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5年目の薪づくり

5年目の私の薪づくりはこんな感じ。1シーズン少なくとも8トンの薪をつくるが、だいたい年2回に分けて薪づくりをする。

(1)前年の11月頃
・・・・原木4~5トンを買ってチェンソーで切って割って薪棚に積む
・・・・焚くのはシーズン前半(10月~1月)
・・・・乾燥期間は約1年、冬越えの薪だ
(2)その年の4月頃
・・・・原木4~6トンを買ってチェンソーで切って割って薪棚に積む
・・・・焚くのはシーズン後半(2月~5月)
・・・・乾燥期間は約10ヶ月

あとは不定期の入手だ。こちらはタダ。果樹園の剪定だったり、あるいは知人の紹介の山、たまたま街路樹の伐採を見かけたり、なんだかんだと手に入れる。

図にまでして計画的だと人は思うのかもしれないが逆だ。実はとってもズボラしたいので滞りなくサッとやってしまってあとは何の心配もなく暮らす。私は勤勉なアリじゃなく、楽するためのアリ、いや工夫するキリギリスが正解かな。
とかいいながら、下の写真はこの4月からゴールデンウィークにかけてしている5トンの薪づくり。次の冬の後半(2011年2月以降)に焚く分だ。ふうふう言いながら薪を割り、ひたすらに積む。腰痛に苦しんだ昨年から電動薪割機も併用しているが、グレンスフォシュを振り、疲れたら座って電気を使い、黙々と薪を積む。そんな作業してるのが好きでたまらない。たぶん動けるうちは一生やると思う。


ちなみに私は普通の勤め人でいわゆる「サンデー薪割り人」。休日を待って「さあやるぞ」と半日あるいは1日みっちりと作業するがいつも翌日は筋肉痛で大変(笑)。どうせ連日作業をし続ける体力はないのだから、休日ごとの「サンデー薪割り人」が私にはちょうどいいんだな。

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薪割り3年

次のシーズン4(2008年、冬)に向けて購入した原木は6トン。すでに昨シーズンの持ち越しが6トン、臨時収入としてリンゴ2トン、ナラ1トンの入手もある。
あとはひたすら割って運んで薪棚に積むだけ。
「わたしはすでに暖かい」
次の冬は約束されたも同然だ。

薪を割って3年。初心者の薪割りも少しはマシになったろうか。
一年に8トンくらいを割る私としては、これから残りの20年か30年か40年か知らないが、生涯に何百トンと割る計算になる。
70歳になった頃の薪割りとはどんな境地だろう。あるものなら早く見てみたい。
薪割り3年、まだまだ3年。

ただ今年は腰が痛い。
誰だって腰くらい痛くなるが、「重く、痛い」感覚は私には初めての経験だ。
薪割り3年にして私も一人前に「腰痛」の仲間入りか。

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原木を入手4

果樹園からリンゴの木を入手だ。合計で2トンくらいか。
枝の剪定どころでない30cm級のリンゴの木の伐採。あの甘酸っぱい香りがして運んでいても楽しいのだが、しかし果たしてこんな太いリンゴが素直に割れてくれるだろうか?(笑)
ゴールデンウィークはグレンスフォシュで挑む。
ところで、果樹園では病害虫の防除のため石灰硫黄合剤の散布をするらしい。硫黄の成分と石灰の強アルカリで菌や害虫を死滅させるこれは必要な作業であるらしい。
私が出かけた時、まさにその作業の真っ最中。まるで温泉場のようなニオイはまさしく硫黄だ。
この硫黄成分はコンバスターに影響ないのか?それとも噴霧くらいなら問題にならないのだろうか?
アンコール(触媒機)の説明にも、コンバスターの説明にも、硫黄を含むものは燃やしていけないと書いてある。コンバスターの触媒作用とは化学反応であるわけで、その化学反応を阻害したり低下させるから硫黄は燃やしてはならない。
こんなことを疑問に思ったばかりに、石灰硫黄合剤を撒いたリンゴはコンバスターに悪いと言われてしまったらそれも困ってしまうが、気になるところではある。

