「 薪ストーブ 」 一覧

タグ "薪ストーブ":217件
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エコファン

2007/02/23   -シーズン2, 薪ストーブ

ご存じ「エコファン」。
今年になって、我が家でもこいつが回っている。
電源が要らないのがスゴい。今時、身の回りに電源なしで動作する用品があるだろうか?ちょっとした感動もの。薪ストーブの熱が伝わるとそれを動力に変えて羽根が回り出すしくみらしいが、理屈を知っても興ざめなだけ。ただ素直に感心するべし。

なにより音がしないのがいい。ほぼ無音だ。音を聞こうと思って静かな時に耳を近づけてようやくかすかな音がわかる程度。
しかもこれがなかなかどうして、ファンを持たない薪ストーブの熱を前面に押し出してくれる効果がある。ただ天井から足元まで空気をグイグイ回してくれるかというとそれは期待しすぎ。あくまで「薪ストーブの熱を前面に押し出してくれる感じ」がするといったもの。
ちなみに我が家ではエコファンで室温が変化することはない。吹き抜けでない普通のリビングだったら効果も目に見えてありと想像する。
でも何でだろう。あまり実用性がどうのこうの効果はどうでも良くなっている。
エコな感じのシンプルさが薪ストーブと相性がいいのだろうな。
私も大好きだ、こういうの。
こうして音もなく静かにただひらすら回り続ける。
アンコールとともに24時間。
朝、起床した時も回っている。
忘れても気づいても、いつも回っている。
アンコールの肩に乗るかわいい「エコファン」だ。

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サーキュレーター2

2007/02/22   -シーズン2, 薪ストーブ

もっと静かで音のしないサーキュレーターはないものか、というわけで、探してきたのはシロッコファンがまわるサーキュレーターSANYO「SF-70GH」。
写真のように壁に取り付けて下方向に空気を送る。エアーカーテンのように使うこともできるとある。
消費電力はわずか18Wだし何より静かで良い。音の大きさを例えてみれば、先日購入したフロア置きプロペラタイプのサーキュレーターの一番静かなスイッチ位置が「1」だとすると、シロッコファンの弱は「0.1」くらいに音が小さい。
もちろん「0」みたいに無音ではない。風量も弱い。でも使い方次第でうまくいかないだろうか。
下の2枚目の写真は同じくシロッコファンのサーキュレーターで三菱「AC-90S」。
音は「0.1」から限りなく「0」に近い。かなり静かに回る。これだ、これくらい静かにまわって欲しかったのだ。風量もこっちの方がある。
でも逆に私は風を体に感じたくないのでSANYOの方をメインにもってきた。

この2台のサーキュレーターの効果は結構見込める。下向きの風が吹いたら寒いだけじゃないかと思っていたが、暖気を間違いなく下ろしてくれる。今まで暖気を感じなかったポイントで暖気を感じる。室温は27度、28度、夕食のテーブルで家族が初めて「暑い」と言った。感無量だ(笑)
エアコンのある家ならそれで代用できるから、わざわざシロッコファンのサーキュレーターを使うケースは少ないだろう。ただ、静かなサーキュレーションを望むならこういう方法もある。使わない季節は取り外しておけるしね。

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吹き抜けを考える3

2007/02/20   -シーズン2, 薪ストーブ

薪ストーブライフ2年目。
我が家の吹き抜け問題もそろそろ答えを出したいが、これで良しという方法が定まらない。

要するに4-1図が今までだった。薪ストーブは熱く、暖気は吹き抜けの天井に溜まる。だからシーリングファンをまわすが思ったほどの効果がない。
そこでシーリングファンを下向きで試したり、サーキュレーターやボックスファンを使っていろいろ試行錯誤していたわけだが、サーキュレーターもなかなかベストポイントが見つからない。吹き抜けには梁があったり洗濯物を吊す場所だったり、うっかり近づくと顔にもろに風を受けてしまったり、どの場所に置いても一長一短があった。
そんなことをやっているうちに、ある日、気まぐれにサーキュレーターを階段下に置いて階段に風をぶつけてみた。(4-2図)階段はストリップ階段だ。その階段裏は暖気が届かない温度が低い空間になっていたので、その冷気を散らしたらどうなるかと思い立ったのだ。

