スギはあったかい

私の家づくりには3つの財産がある。
ひとつは、無垢の木をふんだんに使った木の家づくりだ。特に30ミリのスギの厚材によるフローリングはまさに宝だと思っている。
スギが宝だなんて言うと人は笑う。でも、どうして人は家づくりにスギの木をもっと使わないんだろう?安普請?そういうものかなあ。
スギがこんなにあったかくて気持ちいいことをみんなきっと知らないんだな。(忘れているんだな)

同じ無垢の木でも種類によってあたたかみが全然違う。簡単に言えば針葉樹はやわらかくあったかい。広葉樹は堅く冷たく感じる。
私は家づくりの際、一番ぬくもりのある心地いい素材を確かめたくて、スギ、ヒノキ、サワラ、カラマツ、輸入もののパイン材、いろんな無垢のフローリングのサンプルを取り寄せて、自分の素足で踏んで決めた。すぐにスギの木しか考えられなくなった。そして通常の倍はある30ミリの厚さで我が家に入れた。

肌触りが最高。薪ストーブの前でフローリングに家族全員がねっ転がって暮らしている。冬だって靴下も敷物もいらない。雨の日もさらっとしている。
「この家の床はなんでこんなにあったかいの?」「床暖なのか?」我が家を訪れた人は素足になって驚く。
くり返して言おう。スギの木はあったかいよ。スギの厚材によるフローリングは足元に最高。

だが、もちろんスギゆえの弱点もある。傷や汚れに弱い、反る、空く、それがイヤな人はフローリング建材を選択するんだよね。
まったく好みの問題ではあるけれど、薪ストーブで暮らす人ならこういう感覚もわかってもらえるんじゃないかな。