床を這う冷気

昨年、1年目のシーズン途中に薪ストーブ屋さんが様子を見に来てくれた。1年目はなかなか暖かく焚けないので困って相談したのだ。
でいろいろと教えてもらった後、「この家の空間にアンコール1台じゃ小さいんですかね」と私が心にもない探りを入れてみると、吹き抜けを見上げながら、
「いやいや十分ですよ。だからこことここは仕切ってドアをつけて、ここは塞いで・・・・」と、こうすれば暖かい空間になりますと言った内容は、40畳相当の居住空間に間仕切りをいれて28畳相当に小さくする。そして吹き抜けも完全になくして階段も仕切ってにドアをつけて2階部分を切り離す。つまり28畳で天井高2.4メートルの完全に閉じたリビングにするというものだった。
むう・・・。
せっかくの空間を閉じてしまうなどできない相談である。第一アンコールで十分だと言いながら矛盾してるじゃないか。家全体を暖めるためには?と私は聞いているのだ(笑)。
そんなことを思い出しながら、私は実に素直な人間だ。2年目の今シーズン途中にそれを試してみたのだ。
もっとも一番の目的は家の中の空気がどう対流しているかを読むためなのだが、例の塗装用の養生シート(高さ180cm×長さ15mの極薄のビニールシート)で言われるように仕切ってみたわけだ。

この塗装用の養生シートはなかなか使えるヤツで、間仕切りに見立てたペラペラのビニールの壁はわずかの空気の流れにも動く。その膨らみ具合から比較して一番大きく空気の動いているところ、その方向や意外な量がわかる。
すると我が家の場合、吹き抜けの階段をおりてくる空気の量は想像以上に多いことを知った。つまりコールドドラフトだ。よく床を這うような冷気の流れを素足に感じることがあるが、あれは隙間風でも外気導入をしていないからでもなく2階から降りてくる自然対流が大きな原因だったのだ。
薪ストーブを焚いていると暖気は上へあがろうとし、それと同じ量の空気が下へさがろうとする。この空気の流れを吹き抜けを通した家全体で考えるのは、なかなか奥の深いものがありそうだぞ。
そんなことをやっているうちに簡易的に仕切った28畳の空間で私は汗ダラダラ。ふと温度計を見ると30度。床に置いても29度。床を這う冷気も消えている。
薪ストーブ屋さんの言うことは正しい。解決にはなってないが。。。


誤解があってはいけないので追記する。
上に書いたことは「広い空間はアンコールでは無理、例えば28畳くらいなら暖かい」ということではない。断じて違う。
普通の空間であれば普通に焚けば当たり前に暖かい。しかし空間が広い場合は少し考えた方がいい。特に吹き抜けはくせ者だ。暖気をうまくまわそうと思った時、空気の流れはなかなかどうして奥が深い。いずれまた書こうと思う。

コメント

  1. northin より:

    アンコールのパワーでも暖めきれないなんて
    ここは『デファイアント』に買い替えなんてどうですか?
    バーモントキャスティングスの最大の薪ストーブの力で
    と冗談はこれぐらいにして
    シーリングファンなどで空気をうまく循環するようにされたら
    どうでしょうか?
    うちも暖まらない部屋があるので
    難しいですね

  2. 写風人 より:

    我が家は設置したのが10年ほど前で、専門の業者ではありませんでした。私も対流のことは把握していませんでしたが、偶然にも吹き抜けのロビーから2階を通り、階段から冷気が降りてくる間取りになっています。店舗ですので朝から焚き始めると、昼頃には階段から下りてくる冷気は感じられなくなり、延べ床面積200平米の店舗全体が暖まってきます。OMソーラーを利用した床暖房も設置されていますので、床が冷えることはありません。薪ストーブとOMソーラーの組み合わせはなかなかいいようです。

  3. encored管理人 より:

    northinさん、こんばんわ。
    一時はシーリングファンの増設や位置の移動を考えましたが、
    今回の実験でなかなか良い方向で解決のヒントが見つかりつつあります。
    今までの間違いもわかったし、当たり前のことをあらためて発見したし、
    あーだこーだと試行錯誤してます。
    写風人さん、こんばんわ。
    OMソーラーは私、大好きです。
    家づくりで一番最初に取り組んで一生懸命考えたのがOMソーラーだったです。事情により叶いませんでしたが、いつかOMソーラーでおひさまと薪ストーブで暮らしたいです。夢だなあ。
    そんな思いから素足に一番心地よいフローリングを探して、スギの床にしました。これもなかなか良いものですが、OMの心地よさには勝てない気がしています。