「 薪ストーブ 」 一覧

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薪ストーブの過乾燥3

2008/02/23   -シーズン3, 薪ストーブ

結局のところ、我が家の空間には、1時間あたり4リットルもの水を水蒸気に変える加湿が必要で、それには事務所向け最大クラスの大型加湿器が2台以上いる。
などとあくまで大ざっぱな計算だがそんな見込みを立ててしまうと、購入費、電気代、騒音、置き場所、どれをとっても現実的でない。
・・・早い話が4リットル以上の加湿は諦めた(笑)。
ある程度の加湿で過乾燥が解消しなければそれでいい。あらがうのはやめよう。何もかも設備や機械じかけで解決する暮らしに背を向けたから私は薪ストーブなのだ。
それに1時間に4リットルもの水を家の中にバラまき続けるのだぞ?家のために良かろうはずがない。どこにどんなカタチで結露して溜まっていくかわからない。
ガンガンに焚く一方でガンガンに加湿する様子は奇妙でもあり、右手で大酒食らいながら左手で胃薬飲んでるようなものだ。
(これだけ書いておいてそんなオチがあるものか、笑)
もちろん、諦めたというのはこの問題にコストをかけず、騒音やスペース、手間、使い勝手も犠牲にせず、一気に100%解消するのは難しいと悟ったということ。工夫はこれからも継続するし、インフルエンザで学級閉鎖が始まるようになれば、その時は家中のヤカンを出してきて薪ストーブにかける。洗濯物を干す、濡れタオル、加湿器、何でもアリだ。
まあ、なんとかなるだろう。薪ストーブの過乾燥とはそういうものなのだ。これが3年目の我が家の過乾燥対策。
最後に、換気量を減らすという対策がある。高気密で計画換気のお宅なら可能だろう。加湿した室内の空気を外へ逃がさないというやつだ。
我が家は木の家の自然換気なのでコントロールしようがない。せめて薪ストーブの外気導入が考えられるが、家にあとから穴を開けるのだから見込める効果を慎重に検討してからにしたい。


追記だ。7年目となっても過乾燥は同じ。相変わらず24%。
しかしそれで病人が増えたこともないし、家族はみな元気。逆に風邪をひく回数はめっきり減っている。
人は環境に慣れていくんだな。だからアラスカにだって熱帯にだって高地にだって人は住む。宇宙にだってそのうち住むことになるんだろう。
過乾燥くらい大したことじゃないよ、そのうち慣れます。
(そんなオチでいいのか、笑)


追記だ。9年目となっても過乾燥は同じ。
しかしそれで病人が増えたこともないし、家族はみな元気。最近じゃ加湿すらしなくなってる。もう気にしてない。
だがこれは我が家のことであって、もし過乾燥に悩んでいるなら理屈はただ一つ。してるつもりで加湿量が足りてないのだ。だから過乾燥になる。ならば方法はただ一つ。できるだけたくさんの水を蒸発させてあげること。
20畳ほどまでの閉じた空間なら、私ならせっせと加湿に励むだろう。効果が見込めるからだ。でも吹き抜けの上下に開いた家まるごとの加湿はなかなか難しいね。
私は自然にまかせて(抗うことはしない)暮らしてるけど、地道なタオル干しや、やかんに始まって、あらゆる方法を組み合わせることは忘れてないよ。
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18kgの薪

2008/02/17   -シーズン3, 薪ストーブ

仕様によるとアンコールの燃料容量は18kg。
最大で18kgの薪が入る、、、18kgの薪を入れてもOK。
そう解釈できる。
18kgの薪とはいったいどれだけだ?
試しにナラばかりで18kgを並べてみた。

