シーズン1 薪ストーブ

ガンガンに焚こう

アンコールの慣らし焚きを終えた時、ストーブ屋さんはグリドル中央のバイメタル温度計をさして「だいたい250度で焚いて下さいね。300度は高いです、やめて下さい(きっぱり断言)」と言った。その当時、たまたまネットで目にした情報とも一致していたので、私はそういうものだと思い込みずっとグリドル中央250度を守った。
しかし、声を大にして言う。アンコールはガンガンに焚こう!
暖かくない薪ストーブなど薪ストーブでない。悩んでいるならまずは暖かくなるまでガンガン焚いてみることだ。
後で知るのだがこの250度情報は「吹き抜けのない、高気密高断熱の家」の人の話だったり「完全に閉じている20畳程度のリビング、補助暖房あり、さらに靴下はいてスリッパにソファーで暮らす」家だったりしたのだ。
我が家ははるかに大きな空間で家ひとつを暖める。補助暖房なし、素足でネッ転がって暮らす、まったく逆で当てはまらないのだ。
このことに気づくまで随分と時間がかかった。ひたすら聞いた話の「250度」を守っていた(笑)。
しかし300度~350度でガンガンに焚いてみればようやく「暖かい」を実感できるようになってきた。これこそ薪ストーブだ。
もう一度声を大にして言う。アンコールはガンガンに焚こう!
グルドル中央で300度以上も当たり前。その勢いで焚いてこそアンコールの性能は発揮される。
もしそれで暑く感じるならその時は焚きすぎず250度あたりに抑えて焚けばいい。それで十分な住環境なのだから結構なこと。しかし基本情報としては「アンコールは300度以上でガンガンに焚こう」。
ブログのタイトル「薪ストーブは燃えているか」も実はここから出ている。
薪ストーブはガンガンに燃えているかい?
あったかいかい?
家族を暖めてくれているかい?


追記だ。
この記事から4年、焚きすぎとコンバスターの寿命が関係しそうだといろいろ書いている。だからといって細々と焚いても仕方のないことで、「ガンガンに焚こう」はいつでも変わりはない。そのあたり、年数が経つうちに経験的に会得できていくんだろうと思っている。
また、記事に書いた温度の数字はアンコール触媒機の場合であって、他のストーブではまったく事情が異なると言っておく。
くり返しになるが、これは私のアンコール触媒の場合であって、グリドル中央に置いたバイメタル温度計が最初から最後まで250度を超えず、それで家が寒いと感じるのであれば、もっともっと「ガンガンに焚こう」だ。ファンヒーターやこたつで言えば、「弱」で寒いのだから「中」や「強」にすればいいのだ。
少なくとも我が家の場合、家全体を暖めるにはアンコールの「強」の出力が必要で、いったん暖まれば「中」にもできるけれども、ほぼ「強」の出力が毎日必要。そんなイメージだ。

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