意外にもこれは良かった。1階に明らかに暖気が満ちてくる。これまでで一番具合が良い。階段で足元に風を感じるが歩行中だから我慢できる。
扇風機も同じことができるが、サーキュレーターとは空気をあてて撹拌するだけが能じゃない。背面は陰圧となって空気を呼び込む働きになる。暖かさの感覚としては図の通りサーキュレーターの背面に暖気が集まってくる感じだ。
相変わらずあーだこーだとやっている。
室内の気流を解析する方法があるらしいが叶うならぜひやってみたいものだ。

(さらに…)

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灰の出る量

2007/02/19   -シーズン2, 薪ストーブ

我が家の場合、灰はたくさん出る。それだけ薪をたくさん焚いているとも言えるし、無駄に焚き過ぎていると言えなくもない。
1ヶ月で一斗缶一杯は出る。灰受け皿の灰も週1回~10日に1回のペースで片付ける。放っておくとすぐに溜まりすぎてしまうので、「灰をある程度溜まった状態」に保てるよう、こまめに灰を抜いている。

この灰の出る量も薪ストーブの七不思議のひとつで、人によっていろんな話がある。
ある人はシーズンを通して一度も灰掃除をしないといい、
またある人も掃除をしてもシーズンを通して2度か3度だけという。
私のように10月から5月まで7トンも8トンもひっきりなしに焚いて、それで一度も灰を掃除することがないとすればまことに結構なこと。しかしそれはいくらなんでも信じかねる。
そもそも焚いている薪の量が全然違うのではないか?ひと冬で2トン焚く人と、8トン焚く人では灰の量は4倍違うぞ。24時間焚くのと朝と晩だけじゃ全然違うぞ、と、ツッこみを入れたくなるのだが、薪ストーブというヤツはどこに住んでどんな家でどんな暮らしをしているのかを知らないと比較にならないものだ。
それに気づくまでは、うちは何でこんなに溜まるんだろう?と合点がいかないものだった。

まあいずれ経験が答えを出してくれるから、今は出る灰は掃除するのだ。
写真はこれから掃除するのではなく、これで掃除をした後だ。熾きがたくさん残っているので余計に多く見えるが、私はたぶん灰を多めに炉内に残す方だろう。
灰受け皿に落ちた灰はこの後、もっと冷えてから、車庫の一斗缶に片付ける。
くり返しになるが、ひと冬で7~8トン焚いて週1回~10日に1回の灰掃除、1ヶ月で一斗缶一杯になる。これはこれでだいたい普通なんじゃないか。ちがうかな?

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ガラスの曇り

2007/02/12   -シーズン2, 薪ストーブ

ドアガラスの掃除をしよう。
アンコールはフロントガラスの上から下へと燃焼用の空気がエアーカーテンとなって流れる構造になていて、そのおかげかドアガラスが煤で真っ黒になることはまずない。もちろん薪がよく乾燥していればの話だけどね。
代わりに写真のように灰にまみれるように汚れる。特に私は炉内いっぱいに薪を詰めこむからだろうね。薪がはぜて灰が飛ぶ。上品に、適度に、数本ずつ焚けば、ガラスはもっとクリーンだろうと想像している。
ただ乾いた薪でも木口がガラス面に触れていたりするとさすがにそこが黒くなる。写真で少しだけ黒いのがわかるだろうか。でもこれは一時的なもので焚いていればすぐ燃えてスッキリ無くなるタイプの汚れだ。