18kgとはこれだけの量を一度に入れるということだ。
私は厳冬期に特別たくさん入れたとしてもおそらくこの3分の2、たぶん最大で12kgほどじゃなかろうか。
薪が多すぎてかえって燃焼効率が悪かったり、コンバスターに悪い影響があるのでは?と思っていたが、仕様ではまだまだ入るということになる。
ファイヤーサイドのサイトの記載を確かめると、
「長さ50cmまでの薪が一度にたくさん入り、連続9時間の燃焼が可能です。」
「たくさんの薪が一度に入り、一回の補充で長時間燃焼させることができます。」
明らかに、たくさん薪が入るから長時間燃焼する、と読める。さらに、
「最大燃焼時間とは、最大燃料容量の薪が燃費運転されたときに何時間燃焼されるのかという値」と明記してあるから、アンコールの最大燃焼時間約9時間は18kgもの薪で行った燃焼実験ということになる。
今更ながらだが、最大18kgまでの薪給はアンコールの仕様にそっており、推奨するかどうかはともかく、また本当に18kgが入るかどうかはともかく、少なくとも設計上は禁止行為ではないのだ。というのがこの記事の解釈。
一度の補給で何時間もゆっくりと。同じ出力で快適に。
アンコールはそんな焚き方ができるというわけなんだな。
あくまで私の解釈だから鵜呑みにしないよう。
仮にそうであったとしても、より少ない薪で満足した暖かさが得られるならそれに越したことはない。

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薪ストーブにヤカン

2008/02/12   -シーズン3, 薪ストーブ

過乾燥対策の定番、薪ストーブにヤカン。
この加湿器はどれくらいの加湿能力があるのだろうか?
決してヒマではないのだが、ヤカン1リットルの水が蒸発してなくなる時間を計ってみた。
ヤカンはステンレス。ご存知のように沸騰すると音がうるさいが、最速で沸騰する素材のヤカンはどれだろう?という点で最初に試してみた。底厚も薄ければ薄いほど早く沸騰するかと思い、0.35mmというその店では一番薄い底厚のもの、そして底の面積が広く、蓋の口径が広いものを選んできた。
その他、種類の違うヤカンで一斉に試す。薪ストーブは常に一定の温度で燃えてるわけじゃなく、熾きが弱くなって沸騰を止める時間帯もある。ガンガンに燃えてグツグツ煮えたぎる時もある。置く場所でも温度は異なる。それらいろんな場面を全部含め、何日か続けて試したところでだいたいの目安をつける。
結果、水1リットルが沸騰するのにざっと15分。
それを含め、水1リットルのヤカンをかけて蒸発してなくなるまでざっと2時間~2時間半を要する。
よって薪ストーブにヤカンという加湿器は1時間あたり0.4~0.5リットル(400~500ml/h)の加湿量をもつ。
ヤカンを1リットルずつ3つかければ1200~1500ml/hの加湿能力。和室20畳(洋室33畳)がカバーできそうな大型加湿器に相当するだろうか。
あくまで私のした目安。
水の量やヤカンの大きさや種類など、試す余地はいろいろありそうだ。興味があれば自分の環境で確かめるのがよい。

ちなみに1リットルずつ3つのヤカンと0.5リットル(500ml/h)の気化式の加湿器を加えて終日くり返した数日間も湿度は写真の通り。推定1時間あたり2リットルの加湿量だが、2階でかろうじて28%になる程度。
家まるごと暖めている我が家の空間に対しては加湿量がまだ足りておらず、前回の「薪ストーブの過乾燥2」で目安をつけた「すくなくとも4リットル以上」は我が家ではそれほど的外れでなさそうな気配だ。
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薪ストーブの過乾燥2

2008/02/05   -シーズン3, 薪ストーブ

我が家は吹き抜けのある2階建ての家を薪ストーブ1台で暖めているから、加湿するにも家全体で1つの空間とみなす。ここは計算上、大ざっぱに5m×12mの面積に高さ6mの空間(気積360m3)と仮定しよう。

この空間を加湿するにはどれくらいの水(水蒸気)が必要なんだろう。これは飽和水蒸気圧と水蒸気量の計算なんだが面倒な人は飛ばすといい。

私の街の1月の平均気温は-1.6度、平均湿度81%。この外気は1m3あたり3.5gの水を含む。この空気が家の中で室温23度に暖まれば湿度は17%となって、過乾燥は当たり前というわけ。実際は人間が生活することで前回の記事のように24%になるけれども、室温23度で24%の湿度を50%に上げるためには空気1m3あたり5.5gの水を足してやる計算だ。家全体では気積360m3 × 5.5g =およそ2リットル。

