薪材屋外乾燥に就いて
1955年に「薪材屋外乾燥に就いて」という薪の乾燥に関する実験が北海道立林産試験場で行われている。
「薪材は積んでから何日すればどの程度の含水率になるか?」という質問をうけて、そういえばそんなデータは見当たらないし、薪の屋外乾燥は比較的野放図(雨ざらし?)に行われているから、もっと合理的に乾燥効果をあげるための条件を調べよう、という主旨の実験。
中身は言うほど大そうなものではないが馬鹿にしたものでもない。興味のある人はご覧の通り。
継続して実験すると書いてありながら掲載は1955年の1回きり。続報がないところを見ると、この後ますます薪の需要は減って検証する意味も失われていったんだろうか。
あれから半世紀。
今は森林や木質エネルギーの活用に関心が戻りつつあるし、私たちも薪ストーブの暮らしを楽しんでいる。
薪を知ることは木を知ることだし、こんな検証も悪くはないだろう。
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林業指導所月報 1955年11月号「薪材屋外乾燥に就いて」(要:サイト内検索)
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