さてクリーンなガラスにしよう。私は雑巾拭きオンリーだ。
ガンガンに焚いている時はもちろんしない。朝の起床時や休日の暖かい昼間など、炉内の熾きがほとんど消えそうな一番低温の時を選んで行う。ガラス面の急激な温度変化は禁物だからね。いきなり雑巾でジュウウウウ~とやらないで、ジュッといわない程度の時に拭くのがいい。

ところが24時間焚いているとこのガラス掃除のタイミングがなかなかない。朝起きた時に拭こうと思っても、こりゃ熱いなと思えば見送る。もっと熾きが消えそうな冷えた時、かつ時間のある休日にのんびりやろうとタイミングを伺っていると平気で1週間過ぎてしまう(笑)
薪ストーブユーザーにもいろいろあって、炎なんて見えなくていい、暖ったかけりゃいいという実用オンリーの人もいれば、炎が綺麗に見えなきゃ薪ストーブを入れた意味がないとまで考える人もいる。
私はその時の状態次第。拭ければ拭くけれども、熱ければ仕方ないからまたの機会を。て感じだ。

仮に、湿った薪でできた黒い汚れがある。タールがべっとりって感じ。専用クリーナーとかあるらしいがたぶん私は同じ要領でやる。どうしても取れないなら雑巾に灰をつけて擦る。それでとれない頑固な汚れは出会ったことはない。

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薪ストーブと環境3

2007/02/09   -シーズン2, 薪ストーブ

薪を焚く暮らしは自然のサイクルの一員なんだと叫んでみたり、理屈は誰でも言えるが実践を伴ってないじゃないか、と落としてみたり、最近書くことが長くていけない。
結局のところ、世間で注目の「薪ストーブは環境に良いか悪いか」という問いに、二者択一で答えるなら「良い」と私は答える。昔あったような循環型の自然のサイクルは消費しながら再生する。枯渇する一方の化石燃料に依存する暮らしに比べれば、薪を焚いて暮らす方が「遥かに環境に良い」にちがいない。
だが、現代には現代を暮らすルールがあって、排煙がクリーンになるしくみのストーブを正しく設置して正しく使わなければいけないし、正しくメンテナンスする必要がある。何でも燃やせる訳じゃないし、何でも伐ってしまっていいわけじゃない。木を知って森を知って、薪づくりが森を育てるようなしくみになれば、本当に「環境に良い」。

環境問題は近代以前の昔の生活に戻ろう、みたいな後戻りをすることとは違う。それは「知恵と技術」そして「意識」で乗り越え、「前進する」ということ。それは技術が可能にするのか意識の高まりが実現させるのか、どっちが主でも構わない。どっちにしても「前進したい」希望があるから、薪を焚き、薪割りに汗をかく。そうして黙々と山野に暮らして薪を焚く人で私はサイクルの一員になってみたい。
それでいいのだ。私にとって薪を焚くことと環境問題は何も矛盾していない。むしろ積極的に関わっていけるのだ。


追記だ。
その後、9年目に書いた「I have a dream」の記事はお気に入りだ。

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薪ストーブと環境2

2007/02/08   -シーズン2, 薪ストーブ

前回の記事はもともと子どもたちとの会話だった。
せっかく書いたので両方載せておく。

「薪ストーブってのは環境に良いんだよ」
そんな私の言葉にすぐさま子どもが反応した。

(次女)「? 煙を出すのは公害、木を伐るのは自然破壊じゃないの?」

よしよし、いいリアクションだ。教科書に載せたいくらいの展開だ。

(父)確かに煙を出すし木も切る。でもね、木を燃やして暖房するってことは貯金ができる暖房なんだよ。
どういうことかというと、今までのように石油で暖房してごらん。燃やして煙が出てそれでおしまい。石油は使い放題、無くなり放題の暖房なんだ。こうしている間に地球の中から石油が掘り出されてどんどん無くなっていく。その取り合いで戦争まで起きる。
木は伐るけれどまた再生できる。今焚いているコナラは一度伐ってもその切り株からすぐまた芽を出す。20年くらいで元の立派な森に戻るんだ。昔の人はちゃんと知っていて、場所を変えて少しずつ伐っていって、何十年かするとまた元の場所に戻る。むやみに全部伐っちゃうことはしない。それに間伐したり下草を刈ったりして森を手入れしながら計画的に伐る。だから森は元気に健康に育って、結局それは森を守ることと同じなんだ。