つまり室温23度で24%の湿度を50%に上げるためには家全体でおよそ2リットルを加湿してやればいい。と、これは数字だけの話。

実際は木の家が吸湿するし換気で空気の出入りもある。薪ストーブもどんどん空気を消費していくから、それ以上の加湿を常に続けていく必要がある。本当に必要な加湿量を1時間あたりにすると2リットルの2倍とも3倍とも見当がつかないんだな。

今度は加湿器を目安にする。加湿器は実際の生活空間が前提で作られているからね。

ざっとカタログ値で見ると加湿器の能力と部屋の大きさの関係は、

  • 和室10畳(洋室17畳)で1時間あたり0.6リットル(600ml/h)
  • 和室20畳(洋室33畳)で1時間あたり1.2リットル(1200ml/h)

と製品差があるがだいたいこんなものだ。吸湿や換気に優れた?空間を「和室」と区分するらしいから、我が家は和室で計算する。

我が家の加湿したい空間を1階35畳で2階も35畳とする。つまり70畳をカバーする加湿器が必要でそれは1時間あたり4.2リットル(4200ml/h)の能力が必要だってこと。約4リットル(4000ml/h)だ。

タンク容量が4リットルではない。1時間に4リットルの水を水蒸気に変える能力のことだ。1日在宅時12時間フル稼働で48リットルを水蒸気に変える。まさかそんな加湿器は売ってないし現実的でない。

以上、私のする大ざっぱな目安を鵜呑みにされても困るが、我が家のような家まるごとの空間に対して0.5リットル(500ml/h)の加湿器1台をフル稼働しても、薪ストーブにヤカン1つかけてみても何の効果もない理由はだいたい納得できるんだな。ぜんぜん加湿量が足りてない。だから湿度は24%なんだ。

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薪ストーブの過乾燥1

2008/01/31   -シーズン3, 薪ストーブ

別に薪ストーブでなくても冬は過乾燥になるが、我が家の過乾燥も相当なものだ。デジタルの湿度計は1日中24%を表示したっきり。薪ストーブにヤカンをかけようが、洗濯物を干そうが、風呂場のドアを開け放とうが、夕食に鍋をやろうが、湿度計にまったく変化なし。その程度では我が家の空間に対して加湿量が全然足りてないということだ。
(写真は誰も在宅していないある日中の温湿度)

知られている主な過乾燥対策あれこれを挙げてみる。

  • 薪ストーブにスチーマーやヤカンをかける
  • 加湿器を設置する
  • 観葉植物を置く
  • 水槽を置く
  • 洗濯物を室内で干す
  • タオルを何本も濡らして部屋のあちこちに干す
  • 霧吹きで壁やカーテンを湿らす
  • 自分がマスクをする
  • 雪で濡れた子供の靴やウェアを干す
  • 風呂のドアを開け放ち、バスタブも開ける
  • 水を張ったタライやコップをいくつも置く
  • 室温を上げすぎない
  • 家の換気量を減らす
  • 薪ストーブを外気導入にする
  • 石油ストーブや石油ファンヒーターを使用して水分を発生させる

などなど周知のものばかりだろう。
私の印象としては、閉じた普通のリビングで10畳とか20畳くらいなら上のいくつかを組み合わせて効果は実感できる思う。けれども当然だけど、10畳の部屋で加湿が足りても20畳の部屋ではその倍の加湿が必要であり、もっと広かったり吹き抜けがあったり家全体となればさらに必要だ。
我が家は抜き抜けを通して1階2階全部を加湿する必要があり、それには上のどの方法をいくつ足してもまだ足りないんだな。だから湿度計は24%のまま。
ただ仮にあらゆる方法で加湿がうまくいって湿度がアップしたとしても、そのぶん押し入れの隅で結露が始まったら何にもならない。痛し痒しでまさに兼ね合いだが、とはいえ24%は過乾燥すぎる。もう少し湿度を上げたい。

まずは我が家の空間はどれくらいの量を加湿すればいいのだろう?足りないのならあとどれだけ足せばいいのだろう?専門的な計算はどうしたらいいのかわからないが、私たちにもできる何か目安らしい目安はないものだろうかと考えてみたんだ。
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コンバスター点検

2008/01/25   -シーズン3, 薪ストーブ

たった2年でコンバスターを壊してしまった私だが、3年目の今年は新品のコンバスターになって快調だ。二次燃焼の暖かさが実感できるし、安定して燃えるので薪を消費するペースも目に見えて遅くなっている。
やはり昨年まではコンバスターの性能は相当落ちていたんだろうと思う。最後の方はバキバキに抜け落ちていたから半分も機能していなかったに違いない。

