「 薪づくり・薪のこと 」 一覧
薪の半割
薪割りをはじめた1年前は、細めの薪を真っ二つに半割することがなかなかできなかった。コントロールが悪くて薪の中央にヒットしないのだ。必ず左右のどちらかに外してしまう。できる薪といえば細い破片とブサイクな薪が1本。きれいに中央で半割にすれば2本の薪ができるというのに。。。。悔しいなあ、と思いつつ薪を割ることあれから1年。最近は見事にジャストミートだ。
薪を置いてコン。
薪を置いてコン。
薪を置いてコン。
このリズムで一振りで真っ二つ。10本連続で綺麗に半割になる時には「だいぶ上手くなったな」と自画自賛。
ようし記録を更新しよう。
一振りで中央から真っ二つが条件だ。
薪を置いてコン。
薪を置いてコン。
やった14本までいった。も1回挑戦だ。
なんて、遊べてしまうのが私という人でありまして(笑)。
こうして半割がたくさんできると、薪を井桁に積む時に重宝する。半割で積むとよく安定し崩れにくくなるからだ。
原木を入手2(3)
せっせと薪集めに励んだところ、気づいてみれば来年の薪(シーズン3)の確保も見込みがつきそうだ。今ある20立米の薪から来年に残る分がある。それ以外に、原木を入手 (07/15) 、原木を入手2 (09/27)、で運んだ広葉樹が少なく見ても4立米はある。つまり2年分で24立米ある。この調子でやっていけば来年にかけてまだまだ集まるだろう。
加えて、ナラの原木2~3トンを購入しようか思案中だ。厳冬期は上等で太いナラをたっぷり焚きたい日があるからね。なんといってもナラは薪の王様だ。集めた原木の中でナラの比率を高めておきたい。この2~3トン分は私の贅沢な楽しみとして♪。もし余るとすればさらに次のシーズン(再来年、シーズン4)まで、丸2年乾燥の上物の乾燥薪になってくれるだろう。
こうやって毎年ナラを一定量は購入し、自分で集めた薪と組み合わせていこうと思うんだ。
さて次の休みからはクルマで20分の薪置き場の整理だ。割ってないものは割る。もう少し正確な薪の量も掴めるだろう。今シーズンに焚く薪の雨対策と、冬越えのために雪囲いも考えておかなければね。
原木を入手2(2)
「今日は休みが取れたから仕事に行って来る」
という奇妙な会話が成り立って、朝から向かうのは来年(シーズン3)のための薪集め。原木を入手2 (09/09) で書いたあの場所だ。
ここでは伐採された広葉樹があちこちに野積みされていて、腐ってなさそうなところから作業開始。チェンソーで玉切りし軽トラに積んで日当たりのいい広い場所に集めておく。ナラ、サクラ、ブナ、シラカバ、クリ、他にも何の木かわからないものがたくさん。重いの軽いの、堅いの柔らかいの、早く樹木の名前がわかるようになりたいものだ。
さて人気のない山の中で1日中一人っきり。クマが出没するがチェンソーに向かってくるクマはまさかおるまい。スズメバチやマムシの被害も多いそうだからまず周囲の下草を刈ったりして現場を確認してから作業する。律儀な私。
誰とも会わず喋らず笑うこともしないが、自然の中で無心になって過ごせる時間がたまらなく楽しい。
クルマで20分の薪置き場も手狭になってきた。
原木を入手2
シーズン2のはじまりはさっそく原木の入手だ。なかなかの好スタートだね。
案内されて行ってみると整備されずに放置されてる公園だ。忘れ去られて地図にも載ってない。いつの日か再生したい気持ちはあるのだが、、と仕方なく笑う管理の人。
ぐるっと歩いてみると伐採されたサクラなどの雑木があちこちに積み上げられている。処理してくれたら有難いとのこと。
有難いのはこっちである。やらせてもらうに決まってるじゃないか(笑)。
春から野ざらしだったようだ。腐りかけている部分もある。さすがに虫が巣をかけているヤツは遠慮させてもらいたいが、たぶん4立米は薪として持っていけるだろう。
1日で終わる仕事じゃない。1日で1往復ずつ。のんびりやろう。
もちろん来年の薪だ。クルマで20分の薪置き場へ運んで、冬越えの薪となる予定。
冬越えの薪
そろそろ夏のてっぺんは過ぎたことだし、玉切りに精を出そうと思ったがやはり8月は作業には暑いぞ。死にそうだ(笑)。
次の冬の薪は用意できているのでこれは来年のため。7月に近所の伐採でもらってきた原木の玉切りだ。こうして来年の薪の大半を今のうちに集めておけたら理想だね。
「冬越えの薪をどれだけ用意できるか」。
4月5月の薪づくりのドタバタが少しは楽になるし、「春に割って、夏に乾燥させて、冬に焚く」数ヶ月のサイクルでは自分としては乾燥期間が少なすぎるように思うのだ。
「冬までに集めて割って、春~夏に乾燥させて、冬に焚く」
という2年にまたがるサイクルが欲しい。特に乾燥の遅いナラは冬越えの薪にして、最高の状態にして焚いてみたいものだ。
薪はひと夏越せばいい薪になるとは言うが、日当たり抜群の薪棚でもない限りは「冬越えの薪」を目指そうと思う。
薪の鳴る音
薪の鳴る音を聞いた。
今日も暑くなるぞ。そう思いつつ薪棚のある自宅の車庫でふと立ち止まると何かの音がする。何だろう?耳をすましていないとわからないごくごく小さな音。熱した鉄板が冷える時のような音。
「カンカン」、「カンカン」、「カンカン」
何の音だろう?見まわすが音の主がわからない。目で探すのをやめてじっと動かずに耳をすましているとやはり確かに聞こえてくる。