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原木の購入4

この春、原木の購入は6トンだ。
ナラばかり、といきたいところだが今回も「広葉樹まじり」で購入。やや安くなるわけだね。
私は原木を購入、または入手(タダ)するたび記事にする。
ちなみに2007年は春に6トン、秋に5トンを購入している。1年で11トンも購入したわけだ。
じゃあ1年で11トンも焚くのか?といえばそうではない。
薪が足りない心配はしたくないので、ドーンといつも多めに注文してしまう。さらにタダで入手する薪もあるので、当然、余った薪は次年度へ繰り越していき、それはより乾燥バッチリの薪を増やすことになる。
いずれ経験を積めばもっと少ない本当に必要な量に定まっていくだろう。それまではせっせと薪づくりに励むわけだ。
さて、原木が届いたら乾燥のためには1日でも早く切りたい。早速玉切り開始。
1日目午後 2トン
2日目午後 2トン
3日目午後 2トン
一人で黙々と作業してこんなペースで終了。
私の6トンの玉切りの場合、必要なガソリンは2リットル。
チェーンオイルも2リットル。
どちらも余るが、これだけ用意して向かえば十分。これは自分のための覚え書き。
ちなみに私のチェンソーはアメリカ製のカーツポーランCS220。
機種によってガソリンやオイルの消費量は違うだろうから参考程度だ。

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雨ざらしの長さ3

人それぞれで雨ざらしのイメージが違う。
私の想定する雨ざらしは図の上段のように、薪の保管の大部分を雨ざらしにしようとするものではない。
下段の通り、薪を割った直後の雨ざらしが有効なのであって、その後は積んで屋根をして保管。これが大原則だと思うのだ。
その意味で、私の雨ざらしは「推奨」かと言えば、少し違う。
むしろ「許容範囲」と捉えている。薪割りした後の雨ざらしに効果のある許容範囲は、半月か、1ヶ月か、2ヶ月が限度なのか?それを探っているわけだ。
たぶんそれは季節や雨の降る土地柄にも左右されて一律には言えそうにない。ジメジメ高温で多雨の時期よりは、乾燥して低温の方がより長い雨ざらしが許容されるだろう。それに土に直接触れての「野ざらし」は論外だ。区別してオススメしない。
あの「薪は土用まで雨ざらし」というフレーズも、果たして雨ざらしの「推奨」か?
私にはただの仕事の段取りであって、「許容範囲」に思えて仕方ない。語呂も良いので一度聞いたら忘れないのだ。
でも私が同じ言い伝えるなら、
「薪を割ったら雨ざらし。休みのたびにぼちぼち積んで、土用を過ぎたら自分が濡れても薪は濡らすな。」。
これから経験を積んでもっと気の利いたフレーズをひねり出すとして(笑)、自分の子供にはこんな意味のことを伝えようか。

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薪の重さを量る5

「薪の重さを量る」シリーズの5回目。
ナラを半割にして、片方はすぐに薪棚へ。もう片方は屋外に放置して土用まで雨ざらし。この2つの薪の重さを比較しているのが下のグラフだ。
雨ざらしを中止した以降は両方とも同じ薪棚で保管してきた。