その新品のコンバスターだが煙突掃除のついでに様子を見てみた。10月初旬から焚き始めてわずか4ヶ月足らずの使用。しかし早くも変形、そして損傷が始まっている。
外枠が熱で曲がっている。ハチの巣状の構造もやや変形が始まり、一部分だが剥離やヒビが見てとれる。
まさか新品同様のままでいろとは要求しないが、正直なところ、ややモロすぎる気がしないでもない。この調子でいけば何年もつだろう?

コンバスターはまさに消耗品だ。こうして少しずつ劣化しながら徐々に触媒機能は低下していくのだろう。不活性化した場合は薬品に浸して活性化させる再生方法もあるらしいが、私のようにバキバキに壊してしまったらどうしようもない。モロ過ぎる二次燃焼ボックスといい、もう少し耐久性があるといいのだがな。
でも仮にまた2年でダメになったとしても、この暖かさと幸せが戻ってくるなら交換して全然惜しくないけどね。

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煙突掃除3

2008/01/23   -シーズン3, 薪ストーブ

シーズン真っ只中であるが比較的暖かな日を選んで煙突掃除をする。
詰まればもちろんだし、そうでなくても中間点検というか予防整備というか、10月から5月まで8ヶ月間も焚くとなれば途中で掃除してみるに越したことはない。
ただ真冬の最中に薪ストーブの火を落とすのだから、家の中は当然寒くていられない。やりたくても億劫な人は多いだろうと思う。

我が家の煙突掃除はごく一般的で、火を落として煙突を外し屋根の上からブラシで掃除する。
まずは鎮火に向かう炉内から熾きと灰をいったん取り除く。早く薪ストーブの温度を下げるためだ。自然鎮火を待っていたら何時間かかるかわからないからね。凍えてしまう。
熾きも灰も無くなった薪ストーブの温度は意外と早く下がるもので、最初200度あった炉内(スロートフードやロアーファイアバック)の表面温度も1時間もすれば素手で触れるほどになる。
それから本体からスライド部分の煙突を外して煤を受け止めるビニール袋を取付け、屋根に上がって掃除開始。


思ったより煤が多いようでもあり、これくらいが当然の量とも思える。私の環境でこの時期とすれば果たして多いのか少ないのか。そして煙突の引きに影響あるのかどうか。要チェックだ。
さて例の「煙突そうじ器」なるブラシで擦って煤を落とすのだが、我が家の屋根は勾配もゆるやかだし作業は楽。屋根に上がって掃除して降りてくるのに30分ほどだろうか。


取れた煤は大人の茶碗に2杯分くらい。
あとはさっき取った灰を炉内に戻して完了だ。さあすぐに焚きつけよう。
シーズン真っ只中でも比較的暖かな日を選んで煙突掃除。
覗いてみて必要なければ上手な焚き方や煙突の性能に自信を持てばいい。私も早くそうなりたいものだ。

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シーズン3年目

2008/01/16   -シーズン3, 薪ストーブ

1年目は初めてで右往左往。
2年目は試行錯誤。
3年目に慣れて、ここから本当の薪ストーブライフが始まる。
そんなイメージは最初から持っていた。
そもそも薪ストーブは単なる暖房器具ではなく「暮らしそのもの」だと思えば、新しい暮らしに馴れるにはそれなりの時間がかかろうというもの。新しく住む家であればなおさら。暮らしながらだんだんと馴染んで定まってくるのだ。
で、3年目の今年、我が家のアンコール(触媒機)は実に暖かい。
暖かくてすっかり満足してしまい、何も書く気にならない。焚いて焚いて飲んで飲んで、良い冬休みだった(笑)。
自分なりのコツ、暖かくなる焚き方が定まってきている。
例えばそれは薪を投入する量、タイミング、薪の配置であったり、空気の量、炎が回ったり温度の上がるのを待つダンパー操作のタイミングであったりする。
そうでない時はそうなるよう再現すれば暖かくできる。