(次女)それが貯金?
(父)石油みたいに使い切って無くなってしまわない、育てて何年か後に使うことができるって意味で貯金なんだよ。
お前たちのお小遣いだって使ってばかりじゃすぐ無くなっちゃうだろう?お手伝いしたり働いて貯金すればまた使うことができる。
木を使いながら木を育てる。ずーっと昔からそうだったんだ。だから無くならなかった。今まではね。

(長女)お父さんは木を育ててるの?
(父)、、、、、、えっと、、、そうさ。そういうことになる。
(長女)どこにあるの?どんな木?聞いてない。
(父)、、、、、、いや、、、、、、そうだな、、、、、、伐採されたのをもらってきたり、、、原木を買ったり、、、、、(撃沈)

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薪ストーブと環境

2007/02/07   -シーズン2, 薪ストーブ

どうしたんだ地球?というわけで、あまりの暖冬で地球温暖化の問題がクローズアップされている。この機に私も薪ストーブユーザーとしてひとつ書いておこう。
ズバリ、「薪ストーブは環境に良いか、悪いか」。

煙突から煙が出るから公害だし、木を伐るから森林破壊。そのことだけをみれば環境に悪そうだ。しかしちょっと調べれば、薪を焚くということは昔からずっとそうであった、大きな自然のサイクルの一員であることがわかってくる。
煙突から煙が出るけれども、その二酸化炭素は森が吸収し、木は薪となってまた燃える。つまり大気と森と人の暮らしの中を二酸化炭素は循環してて、増えも減りもしない。昔からずっとある自然のサイクルだ。
木を伐るけれども、木を伐るということは森を育て更新すること。「適度に計画的に」行うことで次の木が育ち森が豊かになってあらゆる「恵み」を人の暮らしにもたらしてくれる。消費と再生がくり返すこれも昔そうであった自然のサイクルだ。
しかし化石燃料は循環しない。再生不可。掘り尽くされ枯渇する一方的な消費のみ。その化石燃料が一気に放出した二酸化炭素はもともと森からでたものでないからどのサイクルにも属さない。循環せず大気に溜まり続けた結果が現在の温暖化なのだ。
森が増えれば二酸化炭素を多く吸収してくれる、だから木は伐っていけないのだという人がいる。しかし「適度に計画的に」伐って手入れしなければ森は健康に育たず荒れて死んでしまう。実際、整備されず放置された戦後の針葉樹林などは崩れやすく倒れやすく保水力を失って、災害面で人を苦しめるケースも多い。
また、木が二酸化炭素を盛んに吸収するのは成長期のことであって、20年や30年で成長しきったあとは二酸化炭素の吸収を止めるという。昔ならそこで伐採され、新しい幼木が二酸化炭素の吸収をくり返すのだが、こうした整備や更新作業が日本の林業の衰退によって失われてしまっている。

いまもっと必要なのは「適度に計画的に」整備された健全な森だ。二酸化炭素をもっともっと吸収できる元気な森だ。だから木は伐らなければならない。再生するために伐る。循環型のサイクルを動かすのだ。
、、と書いている私は、しょせん薪が欲しいだけの動機でしかないかもしれない。でもはじまりはどうあれ、我々のような小さな者でも木を知り森を知り山に入ることで、人の流れも関心も経済活動も、森の活性化の一助にならないだろうか。木を知ろう。木を使おう。森へ行こう。
薪という小さな問題は、 大きな「地球」につながる。薪を焚くことで環境問題に積極的に参加できるのだという可能性を、私は結構信じているのです。