もともとの重さは3.13kgと3.04kg。実験10ヶ月で薪棚の薪は79%、雨ざらしの薪は77%に減った。この2%(約60g)の差をもって、雨ざらしの薪の方がよく乾くと言えるのか?、それとも単なる誤差か?
それに私は「平衡含水率」のことも知った。途中経過にバラツキはあっても最終的にはどちらも同じ含水率になる。とするなら雨ざらしによって流れたり分解して失う成分があればその分だけ重量はより減っても不思議でない。結果、含水率はどちらも同じかもしれない、という想像もできなくはない。
「雨ざらしの薪の方がよく乾く」とはどういうことか。もう少し様子を見ていこう。
さて、1月と2月に重量が増えているのは寒さと積雪の時期に重なる。放湿より吸湿が上回るからだろうか。春の乾燥期になればもとの曲線に戻っていく。
10ヶ月の長い目でみると、当初の雨ざらしで増える水分量なんて一時的なもので、乾燥期間をたっぷり取れば取るほどグラフの上では微々たる変化でしかなくなっていく。ましてや1日2日雨に濡れたって影響はない。
そう考えればこれからの春の薪づくりシーズンに、休日がうまく合わず、玉切りや薪割りが中断したまま2週間や1ヶ月放置することになっても大丈夫。慌ててシートをかぶせたり、無理な日程で日が暮れてまで作業を急がなくていい。上のグラフのように梅雨の全期間を雨に濡れても最終的にはきちんと乾燥すると思えば、日程的には無理せず焦らず、今日がダメでも次の休みにやればいい。余裕をもって安全な薪づくりを行うといい。
むしろ風通しと日当り、土に直接触れないよう気を配ることが大切だ。


追記だ。
留意しておきたいのは、これはナラについての実験であること。
そして積まれる条件は加味せず、あくまで1本ずつ扱った単体での話。
大量に積んだ何立米もの薪の中では通気や湿気、日当りなど条件は複雑になる。

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薪小屋の崩壊

屋根に乗せた雪が薪小屋を押し倒す

クルマで20分の薪置き場にある薪小屋が崩壊寸前だ。
先月(2008年の2月)は自宅のある市街地で約1.5mの降雪があり、この薪置き場なら2mはゆうに越えたと思われる。なのに雪下ろしはしなかった。少し真面目に働いて休みが合わなかったせいもあるが、シーズン3は薪が十分にあって余裕だし、つい薪の管理に油断した。3月、久しぶりの休日に1ヶ月ぶりで様子を見に来てこの惨状というわけだ。



DIYはいつだってトライ・アンド・エラー

薪小屋は上からの雪の重みには耐えた。
だが日が経つにつれ雪は圧雪となり、屋根の傾斜に合わせて次第に後方に重心を移していき、ついにはちょうどシーソーのような荷重となって薪小屋を後ろから押し倒そうとした。こんな壊れ方をするとは、まさかそこまで考えが及ばない。
以前、薪小屋の図面をいくつか書いたが、積雪が1メートル越えるような雪の多いところでは通用しない。このことを追記しておこう。
積んであった薪は全部倒れて、しかも放置したので雪の中で氷づけ。
まあ、自宅にある薪だけであと3ヶ月は過ごせるからよいものの、もし薪が足りない状況だったとしたら冗談にもならない話。もっと頑丈な薪小屋、そしてこまめな雪下ろしは欠かせないね。


ちなみに井桁で両端を組んで自立する薪棚はビクともしない。大したものだ。トタン板を乗せてあるだけ。シンプルイズベスト。
これは冬越えの薪として来シーズン2008年の冬のための薪。今は雪に埋もれていて構わない。
この薪置き場の雪が消えるのは4月になるだろうか。

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薪はどうだ

「薪は集まったかい」
「今年は大丈夫かい」
私に対する周囲の挨拶がわりの会話はたいていこれだ。
私が薪を焚いて暮らしていることはみな知っていて、何か声をかけるとすればこんな調子。調子はどうだいってわけだ。
おかげで同じ勤め人でも甲斐性のある人はたくさんいて、
「あそこで木を伐ったからもらってくるといい」
「友達の山で木を伐るらしい。もらってきたらどうだ」
いろんなことを教えてくれる。
実際は出かけてみると、実らない話で終わることは多い。
紹介だけで当の山林所有者はまったく迷惑してたり、倒木して久しく腐って虫もついていたり、泥に埋まってチェンソーが使えなかったりと、とてもじゃないが持って帰りたくないことは結構ある。
また、薪ストーブとは室内にある焼却炉だと思ってる人もいて、迂闊な返事をしているとトンでもないものを持って行かされるハメになる。
シュレッダーの廃棄紙をもってけと迫る人がいたり、個人情報の重要書類だから燃やしてくれとか、廃棄したいレザー張りの応接セットが自宅前に届けられそうになったこともある。
焼却炉ではない。重ねて言っておく。
そんな話を笑いながらいると、また「薪はどうだ」と声をかけてくれる。
有り難いことで楽しいことです。

