シーズン2 薪づくり・薪のこと

水中乾燥

水中乾燥とは面白い言葉だ。生の丸太を水に浮かべて乾燥させる。水乾燥とも浸水乾燥ともいうらしい。昔から建築の世界で行っている乾燥方法だ。
木は水につけることで内部の樹液や樹脂成分が浸透圧によって水中にとけだしてくる。水と置き換わって余計なものが固着しないから導管や細胞レベルでの通道が確保されて、その後の乾燥を加速させる。
単にアク出しとかアク抜きを目的にする場合もある。
また、木というものは伐られると内部の水分を保とうとして細胞の弁を閉じるのだそうだ。そこで水につけることで、細胞の中の弁(壁孔)が水の浸透圧によって開放状態に戻るため水分の移動が容易になり、樹脂などと水の交換が行われて水分が移動しやすくなる。
すごいね。私には神秘の世界だ。
水分によって乾燥を促進させるとは、昔の人は経験的にすごいことを知っていたものだ。
この水中乾燥は建築材のためであって、割れない反らない強くなるなどもっと他にたくさんの意味がある。我々薪ストーブユーザーの薪の乾燥とは目的も仕上がりも求めるものが違うが、薪を積極的に雨ざらしにするヒントの一つかもしれないね。

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