二次燃焼をモニターする2

二次燃焼をモニターしていて次に遭遇したのが、一次燃焼の空気レバーを絞ったのを合図に二次燃焼の温度が上昇していく、という場面だった。
いつでもなんでも絞れば、、というわけでなく、ダンパーを閉めて一次燃焼が安定するまでしっかり燃やした頃に空気レバーを適度に絞る。すると二次燃焼室の温度が上昇局面になるのだ。
つまり、一次燃焼の空気レバーを絞って二次燃焼が活性化する、ということだ。
これは経験的に会得している人はともかく、私はデジタル温度計でモニターして目で見てはじめて実感することができた。
空気レバーを絞ると二次燃焼室はどうなるのか。
たぶん空気の流入量が減り抵抗が増えることで排気スピードが遅くなって滞留時間が長くなり蓄熱する。このことだけでもデジタル温度計は上昇する。さらに空気を絞ったことで一次燃焼室ではコンバスターの燃料といえる未燃焼ガスが増え、高温になりながら新鮮な二次空気と絶妙に混合してコンバスターへ向かう。
要するに、空気レバーをタイミングよく絞ることでより多くの高温の未燃焼ガスをコンバスターに供給し続けることになって、二次燃焼の条件を整えるのではないだろうか?
もちろんレバー全開でも二次燃焼は起きる。もっとたくさん、早く家を暖めたい時などは私もそうする。だがその分、良く燃えるのだから未燃焼ガスは増えない。
これが空気を絞って条件が揃った時、グリドル中央では250度だが二次燃焼室は700度越えのまま、という状態が持続する現象ではないだろうか。一次燃焼は50%の出力で燃えながら、二次燃焼は100%で燃える、っていうイメージだ。
ファイヤーサイドのサイトにある、
「コンバスターは空気が少ない状態で最も効果的に働きます。」
という記述は二次燃焼の話だからてっきり二次空気の取り入れ口から供給される二次空気のことだと思っていたが、考えてみれば自分で制御できない二次空気のことはユーザーはどうしようもない。
とすれば、あの記述は一次燃焼の空気レバー操作のことであって、そう考えるなら「一次燃焼の空気レバーを絞って、二次燃焼が活性化する」と書いたことと合致して思えてくるのだ。


追記だ。
この記事だけ読んで単に「空気を絞って焚けば暖かいのか」を結論にしてはいけないので注意。
慣れた人を真似て何でもかんでも空気を絞って焚いた1年目、「絞りたがり病」でちっとも暖かくなかった私が言うのだから間違いない。
あくまで一次燃焼をクリーンによく焚くこと。
十分な時間と温度が必要であること。
その上での空気量の調節だ。


さらに追記だ。
空気レバーを絞り、一次燃焼は50%の出力で燃えながら二次燃焼は100%で燃える、っていうイメージについて、このことはコンバスターに負担をかけているということだ。つまりコンバスターの寿命や破損に関わる可能性もあるね。

コメント

  1. 新澤@堀金村 より:

    なるほど、それでよく分かりました。取説に「ダンパーを閉めてから15分後に空気レバーを絞れ」とあるのはこのことだったんだな。たしかに上面温度は下がっているのに体感温度は上がっているからな。
    ところで、ダンパーを閉めておくと内部はものすごい煙でうっかり蓋を開けられません。しかも蓋上部温度は200度を下回っているし。こんな不燃状態ででいいのか、と心配です。どうなんでしょうか。

  2. encored管理人 より:

    ものすごい煙、グリドル中央に置いた温度計で200度以下、不燃、であるなら
    もう一度ダンパー開けてよく燃やした方がいいような。
    薪の乾燥がいまいちだとしたら、なおさらかもしれません。
    煙突も大丈夫でしょうか?
    私も正月に煙突掃除したらシングル煙突部分で結構な煤が出てきました。

  3. nnishi@小樽 より:

    1次燃焼空気の絞り方ですね。
    私は、プロの教えで、一次炉室の中が煙で満たされて
    いると不完全燃焼になるので、目安として炎の柱が
    三本ほど立っている状態を維持すると良いと
    言われ、実行しています。ガスの多い薪にも、
    少ない薪にも適用できる上手な表現だと思います。
    一方ではこのサイトで、一次燃焼がほとんど起こらず、
    二次燃焼室の左右の隙間(どこ?)から、オレンジ色の
    光が漏れてきたという話題がありました。
    絞り過ぎもまた要注意であるようです。
    http://www.woodstover.com/cgi/beginner/c-board.cgi?cmd=one;no=2265;id=
    新澤@堀金村さんは、もう少し空気を入れてみてはどうでしょうか。

  4. encored管理人 より:

    > 三本ほど立っている状態を維持すると良いと
    よくわかります。絹のように静かな流れの炎が立つ時がベスト。
    > 二次燃焼室の左右の隙間(どこ?)
    nnishiさんは見てない?
    製品で少しずつ仕上がりが違うのでしょうか?
    私は1年目当初から見てます。今年総取り替えしても同じように灯りが見えます。
    コンバスターが勢いよく燃えているかどうかの確認になります。
    別の掲示板でnnishiさんも書いてるように、
    私も二次空気が合流する段階で、クリーンバーンしてるんじゃないかと。いつもではないが条件が揃ってしまう時がたぶんある。
    だからアンコールは触媒機だけど、ハイブリッドなんだ(笑)
    そんな記事を書きたいです。