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原木を入手3

久しぶりに原木を入手だ。
ある伐採のおこぼれに預かることができたのだ。量的には軽トラ2往復。1~2立米ほどだが、それでも嬉しい誤算、もともと予定してない臨時収入なので本当にラッキー。しかもナラばかりなのでますます幸せな気分に浸れるわけだ。もちろんこれは来シーズンの薪だね。
もっとも最近の私の薪集めは原木購入がメインだ。
春と秋に原木をトン単位でまとめて買って自分で割って薪にする。それが私には一番安上がりだし確実に薪を用意できるんだな。
確かに自力で集めればタダなんだが、タダの入手情報は不定期かつ不意にやってきて計算が立たない。ある年はうまくいって、ある年はダメだった、では暮らしていけないので、安定確保のためには毎年決まった量を決まった時期に購入するのがベストと考えたわけだな。
それでも今年までの3シーズンで大小8つの現場を紹介してもらい、そのうち5つの現場で原木を入手できた。計算すると3シーズンのうち1年分は自力で集められたことになる。
自分の力量からすればこれで上出来。
原木購入を自力の薪集めで補完しながら、楽しく自分のペースで薪集めができたらいいね。

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玉切りで雨ざらし

「雨ざらしとは、割った薪でなくて、玉切りにこそ有効かも?」
そんな思いつきがあったので、10月に購入した5トンの原木は玉切りした後、玉のままで1ヶ月の雨ざらしを行った。そうして薪割りをして12月までに薪棚に積めばいいと思っていたら今年は雪の方が早くきてしまった(笑)

雨ざらしについては、薪割り直後に雨に濡れることで細胞の硬化や導管の閉塞を防ぎ、水分の通導が確保されてその後の乾燥が進むのでは?、という仮説だ。
しかし一方で薪は雨に濡れると(濡らしすぎることによって)、見苦しい、汚れる、火力が落ちる、などが気になってくる。
雨ざらし効果に期待したいがでもあまり濡らしたくない、となれば、玉切りで雨ざらしにしたらどうだろう?というわけだ。
樹皮がついたままとはいえ、木口は雨にさらされているから急激に硬化せず導管もパックリ。樹皮で守られていればそうそう内部まで痛んだり見苦しくなるものでもない。割ればキレイな断面が現れる。
こうして玉切りで雨ざらしにしてから割って薪棚に積めば、水分通導の確保されたキレイな薪、と考えたわけだ。水中乾燥の原理も原木のままだしね。製材して柱のカタチで水に沈めたらやはり痛む気はする。
それに木も伐採から急激に薪にしないで、段階ごとにある程度の時間をかけて少しずつ環境に慣らしてやった方がいい、なんてそれもあくまで思いつき。

ちなみに、玉切りの雨ざらしで1ヶ月もすると木口に割れが生まれてくる。まるで「割れ筋はここだよここだよ」と教えてくれているようだ。斧をそこに打ち込めば一発。割れ筋が見える薪割りもなかなか悪くない。
、、、、、関係なく斧を打ち込んでも割れるけどね(笑)。
木は乾燥すると堅くなって強度が増すが、一般的にそれは含水率が30%を切る頃から。玉切りして1ヶ月くらいなら問題なく、むしろ割りやすいと思うのは私だけだろうか。

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