薪ストーブの過乾燥2

我が家は吹き抜けのある2階建ての家を薪ストーブ1台で暖めているから、加湿するにも家全体で1つの空間とみなす。ここは計算上、大ざっぱに5m×12mの面積に高さ6mの空間(気積360m3)と仮定しよう。

この空間を加湿するにはどれくらいの水(水蒸気)が必要なんだろう。これは飽和水蒸気圧と水蒸気量の計算なんだが面倒な人は飛ばすといい。

私の街の1月の平均気温は-1.6度、平均湿度81%。この外気は1m3あたり3.5gの水を含む。この空気が家の中で室温23度に暖まれば湿度は17%となって、過乾燥は当たり前というわけ。実際は人間が生活することで前回の記事のように24%になるけれども、室温23度で24%の湿度を50%に上げるためには空気1m3あたり5.5gの水を足してやる計算だ。家全体では気積360m3 × 5.5g =およそ2リットル。

つまり室温23度で24%の湿度を50%に上げるためには家全体でおよそ2リットルを加湿してやればいい。と、これは数字だけの話。

実際は木の家が吸湿するし換気で空気の出入りもある。薪ストーブもどんどん空気を消費していくから、それ以上の加湿を常に続けていく必要がある。本当に必要な加湿量を1時間あたりにすると2リットルの2倍とも3倍とも見当がつかないんだな。

今度は加湿器を目安にする。加湿器は実際の生活空間が前提で作られているからね。

ざっとカタログ値で見ると加湿器の能力と部屋の大きさの関係は、

  • 和室10畳(洋室17畳)で1時間あたり0.6リットル(600ml/h)
  • 和室20畳(洋室33畳)で1時間あたり1.2リットル(1200ml/h)

と製品差があるがだいたいこんなものだ。吸湿や換気に優れた?空間を「和室」と区分するらしいから、我が家は和室で計算する。

我が家の加湿したい空間を1階35畳で2階も35畳とする。つまり70畳をカバーする加湿器が必要でそれは1時間あたり4.2リットル(4200ml/h)の能力が必要だってこと。約4リットル(4000ml/h)だ。

タンク容量が4リットルではない。1時間に4リットルの水を水蒸気に変える能力のことだ。1日在宅時12時間フル稼働で48リットルを水蒸気に変える。まさかそんな加湿器は売ってないし現実的でない。

以上、私のする大ざっぱな目安を鵜呑みにされても困るが、我が家のような家まるごとの空間に対して0.5リットル(500ml/h)の加湿器1台をフル稼働しても、薪ストーブにヤカン1つかけてみても何の効果もない理由はだいたい納得できるんだな。ぜんぜん加湿量が足りてない。だから湿度は24%なんだ。

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