薪が乾くスピード

先の「薪材屋外乾燥に就いて」では自然乾燥(雨ざらし)で日数とともに水分量が減少する様子が興味深かった。
割った直後の初期段階で比較的早く水分が減り、繊維飽和点以降はゆるやかになる。グラフにするとおそらく上のような曲線だ。
このことは、木の水分は自由水と結合水で成り立っていることで説明できそうだし、この自由水が抜ける時間が実験では約2ヶ月あまりと読みとることができるがどうだろう?
つまり薪は玉切り&薪割りから最初の2ヶ月で自由水の大半が抜けて28~30%前後の繊維飽和点となる。その後、平衡含水率に落ち着くまでゆっくりと6ヶ月とか1年以上をかけて結合水が抜けていく。結合水は細胞壁の中に結合している水だからこいつが時間がかかるのだ。
で、薪ストーブユーザーの私としてできることは、加熱や減圧で結合水を抜くなんてできっこないのだから、せめて割った直後の初期段階で自由水をできるだけ早く抜く。
これなら何かできる余地がありそうだ。
割ってすぐ積まないで雨ざらしにするのもこの時期のことと思えるし、それがその後の乾燥を促進するような状態を作り出しているのではないだろうか。

コメント

  1. totoro より:

    始めまして。
    いつもとても興味深く拝見させて頂いております。
    ちょっと過去を見直していて思いついたのですが・・・
    この回の話によると、あくまでも仮説としてですが、約2ヶ月で自由水が抜けて28~30%になるということは、約3ヶ月後くらいに薪ストーブの側においておけば、シーズンインした当初に割った薪はそのシーズンの終わりごろには使えるということにはならないでしょうか?
    正直、薪集めはかなり大変で、土地や時間に余裕がないと2年分などなかなか集まりません。
    今シーズンが本格的な使用は初めてなので、予想以上の薪の減り方に驚いており、ちょっと焦っております。
    やはりかなり余裕が必要だと改めて思いました。

  2. encored管理人 より:

    こんにちは。
    この記事から半年経ちまして、最初の約2ヶ月あたりで急激に水分が抜ける、は木の性質として間違いなさそうですが、
    それで28~30%の繊維飽和点に達しているわけではない、いくらなんでも早すぎます(笑)
    訂正か追記をしなければなりません。
    ご指摘ありがとうございます。
    私も初シーズンは未乾燥の薪でずいぶん苦労しました。
    薪ストーブのまわりに並べても未乾燥の薪が内部まで乾くには相当の時間がかかりそうです。第一、置いておける量が知れてます。
    いま思えば未乾燥の薪を焚こうと努力するよりは、乾燥バッチリの建築廃材や乾燥薪を探す努力をした方が良かったような気がしています。

  3. totoro より:

    ご返答ありがとうございます。
    なるほど・・・ん~奥が深いですねぇ。
    しかし、薪を集めるって大変ですね。建築廃材は使うようにしています。ほぼ完全に乾燥していますものね。同じBFですが、私はカントリーカットのモデルです。建築廃材はたぶんファインカットより多いと思いますが、置いておける場所の問題で全部は取っていません。今考えるともったいないなぁと思います。
    また色々と参考にさせて頂きます。
    ほんとにこんなに研究されている方のHPはとっても参考になります。
    今後ともよろしくお願いします。