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マイナス10度の朝

2007/02/05   -シーズン2, 薪ストーブ

季節は完全に折り返したようだね。
まだまだ5月までは薪ストーブを焚く生活が続くが、
寒さのピークを過ぎつつあると思えば、2年目のシーズン後半は楽勝だ。
薪は来シーズンの分までたくさんあるし、焚き方もずいぶん慣れて暖かく焚ける。
吹き抜け問題もあれこれ工夫の最中で、おかげで最近は家の暖まり方が全然違う。
どんなに焚いても欲しい暖かさにならなかった1年目と2年目前半と違い、
今は夜の団欒時は27~28度になるし、マイナス10度の今朝も室温25度で子供たちは元気に登校だ。きっとこの冬一番の寒さであったことなど知る由もなかろう。
1年目は初めてで右往左往。
そこで学んで2年目に要領を覚え、
3年目からが本当の薪ストーブライフ。
薪づくりも焚き方も暮らし方も定まって軌道にのるだろう。
そのために2年目の今確かめておきたいことや、やってみたいことはまだある。
もっと焚きたい。ガンガンに焚きたいぞ(笑)
冬をあきらめるにはまだ早すぎる。
お楽しみはまだこれからだ。

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吹き抜けを考える2

2007/02/01   -シーズン2, 薪ストーブ

<前提として>- - - - - - - -
我が家で暖めたい空間を1階40畳、2階40畳、としよう。それをつなぐ吹き抜けは10m×1.2mと家を縦断するように細長い。この記事の図はその細長い吹き抜けの断面。
シーリングファンの使い方も普通と逆だし、あくまでひとつの事例と考えること。

(図1-1)薪ストーブを導入する時、我が家の構造では空気の流れはこうなるだろうと考えた。
吹き抜けも5~6mと高いから暖気を「撹拌」ではなく「循環」させるイメージを持ち、自然に生まれる空気の対流に逆らうことなく、むしろ加速する形で暖気を大きくまわそうと考えた。
そこでシーリングファンは図1-1のような位置にあり、細長い吹き抜けに向けて下回転を想定した。
こうして1年目、薪ストーブシーズンが始まったが、しかし暖かくない。室温も全然上がらない。それは単に薪ストーブに慣れてないので「焚き方が甘い」だけの話だったのだが当時はそうと気づかない。何とかしなければと打った手が(図1-2)「吹き抜けを一部塞ぐ」だった。

(図1-2)「焚き方が甘い」上に吹き抜けを一部塞いだこのパターンが、実は一番寒かった。
なにより「焚き方が甘い」のだから暖気が足りてない。あちこちに温度差が生まれた。しかも吹き抜けが小さくなったことで1階の暖気はその「穴」をめがけて上昇しようとし、2階の冷気はそこしかない「穴」をめがけて降りてこようとする。穴が小さければ小さいほど空気の流れは速くなり、薪ストーブを焚けば焚くほど加速される。それが階段をイッキに降りて来た。我が家の床を這う冷気の正体はこれだ。
やはり空間は塞がず大きく大きく空気をまわそう。温度差があるから冷気が動く。暖気はまわして冷気は散らして、2階の空間こそ均一にしよう。冷気がなければ降りてくることはない。そう考えた。

(図2)つまり一番当初の暖気計画に戻った。そしてサーキュレーターで2階天井の暖気を動かし、それをシーリングファンが1階へ運ぶ。なるほど1階にいて頭上に暖気が降りてくるのがわかる。なかなかいい。ボックスファンを回して階段を降りようとする空気も散らす。リビングの温度はかなり満足できるものになった。
しかし不満もなくはない。薪ストーブの温度が下がると暖気の温度も下がり、循環して1階へ降りてくる空気に暖かさを感じなくなる。
何よりもあのサーキュレーターの大きな音。日常的に回す気は毛頭ない。もっと静かな方法が必要だ。3年目に向けてもう少し検討しなければ。
ちなみに蛇足だが、次のようなことも考えた。

(さらに…)

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