  5. 鉄斧@札幌 より:

    今シーズンから触媒赤アンコのユーザーになりました鉄斧@札幌と申します。
    いろいろなサイトや書籍を読みあさりましたが、同じ機種ということもあって、疑問点のほとんどが、こちらのサイトで解決できています。ホントにお世話になっています。
    現在は、薪屋から買った「湿り気味な薪」をいかに乾燥させて使うかという初歩的な問題と戦っています(^^;
    ちょくちょく寄らせていただきますので今後とも宜しくお願い致します。

  6. nnishi@小樽 より:

    >慣れた人を真似て何でもかんでも空気を絞って焚いた1年目、ちっとも暖かくなかった私が言うのだから間違いない(笑)。
    私もこれでした。
    >> 二次燃焼室の左右の隙間(どこ?)
    スロートフードは二次燃焼室入り口を完全に覆っています。
    人によってはスロートフードの上側に隙間があくそうですが、
    左右というのは不思議です。
    イントレピッド、アンコールはそれゆえ触媒の色がわからず、
    デファイアントだけが熱せられた色が見える、という事に
    なっていると思います。
    触媒の発光の量によって、スロートフードの内側が
    照らされ、反射してスロートフード脇から光が漏れてくる
    という事なのでしょうか。私はそこまで光らせたことは
    無いように思います。
    >私も二次空気が合流する段階で、クリーンバーンしてるんじゃないかと。
    いつもではないが条件が揃ってしまう時がたぶんある。
    だからアンコールは触媒機だけど、ハイブリッドなんだ(笑)
    私のストーブでは、時々、スロートフードから前方に空気が
    流れ出して、ちょうどクリーンバーン機の二次燃焼空気に
    煙が反応して雫のような炎が見られるのに似た燃え方を
    する事があるのです。ダンパーをしめ、一次空気をかなり絞った
    タイミングで見られることがありますが、ほかの何かの条件、
    (例えば触媒が詰まり気味だとか)が必要なのかもしれません。
    私はスロートフードの内側にもうひとつ薄い鉄板を入れて2層にして
    二次燃焼空気を1次炉室にカーテン状に誘導して、
    クリーンバーン燃焼を起こさせてから、さらに折り返して
    触媒へと流れるようにしたら、さらに排気が綺麗になるのでは
    ないかと思っています。非触媒のアンコールEVや、エンライトで
    二次燃焼として炉室内に空気を吹き出す穴を設け、煙を撹拌しつつ
    燃やすのと同じです。

  7. nnishi@小樽 より:

    私は小樽在住です。後学のために、その薪屋の名前を
    一部伏せ字でいいですから、教えてもらえませんか。
    薪は私はストーブ脇で1~3日乾してから使います。
    この時期、北海道では外に置いた薪を室内に入れるだけで
    結露しますから、乾燥薪でも湿ってしまいます。
    風除室などでワンクッション置いてから室内に入れたり、
    室内の薪置き場に入れるなら先に乾燥させた薪の
    下に入れるようにして、使用まで1日は置いた方が
    良いです。
    もし薪の内部の乾燥が悪いなら、もう一割り加えてから
    ストーブ脇なり、ストーブの後ろにでも数日置いて
    使うと良いです。細目の薪ならストーブの灰受け皿の下
    にも置けます。ストーブの天板に置いては絶対駄目です。
    湿っていない薪なら燃え、湿っている薪ならストーブ温度が
    下がったときに天板に錆が出ます。私は数時間でサビさせて
    しまいました。なんとか挽回しましたけれど。

  8. 鉄斧@札幌 より:

    なるほど、結露するんですね。
    こちらのサイトに影響されて、木材水分計を購入し各保管段階での水分の状況を検討したのですが、不可解な連続性があるものですからどうしたものかと思っていました。結露ということであれば合点がいきます。
    もう少し系統だてて、移動させてみたいと思います。
    ちなみに「天板に置いては絶対駄目です」とのことですが、・・・もうやりました(^^;
    結果はご想像の通りです。(早めに対処したので何を逃れましたが)
    薪屋の名前の件ですが、上記の通り私の保管状況に問題がありそうなので、状況がまとまったあとにお知らせしたいと思いますので、ご容赦下さい。

  9. 新澤@堀金村 より:

    >炎の柱が三本ほど立っている状態を維持すると良い
    的確なご指摘ありがとうございました。私も「絞り症候群」に掛かっておりました(笑)。薪がどんどん消費されていくのが気に掛かってどうしても絞ってしまうんですね。「炎の柱が三本」というのがとてもわかりやすい。ちょっと開けただけで状況はすぐ改善されました。しかも暖かい(笑)。今までのはなんだったのか、という思いです。ありがとうございました。