良い薪を思うように用意できるようになったことも大きい。薪の重要性は1年目でイヤというほど思い知り、以後せっせと用意して乾燥させてきたのが、それが今年やっと焚けるというわけだ。
吹き抜けの大空間のこと、木の家特有のすきま風のこと、今も試行錯誤はするが自分の家であれば一生あーだこーだとつき合っていくのだろう。家づくりに100%の完成はない。
今、住み始めて3年経って少しは落ち着いた。
薪ストーブは燃えているか?
ああ燃えているとも。
その暖かさと幸せに呆けてしまいそうだ。

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二次燃焼空気の給気口4

2007/12/20   -シーズン3, 薪ストーブ

二次燃焼空気の給気口にあるフラップが温度上昇とともに「開く」としたら、それはどの温度域なのか?今までに温度上昇でフラップが開くのを見たのは1回きり。相当な高温の時だ。ならばそれを見るまでガンガンに焚いてみよう、と思いたったのが上の写真だ。
フラッシュをたいて撮影したにもかかわらずアンコールが真っ黒に写ってしまっている。いかにも熱そうだね。
トップの温度計は330度。放射温度計で測るグリドルは350度越え。煙突も350度越え。もっと高いのが二次燃焼室の側面で400度越え。再現しようと思っても滅多に再現しない(そこまで焚かない)高温状態だ。二次燃焼が盛んに起こっているんだろう。

この状態でバイメタルはおおよそ8時方向だ。写真で見る通り、吊り下げる棒(二次燃焼リンク)が上がってきてこれからまさに上昇に転じようとするところ。
ここから温度が上がれば、フラップはやっと開いていくぞ。
って・・・これ以上、もっと焚くのか??
これはコンバスターを2年でバキバキにした私が、焚きすぎだと感じる温度域だ。
ただ私の場合、二次燃焼室のサーモスタットの棒が燃え落ちて無くなりかけており、そもそもバイメタルが正しく温度を反映していない、という可能性がある。本来はもっと早いタイミングで8時方向に達するのが正常かもしれない。
だとしても、新品であろうが構造上フラップは8時方向まで閉じたままなのは変わりなく、多くの時間帯で閉じたままの一定量であることにも変わりはない。
では高温域になってようやく空気を増やし始める理由はなんなんだろう?
高温域で空気量を増やすということは、もっと燃焼を促進するのか、それとも過燃焼を抑えることになるのか、、、、、?
まあ、どっちでもいいんだけどね、あったかけりゃ(笑)
でも二次燃焼のしくみを知ろうと思ったら確かめておきたいところではある。
いずれにしろいろいろ観察したので新品に交換して比較をしようと思う。


追記だ。この記事から4年が経っている。(2011年10月)
最初の頃の私はガンガンに焚く傾向にあったが、二次燃焼室の温度をモニターするなどした結果それほどガンガンに焚かなくてもアンコールは暖かい、と理解するようになった。現在はたとえ一時的な実験でもこんな高温で焚くようなことはしない。
よって、高温になりすぎてバイメタルが開いていくというこの記事の現象は、あまり現れない方がよろしいのではないだろうか。オススメはしない。
フラップの動きは低温時の未燃焼ガスが濃い段階において、空気を多めに取り入れるもの。と今は理解している。

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二次燃焼空気の給気口3

2007/12/10   -シーズン3, 薪ストーブ

前回、「二次燃焼空気の給気口2」で意外なフラップの動きを書いたが、その後も観察していたらもっと不思議な動きを見てしまった。
アンコールをガンガンに焚いて二次燃焼室が高温になりすぎると、もちろんますますバイメタルは伸びていき、逆に今度は下(図4)のように給気口が開いていったのだ????


バイメタルが反対側までのびるくらい、スロートフードも赤熱して相当な高温になっている状態でのこと。イカン、イカン、高温になりすぎだと空気量を減らすところなのに、しかしフラップの動きは逆だ。さらに空気量を増やしてどうする。
あまりにアナログなバイメタルの動きはもはや笑ってしまうほどだが、これは設計上の正しい動きなのだろうか?
高温になりすぎるとコンバスターも二次燃焼室も壊れてしまうのだよ。
もっとも私の場合、温度を感知するサーモスタットがボロボロになっているから、今回の記事はまったく見当違いの可能性もある。
いずれ新品に交換してもう一度確かめてみようと思っている。

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