・・・って、別に、既製品が買えるならその方が早いけどね。
で、これで10m延長して割っていて電圧降下を疑う場面はない。快調だ。

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薪割り5年

薪を割って5年。まだまだ5年。
今年もふうふう言って、脇目もふらず、一心不乱に、斧を振ってます。
薪割りをする時は一人きりで、誰かと話すとか笑うとか、面白いことなどなにもないのに楽しくて仕方ありません。2時間もぶっ通しで斧を振っていれば足元がおぼつかなくなってきて、頭ではそろそろ休憩だと斧を置こうとするのに、手は次の玉を薪割り台に立ててしまってます。「これを割ったら休もう」、そんなことをくり返しているうち3時間も薪割りを続けて、割った薪は山のように積み上がっていきます。すると嬉しくてますます止められなくなってさらに薪割りが続きます。
そろそろ日も暮れてきて手袋の中で手の皮が剥けているのに気がついて、それはマメが少し破れた程度なんだけれども、痛かったのはこのせいか、なんてやっと笑います。

ただの勤め人のヤワな体は鍛えられるどころか、夜は自宅の階段を這いずるように登り、朝はきしむ体でようやく降りてきます。少しはマッチョになるかと思えばあいも変わらずスマートで、背は縮むし白髪も出るし、でもできるようになったことがどんどん増えて楽しい毎日です。

20年、30年たっても薪割りをしているとしたらそれはどんな境地なんだろう、なんてすぐに思ってしまう、先のことをすぐに見たがるのは悪いクセ。愉しみにしればいい。どんな明日もどんな未来も。

薪を割って5年。まだまだ5年。ふうふう言って薪を割る。

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5年目の薪づくり2

ここは自宅からクルマで20分の薪置き場。薪はここに積んで乾燥させる。
薪の長さは50cm。これまで40cmだったが今回からサイズアップして切ってみた。アンコールは仕様で最大50cm、入れようと思えば55cmまでギリギリ入るからね。
長くて取り扱いにくいとか、女性陣には重くて負担だなど不都合もあるが、アンコールの炉内を最大に使うことで燃焼がどう変わるか見てみたい。薪の体積が単純に1.25倍になるのだが、結果的により少ない薪の量で燃焼効率を稼げるのではないか、なんてことも考える。これらは次のシーズンのお楽しみ。
50cmの玉はさぞや薪割りに苦労するかと思ったが、写真のような曲がりも節も少ない素直な玉ばっかりだから、割れる割れる。あの重厚な手応えで思うように割れるので楽しくてしょうがない。
それに4トンを40cmで切って満杯だった薪棚は、1.25倍の50cmで切るなら5トンが入る計算になって、「増量」の妙なお得感?いっぱいだ(笑)
購入した原木にはそのたび比率は違うがナラとその他の広葉樹が混在する。今回はサクラ、シラカバ、ハンノキ、クリ、ホオノキ、ミズメ、キハダ、などを見かける。他にも見分けられない木がまだあり、これらを一つ一つ覚えられることも薪づくりの楽しみなんだな。

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