見上げればそこにあるのは2立米ほどの薪棚。
薪だ。そうだ薪が鳴っているんだ。
「カンカン」、「カンカン」、「カンカン」
「カンカン」、「カンカン」、「カンカン」
気づいてみればあちらこちら薪棚全体が鳴っている。
「チリチリ」、または「カリカリ」、ならカミキリムシだろうとすぐ見当がつく。しかしこれは生き物が何かをして発する音には思えない。真夏の暑さで発する何か自然現象のように思えて仕方ない。
ムシでないとしたらどういう理屈で鳴っているのだろう。木肌が割れる音か、収縮して弾ける音か。朝の最低気温は19~20度。日中は35度まで上がる。この気温差で薪が大きく収縮しているのだろうか。
木ってやつは、薪ってやつは本当にかわいいもので観察しがいがある(笑)。
真夏の暑さを越えてどんどん乾燥していく、楽しみなことです。
リンゴを割る
自宅にある薪のうち、玉切りのままで割り切れていないリンゴを割る。
しかしリンゴは乾燥が進んだ方が割りやすいのか?5月にはあんなに堅くて手こずったリンゴなのに楽勝で割れるぞ。バキッと乾いた大きな音をたてて真っ二つ。気持ちいい♪
リンゴ割るなら夏休みか?それとも私が上手になったのか?(笑)
なかには素直そうに見えてどうにも割れないのがある。ひっくり返してどっちから何度叩いても割れていかない。しかし今日の私は余裕だ。新しい技を会得したのだ。こういうのは転がして叩くのだ。
一撃、二撃、でご覧の通り。
割ってみると中に節が隠れてた。しかも両方の木口にあるからどっちから叩いても割れなかったんだな。
お次はチェンソーで斜めに切られたリンゴ。これじゃ薪割り台に立ちやしない。しかし今日の私は無敵だ。立たないものは立たせない。そのまま転がして叩くのだ。
一撃、二撃、三撃、でご覧の通り。
薪焚いて50年という人に教えてもらった。
夏休みも割って割って割りまくるぞ(笑)
雨ざらしの薪2
雨がヒドイね。私の地域もタイヘンです。
雨がこうも続くとさすがにクルマで20分の薪置き場が気になってくる。ここではゴールデンウィークに割った薪のうち1立米くらいを「薪は土用まで天ざらし」と称して積みもせず雨対策もせず野ざらしにしている。
そうしたら、下になっている何本かの薪に虫がついてしまって、羽根アリだとか、タマゴだとか、エライことになってしまっていた。敷かれた廃材の上なので水はけはいいし大丈夫だろうと思っていたが、結局は虫に棲み家を提供しているようなものだった(笑)。
天ざらし(雨ざらし)の発想は正解なのだ。ほとんどの薪はお日さまに焼けてヒビ割れて実にいい顔をしている。しかしいくら天ざらしといっても、たまには薪をひっくり返したりゴロゴロ位置を変えたり、もしくは積み始めたりして手をかけた方がいいね。まったく人の手が加わらないで放っているのは薪を乾燥させているんだか朽ち果てつつあるんだか、どっちかわからない(笑)。
シーズンになれば自宅へ持っていき、やがてリビングに運ばれることを思えば、綺麗な顔しててお行儀のいい薪であった方がいいに決まっている。やっぱり必要なのは薪小屋だな。雨のかからないしっかりしたヤツ。
そんなこと考えながら、雨の中とりあえず垂木を敷いて積み始めた。夏休みの課題がまたできた。
薪小屋図面2
薪ストーブには薪棚・薪小屋が必要だ
DIY初心者でも作れる図面
以前の 薪小屋図面 (04/26) は計画段階のもの。実際に製作してみて上の画像の通り、こちらが完成版だ。軒下に薪を保管する (06/29) と合わせて、探している人はどうぞ参考に。
目標は、シンプル、誰でも簡単。難しい手間なし。数カットして組んでいくだけ。ホームセンターで買えて安く。
あとは自分の環境に合わせてさまざまな工夫でアレンジしよう。
防腐塗料やラティスでアレンジ
例えば、木材の防虫・防腐塗料を塗ったり、地面からの湿気を防ぐためにビニールシートや防水シートを敷いたり、薪はぎっしり詰めないで井桁にして通風よく積んでみたり、もっと大容量にしたい人は7フィート(約216cm)の2×4材をメインにしてもいい。
ちなみに私の自宅では玄関先にも薪棚があるが、ここは近所からの見栄えをよくするために側面と背面にラティスを貼っている。寸法は90cm×180cmでピッタリ。通風はあるし、ルーバータイプなら雨もしっかり防ぐ。古くなったら張り替えも簡単。これもオススメだね。
追記だ。
2年後、上の図面の薪小屋は大雪で崩壊寸前となる。
「薪小屋の崩壊」(2008/03/10)
雪の多い地域では補強が必要だ。
原木を入手
今日はサクラ、ナラ、をもらってきた。近所のエライさんの別荘で数本を切り倒したもの。私が薪を欲しがっていることを知って声をかけてくれたのだ。ありがたいことだ。
もちろんお手伝いにいってきた。でも何にも役に立たなかったけどね(笑)。職人さんたちの仕事を邪魔しないよう、葉っぱや小枝を片付けるくらいで精一杯。一緒に働けるにはまだまだ10年は早い。
持って帰ってきたのは軽トラ1杯分。これは来年(次の次の冬)の薪だね。とりあえずクルマで20分の薪置き場へ運んでおく。
こういう調子で、ひと冬に必要な分の半分くらいは自分で集めていけそうな気がする。もし大規模な伐採に出会えたら究極的には全部自給できる年もあるかも。それも楽しみだね。